心にもないことを言うのは失敗しがち【言葉に責任が生じる場合がある】

 こんにちは。江夏です。

あなたは「心にもないこと」を言って、

誰かの気を引こうとしていませんか?


もちろん、コミュニケーションの全てを「本音で」というのは難しいと思いますので、

時に、心にもないことを言ってしまう場面というのはあると思います。


しかし、ほどほどにしておかないと、失敗しやすくなるので注意が必要です。

今回は「心にもないことを言うのは失敗しがち」について考えてみました。


心にもないことを言うのは失敗しがち

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 心にもないことを言って、誰かの気を引こうとするのは失敗しがちな傾向にあると思います。

「心にもない」というくらいなので、

あくまでも、それは「本心ではない」のです。


本心ではないということは、

お世辞であり、気持ちがこもっていない発言であるということです。

それで気を引こうとするのは、失敗してしかるべきなのかもしれません。


心にもないことを言って失敗するときにありがちなのは、

言った本人からすれば「何気ない一言」だったとしても、

言われた側からすると「記憶に残る言葉」になっている可能性があるということです。


だからと言って、「本心ではないことを言うのはダメだ」という話ではありません。

冒頭でも触れていますが、コミュニケーションの全てを「本音で」というのは難しいでしょう。

日本の文化として「本音」と「建前」という言葉があるくらいなので、必要不可欠であると思っています。


ビジネスにおいても、人間関係において、

多少のリップサービスや、お世辞は必要だと思います。

注意すべきなのは、

「心にもない言葉」で、期待を持たせ、気を引こうとすることなのです。


心にもないことを「うっかり」言って傷つけてしまった

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 「心にもない言葉」で気を引こうとするとは、具体的にどのようなことなのか?

私の水商売時代の経験であったお話を例に、お話しさせていただきます。


Cというホステスさんがいました。

Cは人気のあるホステスさんで「お調子者キャラ」がお客様にウケていました。

そんなCのお客様にDさんという方がいました。

Dさんは高級シャンパンやワインを入れるような派手なお客様ではありませんでしたが、

長い期間Cのことを応援してくれて、こまめに店に顔を出してくれる優しいお客様でした。


Cのお客様は派手目な方が多かったのですが、

Dさんはどちらかというと、大人しめなお客様でした。


ある日の接客で、CはDさんに向かって言いました。

「私は、毎日Dさんのことを考えているんだよ」

これに気を良くしたDさんは珍しくシャンパンを注文しました。


Cの「毎日考えている」という言葉に感動した様子でした。

しかし、この日を最後にDさんの来店は遠のいてしまいました。

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Cに「最近Dさん、お見えになりませんね」

と聞いてみたところ、

「シャンパンを入れた翌日がDさんの誕生日だということをすっかり忘れてしまっていた」

とのことでした。


Dさんには、

「毎日考えてくれていると言ってくれたのに、おめでとうの一言も言ってくれないんだね」

と言われてしまったそうです。

これは、顧客管理という観点からいくと店側の落ち度でもあるので、

Cと一緒に、Dさんへお詫びに行ったのですが、

会ってもらうことはできずに、それっきりDさんが来店されることはありませんでした。


水商売というビジネスの特性上、

「心にもないことを言う」

というのは、ある程度は仕方がないと思っています。


しかし、今回のように

「気を引く」「期待を持たせる」という意味で使ってしまうと、

その言葉に責任が生じてしまうのは言うまでもありません。


また、よくある話ですが、

「シャンパンを入れてくれたら、好きにしていいよ」

なんて言って、

シャンパンを入れさせておいて「好きにさせない」ホステスさんもいたりします。

契約書にサインをしたわけでもないですし、

あくまでも男女の問題なので、判断が難しいところではあると思いますが、

私は、これは邪道であると思います。


Cは「うっかり」ですが、

「シャンパンを入れてくれたら、好きにしていいよ」

は、心にもない言葉で気を引いている上に、

「確信犯的に嘘をついている」ことになります。


心にもないことで気を引くという場面は、もしかしたらあなたにもあるかもしれません。

しかし、同時に、その場合は

「言葉に責任が生じてしまう場合がある」

ということを忘れないようにしないと、失敗につながる恐れがあるということを覚えておくべきです。


心にもない言葉でも責任が生じる場合があると理解する

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「心にもないことを言うのは失敗しがち」という話でしたが、いかがでしたか?

これは当然ながら、水商売に特化した話ではありません。

他の職種でも、「心にもないこと」を言って気を引いて、失敗してしまうことはあると思います。


また、ビジネス以外においても、

人間関係で「心にもないこと」を言ってしまい、失敗してしまうという話は少なくはないでしょう。


「心にもないこと」を言って、相手を期待させたり、気を引いた場合、

その言葉には責任が生じてしまうということを忘れないように注意しましょう。

相手を傷つけることなくハッピーにさせられるのであれば、それが「心にもないこと」であっても良いと思います。

「本音」と「建前」を上手く使いこなせるようにしなければなりませんね。


✅ 何気なく言った心にもない言葉は、言った側と言われた側では「差」がある場合がある

✅ 「本音」と「建前」を上手く使いこなすべし

これからも一緒にレベルアップしていきましょう!

最後までご覧いただきありがとうございます。

江夏 岳

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