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それっぽさの力。

世界はそれっぽさで、できている。

以前、大手グローバルブランド企業で「オーセンティックか否か」が会議のキーワードになっていた時期があったらしい。オーセンティックとは本物とか本格的という意味。本物である、ということが価値がある。それがブランド価値というもので。

でもそもそも、本物と偽物の違いとはなんなのか。

世の中に本物と偽物を明確に分ける境界はないのではないかな、というのが個人的な見解でもある。そもそも真贋という区別ではなく、社会とは模倣により形成されている、といったのはガブリエル・タルド。

「社会的にいえば、すべてのものは発明か模倣にはほかならない」

社会性とはすなわち、模倣性である、とも言われている。意識のない模倣を繰り返す中で、アクシデントから新しい発明が生まれる。

発明がオリジナル、つまり本物かといえば、結局全て模倣の繰り返しが生んだものに過ぎない。社会を構成する人間とは模倣という仕組みを繰り返しながら変化を続ける生き物でしかない。

そこに、評価が入り込んだ時に、本物か偽物かという言葉が生まれている。でも、結局全て模倣でしかないのだから、本物感とはそれっぽさ、なのだと思う。

「この人は本物だから、言葉に深みがある。偽物は安っぽい」と言う人をみたことがあるが、本物と偽物を区別しているのはその発言をした人の中にあるもので。

ただ、それっぽさ、に価値を見出しているのが社会構造だ。それっぽさの力を侮ってはいけない。いやあえて言う、それっぽさ、欲しい。切実に。

それっぽいだけで、給与変わったり、第一印象良かったり、様々な特典がつくに違いない。これはもう、それっぽさ大学とか、それっぽさ専門学校とかあったら人ワンサカ来るんじゃないか。通信制のそれっぽさ資格取得とかなら、勉強したい。

それっぽさの力、ハンパない。他者からみた人生なんて、それっぽさだけだ。


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踊れよ

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ただ踊ればいいのです。 写真も撮ってる。noteはポエム。