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動物で比べるレザー

革には、まず動物の種類による特性があります。
牛    繊維が均一で、耐久性が高い
羊    繊維が細かく、柔らかい
馬    毛穴数が少なく、繊維が粗い
豚    軽くて薄く、毛穴が大きい
山羊   繊維が密だが、薄くて軽い
鹿    堅い銀面を除くと柔軟で上質
駝鳥   強くて丈夫で柔らかい

その他、蛇、トカゲ、ワニなどに代表されるエキゾチックレザーも存在します。

馬は古くから移動手段に用いられている等、身近な動物であったため、歴史的背景から製革技術開発が進んでおります。昨今は食肉用として育成され、流通量の安定している牛の製革技術開発が進んでいるように思います。

馬の細かくて密度の高い臀部は、コードバンと名付けられ、今でも最高峰の革として扱われています。
牛については、年齢、部位に応じて非常に細かい名称がつけられているため、詳細は部位による区分をご参照ください。

現在では、日本で魚の製革を研究しているTannerがおります。サメ、エイ、アザラシ等既に革として製造されている海洋生物も多く存在します。

動物による区分においても、まだまだ成長を続けている製革業者の探究心が伺えます


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