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【カオスソウルズ】

 《カオス・ソルジャー -開闢の使者-》《混沌の創世神》を何度も特殊召喚するデッキです。




1. デッキレシピ

モンスター(22枚)
2×《黄金卿エルドリッチ》
3×《カオス・ソルジャー -開闢の使者-》
3×《No-P.U.N.K.オーガ・ナンバー》
3×《混沌の創世神》
1×《No-P.U.N.K.フォクシー・チューン》
1×《No-P.U.N.K.ディア・ノート》
3×《No-P.U.N.K.セアミン》
2×《幽鬼うさぎ》
3×《マジシャンズ・ソウルズ》
1×《イリュージョン・オブ・カオス》
魔法(17枚)
3×《ダーク・オカルティズム》
3×《雷龍融合》
3×《混沌領域》
2×《緊急テレポート》
1×《死のメッセージ「E」》
1×《死のメッセージ「H」》
1×《死のメッセージ「A」》
1×《死のメッセージ「T」》
2×《チキンレース》
罠(1枚)
1×《ウィジャ盤》

エクストラデッキ(15枚)
1×《サイコ・エンド・パニッシャー》
1×《混沌魔龍 カオス・ルーラー》
1×《天霆號アーゼウス》
1×《銀河眼の極光波竜》
1×《銀河眼の光波刃竜》
1×《No.97 龍影神ドラッグラビオン》
2×《真血公ヴァンパイア》
1×《銀河眼の光波竜》
1×《No.38 希望魁竜タイタニック・ギャラクシー》
1×《宵星の機神ディンギルス》
1×《No.90 銀河眼の光子卿》
1×《No.100 ヌメロン・ドラゴン》
1×《混沌の戦士 カオス・ソルジャー》
1×《聖魔の乙女アルテミス》

遊戯王カードデータベースにもデッキを掲載しています。




2. コンセプト

 このデッキのコンセプトは、《カオス・ソルジャー -開闢の使者-》《混沌の創世神》を何度も特殊召喚することです。


 今回は、《カオス・ソルジャー -開闢の使者-》《混沌の創世神》を手札に加える方法として、《雷龍融合》《混沌領域》を採用しました。これらのカードはどちらも墓地で発動する効果を持つため、《黄金卿エルドリッチ》《マジシャンズ・ソウルズ》で手札・フィールドから墓地に送り、墓地で発動する効果を使えるようにしてあります。また、これらのカードを墓地に送ることと、《カオス・ソルジャー -開闢の使者-》《混沌の創世神》を特殊召喚する墓地コストをまかなうために、《混沌魔龍 カオス・ルーラー》《真血公ヴァンパイア》を採用しました。最後に、《混沌魔龍 カオス・ルーラー》《真血公ヴァンパイア》をS召喚・X召喚するために、「P.U.N.K.」カードを採用しました。
 これらの具体的な使い方については、後述します。




3. 各カード解説

3.1 エースモンスター

《カオス・ソルジャー -開闢の使者-》
 このデッキのエースモンスターです。
 圧倒的な攻撃力と除去効果を持ち、かの"キング・オブ・デュエリスト"武藤遊戯も使用した誰もが知るまさしくエース級のモンスターです。かつて環境を席巻し、現在は一線を退いているものの、その強さは我々の胸にしかと刻まれています。その栄光を再び。そう思って、私はこのデッキの構築に着手したのです。
 あまりにも有名過ぎて今更説明することはないと思いますが、特筆するべき点としては、蘇生制限を満たせば墓地・除外ゾーンからの特殊召喚が可能なことです。つまり、《混沌の創世神》で特殊召喚できるということであり、それがこのデッキのコンセプトとなっています。
 また、星8であるため、効果を使用したあとはR8エクシーズに繋げることも可能です。


