見出し画像

【たったこれだけ!】好きなことだけをしてもらったら、最高効率を生み出し、みんなハッピーになれた話。(チーム制作編)

数ある記事の中から目を留めて頂き、ありがとうございます。
ポテトチップスはコンソメ派、Liall.のshibutyaです。

今回は「チーム制作での最高効率の生み出し方」をテーマに、「職業訓練校で目標にしたこと、訓練生との関わり方」を経験を交えてお話したいと思います。

職業訓練校の詳細についてはメンバーの記事が大変参考になりますので、ご覧下さいませ。

「私の役目は、やる気スイッチを押すことではないか?」

画像1

(やる気スイッチどこかなぁ〜)
訓練校に通い始めた頃、隣の席の女性がこんな事を話してくれました。

「家に帰ったら全然やる気が出ないんですよね〜。やろうと思うけれど、疲れて寝ちゃって、後悔してしまう。それが続いて余計に自分が嫌になって、やる気が出ないんです。」

(分かる。めちゃくちゃ分かる。)
おそらく同じような経験がある人は多いのではないでしょうか?

ちなみに私もほぼ毎日思っておりました。休憩時間を挟みながらでも、座学で数時間知らない事を勉強すると流石に疲労が蓄積してしまう。ご家庭をお持ちの方だと、家事や子育てなどもっと沢山の事を毎日こなさなければいけません。おそらく、もっと大変なことだと思います。

そんなある日、私はコーディングに悪戦苦闘している際にふと思いました。
「…コーディングをしている場合ではないのではないか?」

画像2

(先生からの眼差し)

こんな事を訓練校の先生方の前で言ってしまうと、退学どころか、存在すら消されそうですが、私がやるべき事は「周りの自己肯定感やモチベーションを高めること」ではないかとふと思いました。
「スキル」はもちろん大事だと思います。ただそれを学ぶだけでは勿体無く感じ、そこに「自己肯定感」がプラスされることによって、より一人ひとりの伸び代が増え、活躍できるのではないかと考えたのです。

私が職業訓練校に行く前のブラック企業漂流時代、先輩方から口すっぱく言われた一つの言葉があります。
「自分の事で精一杯になっているようでは、一流にはなれない。人を育てることができて、始めて一流への階段の一歩を登ることができる。人を育てて、人のために時間を使え。」
その時は「ふ〜ん」ぐらいの不真面目新入社員でしたが、この状況になってようやくこの言葉を正しく理解することができました。

「ひとまず私ができそうな事はデザインか〜。よぉーし、皆がマネしたくなるほど良いデザインをして、その方法や考え方を教えられるようにする。それから皆の良いところを探していこう。」とその時決めました。

「好きな事だけやってもらおう!」

こう宣言したものの、私自身とてつもなく自己肯定感が低く、特段影響力もなく、技術力もずば抜けている訳ではありませんでした。また周りには大変優秀で頭の良いメンバーが多く、自分で進んで勉強される方がほとんどでした。私はどちらかというとポンコツでした。

しかし一人一人をよく見ていると、習熟度の関係で「効率よくできる人」と「うまくできない人」が見えてきました。それによりやはり「苦手意識」をもち、「やりたくない」と拒否反応を起こしてしまう方もチラホラ。そこに着目し、「その人は何が好きなのか、どんな作業なら効率よくできるのか」を見るようにしました。
そうすると、わかってきたのです。

画像3

(この人これめっちゃできるやん!作業はっや笑)

「長所を伸ばそう」と言いますが、本当にその通りだと思います。その人が好きなことはほっといても勝手に進めていたり、調べて実行していたり、思っていなかった部分まで突き進んでいく姿に驚きました。人間の本質的な部分を見ることができ、「得意な人に得意な事をやってもらうのが一番効率が良いし、何よりみんながハッピーになれる」と実感しました。そこに必要なPhotoshopの使い方やIllustratorの効率良く作業を進めるノウハウなどは全てお伝えし、「できる限り壁なく制作を楽しんでもらえるようにする」よう心がけました。
「自分と同じスキルを持ってもらう、自分の分身以上になってもらう」、こうすればどんどん効率はよくなります!

「想定していたスケジュール→半分以下での爆速納品」

この発見は最終的に、チーム制作の際にもかなり役に立ちました。「できる人、やりたい人にその仕事を任せる」ことによって「納期も早く、クオリティも高くできる」まさに一石二鳥だったのです。私が通っていた職業訓練校では、卒業制作として「個人制作」と「チーム制作」があり、チーム制作の「デザイン部門」として副リーダーを行いました。

その際、リーダーと相談してできるだけ「チームメンバー全員が協力して仕事をしている」という意識を持ってもらえるよう、小さな仕事から大きな仕事まで全員に割り振りました。
また「わからなかったり、時間的に無理な場合は言ってね。ちゃんとフォローするよ。最後までできなくても、途中まででもOKだからね、私が修正できるから!」と添えておきました。
そうして各自に指示出しを行った後、「私の意図したことが正しく伝わっただろうか」とその日は不安になりましたが、大変驚いたことにその翌日、ほぼ全ての素材が揃ったのです。

「背景描いてきたよ〜」
「イラスト描いてきました〜!」
「素材作ってみたんやけど確認してもらえる?」
「アニメーションのイメージ考えてきました!」

画像4

(これがチーム制作…!)
この時、とても感動したのを覚えています。

真面目でやる気のあるメンバーのおかげで、実際の納品日よりも3分の1以上早い段階で制作を終わらせることができました。また、クオリティも申し分なく、他のメンバーが作った素材は一切修正せずに、そのまま完成作品になりました。
後日、数人に聞いてみると「ついつい楽しくなって作っちゃいました!」「喜んでくれるかなと思って早く作ってみました!」「良いものができたかも」と嬉しい言葉が。「自己肯定感」ってほんと大事だとこの時改めて気付きました。


「チーム制作で大事なことは(たぶん)自分以外の人を伸ばすこと」

職業訓練校の卒業が迫ったある日、「もうこの学校に来ないとなると寂しくなるね〜」というたわいもない会話をしていました。

そんな時、訓練生のある方から
「実は途中で本当に辞めようかと思ってました。授業もついていけないし、自暴自棄になりかけてたんです。けど、色々話を聞いてくれたり、自分の好きな事を褒めてくれたり、親身にどうにかしようとしてくれたから最後まで頑張ることができました。本当にありがとうございました!」と伝えてもらいました。

「(少なくとも)誰かの心の支えになり、ものづくりの楽しさを知ってもらうことができた。」そう実感することができて、とても嬉しかったです。
私は本当に作ることが好きなので、その楽しさを知ってもらいたいと思い、あれやこれや方法を使い伝えようとしてきました。それが誰かの心に届いたこと、伝えきることができ、ほっとしました。この経験も今の「ものづくりへのモチベーション」へと繋がっています。

画像5


「ものづくりはやっぱり楽しい!」

有名アーティストでも、有名デザイナーでもないけれど、
どこにでもいる普通のデザイナーだけれど、

「知っている事を全て共有して、ものづくりの楽しさを知ってほしい!」
「面白い物を作って、あなたを幸せにしたい!」
「あなたの役に立てるデザインをしたい!」

私は今日もそんな事を考えながら、デザインを行なっています。

記/shibutya

最後までお読み頂きましてありがとうございました!
Liall.へのお問い合わせはこちらから承っております。
TwitterInstagramも更新中です!

この記事が参加している募集

スキしてみて

最後までお読み頂きありがとうございました!みなさまのサポートがメンバーそれぞれの励みになります!