炭化コルクとは?
一般的にコルクといえば、ワインなどに使われるコルク栓のイメージがあると思います。
コルクの原料
コルクの原料はコルク樫の樹皮です。
コルク樹皮を剥ぎ、自然乾燥させた後樹皮を打ち抜き成形したものがコルク栓となります。
余ったコルク樹皮は粉砕し、細かくすることでコルクボードやシートなどに活用されています。
コルクの持続可能性
コルク樫はポルトガル、スペイン、南フランスなどの地中海沿岸に群生する植物です。ワインの名産地ばかりです。
コルク樫の樹皮を剥ぎ取り作られるため、木ごと伐採するわけではありません。
コルク樫の再生能力は高く、9年ほどで樹皮が再生するそうです。
羊の毛を刈り取るようなイメージです。
森林伐採せず、環境を守りながら生産されているサステナブルな素材です。
炭化コルクとは?
無添加住宅さんで使用されている炭化コルクは、商品にならないバージンコルクや、ワイン栓に使うコルクの残りなどをコルクを蒸し焼きにすることで作られているアップサイクルな断熱材です。
炭化することで、タール分が滲みだし、これが接着剤となるため、化学的な接着剤を使わない天然コルク100%の断熱材です。
炭化コルクの性能
断熱性能
断熱性能を示す数値として、熱伝導率があります。
数値が小さいほど熱が伝わりにくいということになります。
炭化コルクは一般的によく使われている発泡プラスチック系の熱伝導率と比べても遜色ない性能があるといえます。
窓ガラスは最近2重や3重ガラスが多くみられますが、これはガラスの間に乾燥空気を保持することで、断熱性能を高めています。
調湿性能
炭化することでコルクの気泡部分が開き、空気中の水分を吸収したり吐き出したりする性質を持つようになります。乾燥した冬、ジメジメした夏、この炭化コルクが湿気をコントロールします。
防虫性能
コルク樫の木は、虫から身を守るために忌避成分のあるスベリンという物質があり、虫やダニを寄せつけない住環境を作ります。
スベリンはマングローブやメロンの網目部分に含まれる成分であり、外界からの異物侵入を防ぐ機能を有した成分です。
出典:無添加住宅ホームページより
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