《混沌の創世神》
 このデッキのエースモンスターです。
 主に、除外ゾーンから《カオス・ソルジャー -開闢の使者-》《宵星の機神ディンギルス》などを特殊召喚します。サーチ対象にしたいモンスターや再び特殊召喚したいEXデッキのモンスターをデッキに戻す役割も持っています。
 また、星8であるため、効果を使用したあとはR8エクシーズに繋げることも可能です。


3.2 P.U.N.K.モンスター

《No-P.U.N.K.セアミン》《No-P.U.N.K.ディア・ノート》《No-P.U.N.K.フォクシー・チューン》
 《混沌魔龍 カオス・ルーラー》《真血公ヴァンパイア》をS召喚・X召喚するために使用します。
 手順は、以下の通りです。

1. 《No-P.U.N.K.セアミン》①効果で、デッキから《No-P.U.N.K.フォクシー・チューン》を手札に加える。
2. 《No-P.U.N.K.フォクシー・チューン》②効果で、手札を1枚墓地へ送り、デッキから《No-P.U.N.K.ディア・ノート》を特殊召喚する。
3. 《No-P.U.N.K.セアミン》《No-P.U.N.K.ディア・ノート》で《混沌魔龍 カオス・ルーラー》をS召喚する。
4. 《No-P.U.N.K.ディア・ノート》②効果で、墓地の《No-P.U.N.K.フォクシー・チューン》を特殊召喚する。
5. 《混沌魔龍 カオス・ルーラー》《No-P.U.N.K.フォクシー・チューン》で《真血公ヴァンパイア》をX召喚する。

 手札コストを要するとはいえ、手札を一枚増やし、墓地を八枚増やすことができ、非常に強力なコンボです。このデッキは、墓地で発動する効果を持つ魔法カードが多く採用されているため、手札コストも有用に使うことができます。
 このデッキでは、この動きをしなければデッキが回らないため、まずはこの動きをすることを目指していきます。
 また、《No-P.U.N.K.セアミン》は、上記の初動として使うほかにも、星3チューナーとして《サイコ・エンド・パニッシャー》のS素材に使用したり、《No-P.U.N.K.オーガ・ナンバー》をサーチして星8モンスターとして使用したりすることが可能です。


《No-P.U.N.K.オーガ・ナンバー》
 ②効果で、《No-P.U.N.K.セアミン》を手札に加えることができます。このカード自体を《ダーク・オカルティズム》でサーチすることも可能です。
 また、①効果を使えば、場に星8モンスターを置くことができるため、R8エクシーズに繋げることも可能です。


《緊急テレポート》
 デッキから《No-P.U.N.K.セアミン》を特殊召喚することができます。
 また、《幽鬼うさぎ》を特殊召喚すれば、妨害としても使うことも可能です。


3.3 手札・フィールドの魔法・罠カードを墓地に送るためのモンスター

《黄金卿エルドリッチ》
 ①効果②効果共に、手札・フィールドの魔法・罠カードをコストとして墓地に送る効果を持ちます。どちらも強力な効果で、どちらの効果も使用頻度は高いです。
 特に、このカードが《混沌魔龍 カオス・ルーラー》《真血公ヴァンパイア》で墓地に送られた場合、②効果を使用することが可能です。
 また、光属性であるため、「カオス」モンスターの墓地コストになることもあります。


《マジシャンズ・ソウルズ》《イリュージョン・オブ・カオス》
 《マジシャンズ・ソウルズ》は、手札・フィールドの魔法・罠カードをコストとして墓地に送る効果を持ちます。《黄金卿エルドリッチ》と違い、先攻一ターン目からでも使える点が魅力で、大きなアドバンテージをもたらしてくれるカードです。また、《マジシャンズ・ソウルズ》から《聖魔の乙女アルテミス》をリンク召喚することで、墓地に光属性を送ることも可能です。
 《イリュージョン・オブ・カオス》は、《マジシャンズ・ソウルズ》をサーチおよび《マジシャンズ・ソウルズ》①効果のコストとして入っています。また、儀式モンスターも特殊召喚モンスターとして扱われるため、《混沌領域》②効果の対象にすることが可能です。


