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【Web制作向け】フリーランスが自粛期間中に読破したおすすめ書籍

数ある記事の中から目を止めて頂き、ありがとうございます。
こんにちは!
Liall.(リアル)のディレクション担当、藪内です。
「Liall.ってなに?」という方はこちらから是非サイトを覗いてみてください!

私はだいたい月5,000円~10,000円程度を目安に、業務に関係する書籍を購入しております。
フリーランスとして活動していくにあたり、Web制作はもちろん、個人事業主として必要なスキル習得に必要な書籍を購入するようにしています。
今回は、自粛期間中(4月~5月)に読破した書籍の中から、いくつかお勧めの書籍を皆様に紹介したいと思います。

【現役LPO会社社長から学ぶ コンバージョンを獲る ランディングページ】

私が学んだ職業訓練のコースでは、デザインやコーディングについて学びますが、あくまで「制作に必要なスキル」を学ぶことに重点を置いているため、「どのような制作物を作るべきか」という点はあまり学習しませんでした。

・職業訓練という限られた期間の中で、あらゆることに手を出してもその全てが曖昧になってしまうこと。
・職業訓練の目的はスキルを身につけることではなく、就職すること。


これらの理由から「制作スキル」に絞って学習を進めるわけです。
実際にデザイナーやコーダーとして就職を目指す場合、最低限必要とされるスキルは「制作スキル」ですから、間違ってないと思います。
ところが、フリーランスを目指す場合やWebディレクターを目指す場合は、ちょっと話が変わってきます。

昨今、ただホームページがあるだけでは効果は薄く、それ故に「どのようなホームページを作るべきか」という知識は、直接案件を受注したいと考えるフリーランスやWebディレクターには必要だと思います。
私もそういった知識をどんどん吸収していく必要があると考え、とりあえず手を出した本が「現役LPO会社社長から学ぶ コンバージョンを獲る ランディングページ」です。
Liall.でランディングページ制作案件を受注したいと考えたときに、ただ制作だけ出来るより、きちんとお客様の相談に乗りながら、効果的な制作物を作れるようにと思って購入。

LPO(ランディングページ最適化)をWebマーケティングの軸として、どのようなLPを制作するべきかについて「LP制作前に検討すべき事案」「LPに掲載する内容」「LPへどのように集客するか」「LP公開後の運用」など、ランディングページのあらゆるフェーズに関する知識が非常に分かりやすく記載されております。
内容については、初心者向けに書かれており、IT業界あるあるの「カタカナ語連発で何言ってるか素人には分からない」という問題もほぼないと思われます。
また、「断片的な知識」ではなく「LPに関する知識を横断的に」記載されているため、「やるべきことの全体像が見えやすい」というメリットがあります。
一方で、あまり細かく突っ込んだ内容については書かれていないため、LPについての知識が十分にある人からするとやや物足りない内容かもしれません。
ページ数もそれほどでないため、「LPを学ぶ最初の一冊」として、かなりオススメです。

【最新Webマーケティング2020 ~解説と事例でわかるITの今~】

フリーランスの弱点の一つは、情報を取得することに対するハードルが、制作会社にいる人と比べ、高いということが挙げられると思います。
社内にはすでにある程度の経験知とも言うべき様々なノウハウがあり、さらに社内・社外との繋がりから「自分以外の人間が得た知識」について自然と触れる機会があります。
一方でフリーランスになると、自分から積極的に動かなければそういった機会に恵まれません。
一日中誰とも喋らず引きこもって作業していることもザラにあると思います。

特に入手が困難なのが、割と先端を行く情報だと思います。
少なくとも私のメインとなる顧客層は「最先端の知識・技術を生かして画期的なサービスやマーケティングをインターネット上で展開したい!金ならいくらでも出す!」みたいな層ではありません。
どちらかと言えば、「限られた予算・人員の中で、出来るだけ成果を出したい。」と考える方が多いです。
そのため、情報収集の優先度は「最先端の知識・技術・流行」より、「どれだけ工数と予算を抑えつつ、お客様の望む制作物を制作するか」に軍配が上がります。
最先端の知識・技術は、既にある程度の規模になっているサイトや大量の情報や経験値を持っていることを前提としているものが多く、またコスト(金銭・人員・時間・学習等)がかかってしまうという観点から、なかなか優先度が上がらないのです。

では、「フリーランスはそういったものを勉強しなくても良いのか?」となると、そんなことはないと私は思います。
お客様から世間話的に聞かれることもありますし、制作会社から下請け仕事を受注したいと考えるなら、やはり最先端の知識・技術・流行に対する話題に最低限ついていけるべきだと思うからです。

