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プログラマブルスイッチャーと、プログラムなしのスイッチャーはどう違う!?One Control Iguana Tail Loop MKIII VS Chamaeleo Tail Loop MkII

One Controlを代表する人気スイッチャー、プログラマブルスイッチャーのChamaeleo Tail Loop MkIIと、プログラムなしのシンプルなIguana Tail Loop MkIII。この2機種を使って、プログラマブルスイッチャーとシンプルなスイッチャーの違いをご案内します。

ペダルボードに設置するスイッチャーを選ぶとき、最初の分岐点がこのプログラマブルかノンプログラマブルか、という点。またスイッチャーで何ができるのか、というのもわかりにくいところがあるかもしれません。

Chamaeleo Tail Loop MkIIと、Iguana Tail Loop MkIII。サイズはシンプルなIguana Tail Loop MkIIIが圧倒的に小さいです。
このサイズ、特に奥行きはピック1枚分程度。ボードでのスペースを節約できます。

まずはそんなコンパクトスイッチャー、Iguana Tail Loop MkIIIの細部を見ていきましょう。

Iguana Tail Loop MkIIIは、MkIIIになって新たにBJF Bufferスイッチを搭載。スイッチでバッファのON/OFFが行なえます。音を聞きながら、好みに合う方を選べるのはとても便利です。

また、ミュートスイッチとチューナーアウトを搭載。電源もIguana Tail Loop MkIIIから供給できるので、便利ですね。

スイッチャーの役割としてはいろいろあります。フットスイッチを手前に持ってきたり、古いトゥルーバイパスではないペダルをトゥルーバイパスのように使ったりできます。
このように、1つのエフェクトループに複数のエフェクトを接続すれば、スイッチ1つでまとめてON/OFFも可能。いつも使う「セット」がある場合、とても便利です。

Iguana Tail Loop MkIIIには電源を供給できる端子がありますが、MkIIIになり、9V OUTは7つになりました。5つのループに7つのDC OUT。1つはチューナーに、そしてもう1つは先程のように1つのループに2つのエフェクトを入れるところまで、電源を供給できます。
マルチエフェクターなど、電源消費が多いものやデジタルエフェクトは別のアダプターから電源を供給することを推奨しますが、アナログコンパクトペダルなら、たいていのペダルに電源供給が可能です。

続いて、One Controlスイッチャーの中でも一番人気、Chamaeleo Tail Loop MkIIです。プログラマブルスイッチャーで、5つのループを備えています。プログラムは3バンク×5の15プリセット。

Chamaeleo Tail Loop MkIIの特徴として、プログラマブルながら操作が簡単ということがあります。この右上にある5つのボタンで、シンプルにON/OFFしたいループを設定すれば、それでプリセット完了!左にあるLock/UnlockスイッチをLockにすれば、ボタンを押してもプリセットが変わらないのでステージで間違えてプリセットを変えてしまうこともありません。

Chamaeleo Tail Loop MkIIにはインプット部にBJF Bufferがありますが、スイッチではなく端子が分かれています。
バッファをかけたいときはBUF IN、かけたくないときはNBUF INに接続。バッファON/OFFで接続を変える必要がありますが、一方、BUF OUT端子を使うことで、BUF INーバッファ-BUF OUTでバッファだけを独立させ、好きなところにバッファを使うこともできます。

もちろん、Chamaeleo Tail Loop MkIIにもチューナーアウト、電源供給も搭載。DC OUTは6つです。

Chamaeleo Tail Loop MkIIのミュートスイッチは左端にあります。

そして、Chamaeleo Tail Loop MkIIの特徴の1つが、このセパレートループ。ループ5が他のエフェクトループから独立しています。

そのため、Chamaeleo Tail Loop MkIIの5つのループをすべて直列に使おうとすると、OUTとLOOP5 INをケーブルで接続する必要がありますが、一方で、ループ5が独立しているため、アンプのエフェクトループ用にするなど、自由度が高くなります。

また、Chamaeleo Tail Loop MkIIのセパレートループはラッチスイッチ端子としても使用可能。アンプやエフェクトのリモートスイッチとして使うことも可能。プログラマブルなので、エフェクトON/OFFと併せて切り替えが可能です。

One Controlを代表するスイッチャー、Chamaeleo Tail Loop MkIIIguana Tail Loop MkIII。プログラマブルとノンプログラマブル。サイズや操作性など、それぞれ違いがあります。
お好みに合わせたり、ご自身で必要な機能がある方をお選びいただければと思います。