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作業所の挑戦

障害者が働く場として、就労継続支援A型とB型があります。一般的に作業所と呼ばれています。

私の友人で脳外科看護の経験豊富な山下ゆきさんは、大阪市天王寺区で就労継続支援B型リボーン天王寺を主宰しています。
ここでは高次脳機能障がい者の支援に特に力を入れている事業所です。
リボーンでの新しい取り組みについて紹介します。

さて、コロナ以降、どこの作業所も請け負う仕事が少なくなったり、利用者が感染を恐れて、通所を中断したり、または感染対策で時間を短縮するなど、工夫を迫られています。

リボーンでは自ら作業(仕事)を増やそうと、化粧品部門にトライしています。

利用者の方も、新しい分野への取り組みに積極的でいずれは利用者が作成するインスタグラムもできるそうです。当事者の発表の場があることは大切です。

高次脳機能障がい者の方は自覚症状が乏しいと言われますが、自分が発症以前と違う扱いを受けていることはわかります。
なんでも手伝ってもらったり、1人でさせてもらえない状態が続くと、プライドが傷ついて、自己肯定感が低くなリます。
そうすると、支援やアドバイスに対してかたくなになって、拒否したり、社会で孤立してしまうのです。

リボーンではスタッフと利用者が化粧品の基礎について一緒に勉強して化粧品検定を受けることから始めました。
更に、利用者の方に化粧品を正しく使い、自分の肌をケアすることを勧めています。

やさしく肌にふれ、慈しむ。
自分の肌をケアすることは、自分を大事にすることです。
身だしなみに気を配ることで、自分への関心がでてきます。
更に外の世界へ自分の変化を発表できると、自己肯定感にもつながるのではないでしょうか。

リボーン天王寺の新しい取り組み、当事者の発表の場をを作る、自分をケアして、大切にすることを応援しましています。

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