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スコットランド散歩 ブレア城にて貴婦人のドレスにときめいた雨の日

雨だからブレア城に行こう

トラオ決定事項

今回の目的地Pitlochryからさらに北に20分ほど走ったところにあるBlair Atholl, にあるBlair城に行くことになりました。雨が降り出す前にお庭をみて、雨が降り出したらお城の中とカフェで軽いランチをという計画です。

ブレア城について

アソール公爵(Duke of Athol)がこの地を支配し始めた約550年前に、この城が建設された。城の一部は13世紀のものである。城の建物や庭園の美しさはさることながら、この城を有名にしているのは、陶器や絵画、武器などのコレクションで、1936年に一般公開が始まり、現在城内の約30の部屋が展示室となっている。また、この城は18世紀半ばまで兵士が常駐していたが、現在でもプライベートアーミーを維持している。

コトバンクより引用

まずはこのウェブサイトをぜひ開いてみてください。白亜のブレア城全景が見渡せるようになっています。

そうここは「公爵」様のお宅なのです。公爵、侯爵、伯爵、男爵、など色々あってどれがどれだかよくわからない私でしたが、公爵が一番上の位だと知りました。

現在の12代アソール侯爵のお写真を拝見しましたが、なかなか素敵なお方でした。写真を撮ってくればよかったです。この城は10代公爵が亡くなる前日にトラストにすると公開し、今の状態になりました。12代は陽光溢れる南アフリカ在住で、今も一年に数回ここにいらっしゃるだけだそうです。

入場料

こちらはナショナルトラストともイングリッシュヘリテージとも提携していないため、入場料がかかりました。全夜、トラオさんがオンラインチケットを予約。

お城とお庭のチケット:一人£17
(もれなく、カフェで温かい飲み物無料サービス)

ちょっとお高いわね

予定になかった「お城」にほのかにときめくmarmalade。雨のおかげです。

⌘スコットランドナショナルトラストやスコットランド版ヘリテージに属していると、ナショナルトラスト会員やイングリッシュヘリテージ会員は割引や無料になるところもあります。

ブレア城に到着しました

ここからはお写真でご案内していきます。

正門を入ると長い並木道がまっすぐ。
歩くと20分かかるそうです。
新緑が美しい
駐車場から出ると正面にはブレア城
ドイツやフランスのお城よりは
地味な感じですよね
小川を渡ってお城に向かいます
鳩時計のように、
ぴったりの時間にバグパイプの行進(演奏)が
あります。
たまたま11時きっかりでした。
トイレに行くためにカフェへ。
少しだけ展示がされていて、
18世紀まで心は飛び始めます。
ああ、美しい。
ドレスのボディです。

雨が降る前にヘラクレス庭園へ

ヘラクレス庭園はこちら
ヘラクレス庭園だもの
ヘラクレスさんがお出迎え。
このラスティな感じを
人々は愛しています。

常々思っていましたが、日本だったら「汚い、古い」と言われてしまうような、雨風にさらされたような錆びついた植木鉢や置物をこの国の人たちはこよなく愛しています。

さあ入っていきましょう
りんごの木は壁に貼り付けられています
ちょっとかわいそうですね
ラムソン
ネギの仲間です。
ニラの花に似ています
キバナツツジ
シャクナゲとツツジが
いっぱい咲いていました。
花に夢中になりすぎて
庭と池の全景を撮り忘れました。
ゲラニウム・キネレウム
池にたくさん咲いていた
ミツガシワ
絶滅危惧種だとか
ワイルドストロベリー

とうとう雨が降ってきました。なかなか降りが強かったので折り畳みの傘を登場させました。というわけで、お城へ戻ります。

カフェで一息。
チーズスコーンを頬張る。
スコットランドにきても
お城に来ても
この時間は読書の時間です。
セイヨウのお城で
江戸時代小説を読む私に
ハッとする。
窓の外はスコットランドなのに。

