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10-48 環境も生い立ちも越えるもの

以前、勤めていた会社で常務理事がつぶやいた言葉、

「力がないとダメなんだ。どんな思いを持っていても、

組織の中ではダメなんだ。」

※理事長にならないと、常務理事の私には組織の中では限界があるという意味。

何も考えずに、

私は、「確かにそうだな。」と思った。

でも、本当にそうなんだろうか?

比較にはならないと言われるかもしれないが、

私は、ひとりの女性の頑張りを目にしてそうではない、

環境も生い立ちも越えるものがあると気づかされた。

大学を卒業して、営業の現場に来た彼女は、

みんなと最後まで頑張って、

営業目標を達成して、みんなと喜びたいんです。

この思いだけで仕事に取り組んでいた。

1人で頑張りすぎて、体調を崩すこともあった。

あまりの頑張る姿に私も引きずられ、

一緒に仕事をしながら、

コーチング的な関わりで、

彼女の力を支所全体に波及させることを意識した。

そのうち、支所の雰囲気が徐々に変わってきた。

いつしか、毎月営業目標を達成しはじめて、

年間目標まで達成するようになった。

※もちろんいろんな取り組みや戦略や戦術を駆使したが、

鍵となったのは、彼女なのだ。

そんな仕事をする彼女に

自分の仕事の振り返りを一緒にしてみた。

~以下は、彼女の振り返りの一部です。~

組織で仕事をするということは、

人と関わらないと意味を持たない。

それを仕事の中で体感した。

昨年と同じ考えで、決まり文句のように以前の成果を数値化させ、

その数値部分を再現するために人と関わらずに仕組みを支所内で運営すると失敗する。

「この失敗とは心に残らない。」、意味を理解できていない仕事をするという私なりの表現だ。

ただ、人と関わることは楽しみを持たないと体力を使う。今回もこの部分でコーチングが最大の支えとなった。

コーチングは、大切な部分を見失いかけた時に心の中にひっぱりだしてくれる。

私は、支所のメンバーと働くことが好きで、個性の強いメンバーも一緒に同じ目的に向えたら最高だろうなと思っている。

そんな純粋な気持ちを見失うことなく過ごすことができたことは、コーチングがなければ実現しなかった。

なんだか奇跡とさえ思ってしまう。いくら大切な思いを意識していても日々の業務に追われるにつれ、

気持ちの部分にモヤモヤとした部分が覆いかぶさってくるのがわかる。

月1度の電話で、自分が幸せを感じる方向に歩いて行くことができる。本当に助けられている。

~振り返り以上~

彼女が使用していた行動計画シート、

アナログでも何故か効果を発揮していたのは、なぜ?

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役職なんて関係ない、

人の思いのエネルギー、思いの深さ、強さ、

それが、人を動かずのだ。

たとえ、自分が育った環境が不遇でひどいものであったとしても、

今の自分のだらしない生き方を正当化することはできない。

その環境を自分がどう受け取るか。

そして、どう生きるか、これが全て。

自分のダメさ加減を環境や能力のせいにしている人で、成長できる人はいないし、

まわりをよくすることもできない。

環境も生い立ちも越えるもの、

それは、

『人の思いのエネルギー、思いの深さ、強さ』

人生で最も大切なこと、それは 笑顔で心穏やかに生きること。これだけで、私たちは、人として価値がある。これだけで、私たちは、まわりの人に貢献でき、まわりの人を幸せにできる。