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ニューヨークで地下鉄ミュージシャンになる方法 その1

こんにちは!パン屋の英会話教室Leon 校長 横山礼恩です。

10年間塾で受験英語などを教え、TOEICも875点、もう英語は大丈夫だろうと2012年にニューヨークに留学してびっくりしたのは

「英語が全く話せない!」

ということでした。

そんな僕も半年後にはニューヨークの地下鉄で、ライブ演奏ができるようになりました。

ニューヨークは音楽のメッカ。

そう、ニューヨークへ音楽やりに行こうなんて奴はみんなうまいのです。

私の今でも自分で偉いと思うところは、「下手」なのにニューヨークで音楽活動を展開できたこと。

さらに言うなら、NY地下鉄に地下人脈に築いた日本人留学生はあまりいないと思います。

当時、どんな機材が必要なのか?許可はいるのか?危険じゃないのか?そもそも電源どうするの?

などなど、ネットで調べたのですが、そんな情報ありませんでした。

ということで、ニューヨークで地下鉄ミュージシャンになる方法をざっとまとめてみよう、と思います。

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1、電源はどうするのか?

Crateというメーカーの充電式のアンプがあるんですね。(↑の写真)

日本でもストリートライブやる人なんかは持っているのではないでしょうか?アメリカにもありました。

ところが、ベースだとどうも音が小さい。低音も出ない。

初めは一人で地下鉄ライブをやってみたのですが、気が付いたのは

あらためて「俺は下手だ」

ということ。

ニューヨークはアマチュアのレベルが非常に高いです。

そんな中、東洋人が中途半端にやるとからまれます。99%はいい人なんですが、1%くらいイっちゃてるのがいて、そのわずか1%のインパクトがなかなかです。

上手くなるのは時間がかかりますし、とりあえず当面のところどうしようか。そうだ、

「ジャパンマネーで解決する」

つまり、良い機材を買って音で圧倒しようとしたのです。

こうして購入したのが、Heartke の100ワットくらいあるアンプ(Crateは20−30ワットくらいだったはずです)

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となると必要なのが「電源」

わざわざニュージャージーの馬鹿でかいモールに行って、バーベキュー用充電式バッテリーを買いました。

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しかし、使い方が悪かったのか、すぐに壊れました。

そこでサックスおじさんDave(写真真ん中)に、ハーレムの車屋に連れてってもらい、車の中に入ってるバッテリーと、つなぐインバーターを購入。

これで100ワットのアンプも十分に使えるようになりました。

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それどころか、ミキサー繋いでマイク使ったり、エフェクターの電源もとれたり、荷物は格段に増えましたが「機材」という点では地下鉄を圧倒できました。Daveとのこの日の地下鉄ライブは5000円くらいずつ稼げました。

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たまたまこの日の動画を撮ってYoutubeにアップしてくれた人もいます。

このサックスのDaveは珍しく、バナー(許可証。譜面立てのすぐ横にある布)を持っていたのですが、彼が僕と演奏してくれた理由が

「お前の機材が好きだ」

そこまではっきり言われると少々複雑でしたが、その彼がバナーを取れたのも、狼のかぶり物をしてオーディションに出たから。決して上手いから、ではありませんでした、笑

電源は、もしかすると今はもっと便利なものもあるのかもしれませんが、車のバッテリーが一番でした。僕よりもっと前の世代だと、ガソリンで動くやつ(屋台とかのですね)を使っていたそうです。

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