見出し画像

"栴檀は双葉より芳し"の混在

意味…大成する人は幼少の時から優れているということのたとえ。

以前書いた記事から始まった色から学ぶこと

以前、縹色について調べていてぶち当たった問題を色々調べ記事に書きました。

この記事ではPILOTの色彩雫インクシリーズの『露草』について記事を書いたことをきっかけに、「縹色」と「花色」が混在していることを知り、記事に書きました。

↑その露草の記事がこちら。

そして今回はその同じ色彩雫シリーズの『紫陽花』について書いていたら、またも色のことで興味深い問題にぶち当たりました。

またも混在するものを発見

こちらがその『紫陽花』についての記事。
この記事に書いてあるインク色を例えたカラーコードに「樗色/楝色」というのがあります。
これはどちらも「おうち(あふち)いろ」と読むのですが、その読み方と漢字に興味が湧き、その色について調べてみました。

すると「樗/楝」は栴檀という木の古名だそうで、じゃあその花が薄い紫の色なのかな…と思っていると、実際に色は思った通りだったけど出てきた言葉に「?」となりました。

その言葉がタイトルの「栴檀は双葉より芳し」。
その意味も載っていて「そうなのかー」なんて思っていると、解説文に「この"栴檀"は白檀のことで、日本でいう栴檀の木とは違う」というものが。
うーん…またあの時みたいにこんがらがってきた…とまたもざわざわ。
するとすると白檀について調べたらそれはインド原産の木で、英語名ではお香などで有名なsandalwood(サンダルウッド)。この白檀の花は淡い紫ではなく、黄緑〜暗紅紫色へ変化するのです。

そうなると淡い紫色の花が咲く栴檀とはまた違ってきます。『紫陽花』の色ともまた違ってくる…
どんどん心はざわつきます。

なぜ混在してしまったのか

こんがりながらもとりあえず色々見てみました。そしてまず分かったのが、「栴檀」と「白檀」という名前の関係性です。その関係性というのが、この「白檀」を指す「栴檀」は中国での名前ということ。インドから中国に伝わりそれが日本に伝わった際、同じ名前を持つ「センダン」と混在してしまったよう。(ややこしくなるので日本の木は「センダン」としました。)

はたまた、センダンの木は実が鈴なりになっている様子から「千団子」とも呼ばれていて、樗の実にちなんだ「千団子祭り」をわざと同じ名の「栴檀(子)」と表記したことからも混在したそうです。白檀の実はそもそも丸い実はならないそうなので、木自体は本当に全く別物なのです。

なんともややこしい…

まとめると

・インドの栴檀…「栴檀」は中国での名前でインドでは「チャンダナ」。白檀のことを指し、お香などのサンダルウッドのこと。花色は暗紅紫色。
・日本の栴檀…鈴なりの実がなることから「千団子」とも呼ばれ、古名で「あふち(樗/楝)」。花色は薄紫色。
→・「栴檀は双葉より芳し」の栴檀はインドの栴檀で白檀を指す。

ということでしょうか…。いろんな説があるようだけど、やはり色から広がってたくさんのことがわかるのは面白いです。

 

 

画像1

↓↓ブログ村ランキング参加しています!
よろしければポチっとお願いします!〃´∀`)

画像2

画像3

画像4

個人ブログ・はてなブログでもいろんな文房具や手帳について書いているので良かったらのぞいて見てください◝( ´ω` )◜✧˖°


よろしければサポートお願いします‼︎〃´∀`)ノ