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南仏 ニースにて

旅の最初の目的地、パリをあとにしてまずは列車でマルセイユへ。

朝早かったので、列車の中ではほぼ爆睡。

前にデリーの空港の椅子で爆睡して、一緒にいた友人を差し置いてわたしだけ体力回復してしまったことがあるけど、案外どこでも寝れるタイプなのかもしれない。

列車の中で、隣の席のおじさんが色々話しかけてきたけど、フランス語分からないから全然分からなかった。

フランスの人って英語話さないとよく聞くけど、ほんとに話さないんだー。
誰かに何か尋ねても、全く伝わらなかったり、向こうがフランス語で話し続けるから私が全く理解できなかったり。

マルセイユの街 

マルセイユは綺麗な港町。
荷物を預けて、教会に行ったり、ふらふら歩いてして夕方ニースへ向かいます。

ニースに着いてからは街を散策〜

マセナ広場

パリもそうだったけど、いつまでも散歩できるくらい街並みが綺麗。

とはいえ体力に限界はあって、(当たり前)、前日にヴェルサイユ宮殿に行くので32,000歩も歩いていて、手足が痺れてきたりして 疲労を感じました。

ここでは街の散策以外に大した観光はしていなくて、ビーチで泳いだり、滞在先のAirbnbのアパートメントのベランダで本を読んだり。

特にビーチは素晴らしかった!

青く透き通っていて、入るとびっくりするくらい冷たいけど、そのうち慣れてきて、
少し沖まで泳いで波の上に浮かぶのが本当に気持ち良かった

今まで海水浴ってほとんどしたことがなくて、食わず嫌いしてたけど、こんなに気持ちいいものなんだとようやく知りました。

今回の旅に持ってきた数冊の本の中から、ひとつ選んでビーチに持っていき、浜辺で(とは言ってもニースは砂浜じゃなくて砂利の浜辺だけど)半身波に打たれながら読むのもよかった。

泳いで、本を読むのを何回か繰り返して、日が落ちる前に帰宅。日が落ちるって言ってもここでは日没は22時とかだけど。
つまり、普通に17時くらいに切り上げて帰ったということです…。

観光に駆け回ることなく、ビーチでゆったりと癒される至福の時でした。

ちなみに、ビーチに持っていったのは、
ルソーの『孤独な散歩者の夢想』(2012) 永田千奈 訳 光文社古典新訳文庫 
(今調べたら新潮からも出てて、そっちのが断然安かった。好みの翻訳で…)

哲学者ルソーの晩年のエッセイ。

エミールの出版後、危険思想と非難されて居場所を追われた孤独なルソーが、散歩中に思索したあれこれのテーマを書き出し、自分の精神を記録してみようと書いたもの。
まだ全部読み切ってないけど、気軽に読めるし、彼の打ちのめされた悲壮感が感じられていい感じ (悲しい話 好き)

特に、スイスのナンタラ島での彼の過ごし方がいい。
わたしも丘の上で景色を眺めたり、湖上で昼寝したい。
植物を手に取って観察したい。島にウサギを放ちたい。別にうさぎはいいか…。

とにかく 自分の存在だけで余すことない幸せを感じたい。

ちなみにこれは、在学中にルソーの一般意志についてレポート書こうとして本屋に寄ったときに見つけて買ったもの。
とか言いながら社会契約論も全然読んでないし、ルソーのことも全然知らないし、すみません。
一般意志が何かも結局よくわかってません、すみません。

ビーチで読むのに向いてるかといえば、向いてると思う。おすすめです。

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ところで今回の旅行では、基本的にホステルに泊まるのだけど、ちょうど安いところを見つけて ニースではひとんちの一室に泊まるタイプのAirbnbに滞在しました。

それがとてもいいところで、メインの観光どころの旧市街地まではちょっとかかるけど、高台の落ち着いた場所にある綺麗なアパートメントでした。

夜ベランダでアニメを見たり、朝はそこで景色を見ながら歯を磨いたり、髪をとかしたり。
(本当はフランス映画でも見るつもりだったけど、フランスではネトフリに有名どころのフランス映画がほとんどなかった)

ベランダからの景色。穏やか

ホストもめちゃくちゃフレンドリー!みたいのじゃなくてよかった…ホッとした………

英語でコミュニケーション取れる人で、それもフランス訛りなのがまた一興。
privateをプrrrリベートって発音してた (これめっちゃ思い出)


パリでは人混みのなか一生懸命観光して、治安も悪くて、結構心をすり減らしたけど、ニースでまた元気がでた。

ここでのんびりと暮らすって、いいなー。
って思ったけど、いざ暮らすとなったらのんびりもしていられないか。と思ったり。

またニースの海に浮かびたい。🏖
再訪を誓って。

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