3.4 墓地で発動する効果を持つ魔法

《雷龍融合》
 ②効果で、デッキから《混沌の創世神》を手札に加えることができます。墓地に送られたターンは使えない、同名で一ターンに一度という制約がありますが、上手く回れば毎ターン《混沌の創世神》を特殊召喚できるようになります。
 ただし、①効果を使うことができず、自身で墓地に送る手段を持たないため、手札コストや《黄金卿エルドリッチ》《マジシャンズ・ソウルズ》がなければ完全に使えないというデメリットがあります。


《混沌領域》
 ①効果で《カオス・ソルジャー -開闢の使者-》《混沌の創世神》《イリュージョン・オブ・カオス》をサーチしたり、②効果でドローしたりすることができます。特に②効果を使うことが多く、サーチ対象にしたいモンスターや再び特殊召喚したいEXデッキのモンスターをデッキに戻すことを意識して使います。
 ①効果を使う場合は、手札で余った《No-P.U.N.K.オーガ・ナンバー》をコストに《カオス・ソルジャー -開闢の使者-》をサーチすることが多いです。


《ダーク・オカルティズム》
 ①効果で、《No-P.U.N.K.オーガ・ナンバー》を手札に加えるために入っています。
 また、②効果で、墓地の特定のカードをデッキに戻してドローすることができます。このデッキは、手札に引いてしまった《ウィジャ盤》および「死のメッセージ」カードを墓地に送る手段が豊富なため、仮にそれらのカードを引いても腐りにくいというメリットがあります。


3.5 その他のカード

《幽鬼うさぎ》
 手札誘発として相手を妨害できるほか、《緊急テレポート》で特殊召喚できる星3チューナーとして使ったり、墓地に送られたあとは光属性として「カオス」モンスターの墓地コストになったりします。


《チキンレース》
 ②効果で手札交換をしたあとに、《黄金卿エルドリッチ》《マジシャンズ・ソウルズ》のコストとして墓地に送ることでさらなるアドバンテージを生み出すことができます。
 また、このデッキには《サイコ・エンド・パニッシャー》が入っている都合上、自分のライフを減らすことがメリットにも繋がります。
 このデッキは《No-P.U.N.K.セアミン》を手札に加えられなければ回らないため、手札交換は非常に有用です。


《ウィジャ盤》および「死のメッセージ」カード
 《ダーク・オカルティズム》②効果でドローするためだけに入っています。
 《ウィジャ盤》の効果を使用して、フィールドに「死のメッセージ」カードを増やしておけば、《マジシャンズ・ソウルズ》②効果のコストにできるカードが増えることは覚えておく必要があります。



3.6 EXデッキのモンスター

《混沌魔龍 カオス・ルーラー》
 このデッキの初動です。①効果で手札と墓地を肥やして、《カオス・ソルジャー -開闢の使者-》《混沌の創世神》のサポートをします。
 また、星8モンスターのため、R8エクシーズに繋げることも可能です。②効果で自己再生すれば、何度でもR8エクシーズの素材にすることが可能です。


《真血公ヴァンパイア》
 このデッキの初動です。②効果で墓地を肥やすことができます。
 また、上記の《No-P.U.N.K.セアミン》から始まるルートでX召喚をした場合、《混沌魔龍 カオス・ルーラー》をX素材にしているため、

1. X素材の《混沌魔龍 カオス・ルーラー》を使用して《真血公ヴァンパイア》②効果を発動し、相手の墓地からモンスターを特殊召喚する。
2. 墓地の《混沌魔龍 カオス・ルーラー》②効果を発動し、墓地から《混沌魔龍 カオス・ルーラー》を特殊召喚する。
3. 相手の墓地から特殊召喚したモンスターと《混沌魔龍 カオス・ルーラー》で《真血公ヴァンパイア》をX召喚する。

 