お城の中へ ドレス・ドレス・ドレス

お城を見学します。お写真自由ということでしたが、ドレスに目を取られ、部屋全景がほとんどありません。ドレスをぜひ楽しんでくださいませ。

このドアが入り口です。
案外小さい?いやここは裏口なの?と
葛藤するmarmalade
ずらりと並んだ、鹿の頭
いえ、お顔は骨なんです。
全部本物ですとも。
早速出迎えてくれたのは
この真紅の美しいドレス
素材はシルクなのかタフタなのか
サテンなのか
そして、こちらの貴婦人は小柄だったよう。
あら、私も着れるかも。
ちょうど156cmの私サイズ
こちらは公爵夫人の肖像画の中にあった
白いドレス
この方はさらに小柄
これはまた別の方
装飾品の数々
このターコイズはテヘランから来たようです
帽子ピンも素敵
ああ美しい。
これはきっとダイアモンド?
いや、ルパンがすぐにとれちゃいそうだったよ?
心はやっぱりジェーンオースチンの世界へ。
全然関係ないのに、笑
「高慢と偏見」がちらつき、
すっかりその気になってしまう
どっしりと重そうなドレス
お袖の形はちょっと今風
冠もありました。
この時代の靴は布製だったんですね。
お家の中とお散歩くらいですものね。
ピンクの抑えた色目と
グリーンがとても美しいドレス
コルセットが面白い形です
こちらは少し普段着風かしら
一番、ベルばら(全く関係ないけれど)っぽいドレス
きっと年頃の令嬢のものだったのでしょうね。
窓の外
それにしても、幾つもの部屋が続いています。
どうやってそこに辿り着くのだろうと思うけれど
廊下を公開していないだけかと気づく。
120もの部屋がある中の
たったの30部屋のみ公開しているこのお城
豪華なダイニング
古いオルガン
男性陣も素敵でしたのよ。
ああ、ダーシー様
(また出てきてしまう、高慢と偏見)
この男性陣が並ぶ赤いお部屋に
昭和天皇がお泊まりになったそうです。
1976年に今の上皇様ご夫妻もこのお城には
滞在されたとのこと。
旅支度はこんなでしたのよ
子供部屋
暖炉の装飾も美しく
発見!糸車
私が持っているのとは少し形が
違うのですが、嬉しくってたまらない。
糸紡ぎをする女性
とても感動
騎士もいらっしゃいました。
シロクマを従えて!!
ドアの外は雨
シャンデリアは鹿の角
そしてこれ、
鉄でできた戦闘服
よくドラマや映画で見るけど
どうなっているのかまじまじと見ました
重くないのかしら。
やりは通さないってことかな?

小雨ふる森林浴

雨がこやみになったので、UKで一番大きな木が何本かあるという森の中へ。

雨にぬれて
葉っぱたちは生き生きとしています
雨粒は木々にとってはまるで宝石
トラオさんは小鳥の声を堪能中
あら、小人さんのお家かしら
この森にはダイアナ像があります
バレエ「ダイアナとアクティオン」の
ダイアナです
結構いろんなかたがお住まいのようです
一番大きな木の一本
アメリカのヨセミテ公園から種がやってきたそうです。
その種の両親は樹齢2000年以上だということで、
その木に比べたら、この木はまだ
赤ちゃんみたいなものなのかもねと。

終わりに

完全に私の趣味に偏ったご紹介になりましたが、スコットランドのお城、思った以上に満喫してきました。雨なのは残念でしたが、雨だからこそ行けた場所。そして、雨でも十分に楽しめる場所でした。

写真いっぱいで、ここまで読んで下さった方、本当にありがとうございます。
お茶をいっぱいお届けしますね。🫖

いただいたサポートは毎年娘の誕生日前後に行っている、こどもたちのための非営利機関へのドネーションの一部とさせていただく予定です。私の気持ちとあなたのやさしさをミックスしていっしょにドネーションいたします。