本書は、「超がつくほど最先端の知識を徹底解説!」というわけではなく「一般的なWeb担当者でも耳にするレベルで、割と新しい知識だけれども、詳しいことはよく知らない」という知識を「ちょっとは分かります。世間話レベルなら付いていけます。」というレベルにしてくれます。
また、「企画力」「CMS」といったフリーランスでも十分に活かせる内容の話題も含まれており、「そこそこ新しい知識から、仕事に活用できる知識まで」を仕入れることができます。
ただし、本書の内容だけでは「制作できる」というレベルには至らないので、本書を読破後、興味がわいた分野は別途情報を仕入れたり学習を進めたりする必要があります。
継続的に学習が出来る人にはオススメできる一冊かなと思います。

【Webディレクションの新・標準ルール 改訂第2版 現場の効率をアップする最新ワークフローとマネジメント】

これは、ちょっとタイトル詐欺的な本だと思います。
このタイトルだと「Webディレクター」や「Webディレクターを志望する人」しか読まないと思うんですよね。
確かに記載されている内容は「Webディレクション」に関する業務についてです。
ですが、実際にWebディレクションの担当範囲ってかなり広く、ほぼ「制作に関する全ての範囲」なんですよね。

つまり、制作物に関する全体の流れが記載されているわけですから、制作に関わる人すべてが本来は読むべき本ではないかと思うわけです。
チームで仕事をしていて、「自分の担当範囲以外は一切知りません」って人より「全体の流れ等は把握しています」っていうデザイナーやコーダーのほうが頼りになると思うわけです。
また、各項目の知識はそこまで深堀りされているわけでもないですし、そもそもデザイナーやコーダーが本書に記載されている内容を暗記する必要は一切ないと思うので、サラッと読んでおくには良いのではないかと思います。

また、本書はディレクション業務に関して横断的に記載されているため、これからWebディレクション業務を目指す人にはオススメされており、実際に読んでみた感想も完全に同意でした。
ですが、おそらく本書だけでは完璧にディレクション業務が出来るようになるわけでもないと思います。
というのも、本書は全体の横断的な知識が記載されていますが、各方法論についてはそれほど深く記載されておらず、「それは分かったけど、実際にどうすればよいか」については分かりにくい部分もあります。
そもそもディレクション業務の範囲が広すぎて、各テーマを深く掘り下げていくと、どうあがいても本が一冊で収まらないか、読みにくい分厚さになるので仕方ないのかもしれません。
そのため、「まず本書で全体像を把握する」「特に力を入れたい部分は別途学習する」といった流れで知識を仕入れる必要があります。
とはいえ、この本が私のようなWebディレクション業務に足を踏み入れたばかりの人間にとっての良書であるのは間違いなく、ディレクション業務以外の人にも是非読んで頂きたい一冊です。

【だから、そのデザインはダメなんだ。 WebサイトのUI設計・情報デザイン 良い・悪いが比べてわかる】

これは、アマゾンでも意見が分かれている一冊です。
個人的に、この本は読む人を選ぶ一冊かなと思いますね。

いわゆるデザインについての本でないのです。
この本はUI設計とサブタイトルにある通り、「美しいデザイン」とかそういう点に着目していないわけです。
つまり、Webデザイナー志望であったり、美しい外観を制作する勉強をしたい人が読むべき本ではないと思うわけです。

一方で、私のような「そもそもUIとかデザインとかの知識が薄い」人間が必要最低限の知識を身に付けるためには役に立つ一冊かなと思います。
数多くの事例を「良いレイアウト」「悪いレイアウト」で比較しながら解説が進んでいくという形式自体は分かりやすく、記載されている内容も他のUIやUXについて記載されている書籍と同義の内容が書かれている点もあり、十分以上に参考になると思います。

ただし、この本は非常に大きな欠点があります。
別に著者をディスってるわけではないのですが、正直読みにくいです。
この本のレイアウトをどうにかしてくれよと思っています。
多分20ページくらいは読み進めないと、こういう風に読めばいいのか、と分からないと思います。
Checkだの、Pointだの記載されていますが、正直どうCheck、Pointなのか分かりにくい。
本書の構成というページを見ればCheckが「改善すべき点」でPointが「どのように改善したか」だと分かるのですが、まぁ普通にそう書いた方が違和感なく入ってくると思いますね

書いてあること自体は、基本的で参考になるだけに、正直勿体ないと思います。

【終わりに】

自粛期間も明け、徐々に普段の生活に戻りつつ、それでもまだ戻り切れないというのが今の微妙な状況かと思います。
せっかく自粛期間中に学習癖や読書癖がついてきたという人がいれば、是非上記書籍も読んでみてください。

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