という流れで、《真血公ヴァンパイア》を二体特殊召喚することが可能です。
 《真血公ヴァンパイア》②効果は一ターンに一度の制約があるため、二体目の《真血公ヴァンパイア》②効果は使用できないものの、高打点の耐性持ちモンスターを二体並べられるため、強力なコンボです。


《宵星の機神ディンギルス》
 初動である《真血公ヴァンパイア》の次にX召喚する機会の多いモンスターです。①効果の除去効果のためにX召喚することもあれば、②効果のためにX召喚することもあります。
 また、①効果は特殊召喚時に発動する効果のため、X召喚以外の方法で特殊召喚された場合にも働きます。よって、《混沌の創世神》で特殊召喚することで、①効果を再び使用することが可能です。


《サイコ・エンド・パニッシャー》
 このデッキの影の切り札です。《No-P.U.N.K.セアミン》または《幽鬼うさぎ》と星8モンスターでシンクロ召喚します。
 このデッキでは、初動として確実に《No-P.U.N.K.セアミン》を使用するため、自分のライフポイントが相手より低くなることが多く、このカードの能力を最大限に活かすことができます。また、《チキンレース》も相性が良いです。
 ①効果はS召喚した場合でなければ適用されないものの、②効果③効果はS召喚した場合でなくても発動できるため、《混沌の創世神》で特殊召喚する対象としても有用です。


《混沌の戦士 カオス・ソルジャー》
 せっかく「カオス・ソルジャー」のデッキのため、入っています。
 「星7以上のモンスターを素材としてリンク召喚する」という条件を満たせば強力で、このデッキではその条件を満たすことが容易なため、それなりに使用機会はあります。


《聖魔の乙女アルテミス》
 《マジシャンズ・ソウルズ》を光属性モンスター扱いとするために入っています。


その他のエクシーズモンスター
 残りは、このデッキで出すことのできるモンスターから強そうなのを適当に入れています。正直何でもいいです。




おわりに

 私は、日本語版《混沌の創世神》が登場してから、ずっとこのカードを使いたいと思っていました。というのも、私はかつて《ダーク・クリエイター》を使ったデッキを愛用していて、思い入れがあり、その現代版とも言えるこのカードを使いたかったからです。
 《混沌の創世神》を使うにあたって、はじめに考えたことは、「何を特殊召喚すれば強いのか」でした。そして、様々な紆余曲折を経たのちに、《カオス・ソルジャー -開闢の使者-》《宵星の機神ディンギルス》の二枚に行き着きました。どちらも、《混沌の創世神》を使うデッキでは出しやすく、かつ《混沌の創世神》から特殊召喚した場合に強力な効果を使うことができます。しかし、そこからが難しく、毎試合安定して《カオス・ソルジャー -開闢の使者-》《混沌の創世神》を特殊召喚できる構築を作ることがなかなかできませんでした。墓地肥やしはできるもののサーチができない構築や、サーチはできるものの墓地肥やしができない構築、どちらもできるものの安定性に欠けている構築など、どこか今ひとつなものしか作ることができませんでした。そこに、「P.U.N.K.」モンスターを使った展開ルートを見つけて、ようやく今の構築になりました。《混沌の創世神》が登場してから苦節一年半、長い道のりでした。

 前回の【ヴェンデット・リボーン】も、構想を初めてからデッキが完成するまでに三年かかっています。今回は、それに比べれば短いとはいえ、やはり長い時間がかかって完成したデッキになります。どちらも、自分の努力で完成させたというよりは、いつの間にか条件に合致する新規カードが登場してひとりでに出来上がっていたという感じですが。こうして、どちらも最終的に完成したということは、最近はそれだけ多くのニーズに合致するようなカードが作られているということなのかもしれません。

 とにかく、毎試合どころか毎ターン《カオス・ソルジャー -開闢の使者-》《混沌の創世神》を特殊召喚できるくらい、パワーのある構築に仕上がりました。強力なカードが何度も盤面に登場するという非常に派手で面白いデッキになりましたので、良ければ皆様も参考にしてみてください。

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