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My-Mythology〜新しく綴りあげる神話の世界〜

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My-Mythology〜新しく綴りあげる神話の世界〜 #note神話部 投稿用マガジン 参加方法についてはこちらの記事をご一読下さい。 → https://note.com/… もっと読む
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#妄想像モリモリ神話

〘周年企画2023〙 テーマ『風 ✕ 年末年始』

〘周年企画2023〙 テーマ『風 ✕ 年末年始』

 
 
 
神話創作文芸部ストーリア(旧・note神話部)創立4周年記念企画参加作品です。

企画のご案内はコチラ↓

昨日のスタートは我らが 部長・矢口れんと氏 が切ってくださり、不肖・唐揚げゆーりんちーことこの悠凜が次鋒を取らせていただきます!

今回は、4周年に掛けて4つのテーマを二組(花・鳥・風・月✕龍・家事・巡礼・年末年始)捻出して組み合わせると言うもので、何と何の組み合わせに当たるかは

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〘お題de神話〙 神の馬

〘お題de神話〙 神の馬

 
 
 
「この馬は……」

 万物の主オーディンさえ、思わず唸った。

「スレイプニルと言います」

 ロキが連れて来たその馬には脚が8本あり、見目形を取っても神馬に相応しい気品と威厳を兼ね備えている。

「待て。今、スレイプニルと言ったか?」
「ええ。スヴァジルファリの子です」
「……では、こやつがそなたの……」

 ロキは答えなかった。

 先年、アース神族と山の巨人との間である契約が交わ

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〘お題de神話〙 穣かなる(ゆたかなる)

〘お題de神話〙 穣かなる(ゆたかなる)

 
 
 
 華麗に舞う姿に目が釘付けになる。

(……これは夢か……)

 その時、心は決まった。



「お前はいつも歌ったり踊ったり元気だな」

 背後からの声に少女が振り返った。声の主が見知った仲の相手と認め、花よりも美しい顏がほころぶ。

「一緒に踊らない? 多聞」
「冗談はよせ。おれに舞踏など出来るわけなかろう」

 多聞と呼ばれた大柄な少年が眉をしかめた。

「今のは大祭で披露する

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〘お題de神話〙 御魂の音──たまのね

〘お題de神話〙 御魂の音──たまのね

 
 
 
 シャン ────!

 涼やかでいて凛とした音が辺りの空気を震わせた。

「なんと言う音色……」

 比丘十八物のひとつとされるその杖は、頭部の輪形に遊環と呼ばれる輪が通され、揺らすと都度音が鳴る。

「その音を聞くだけで満たされた心持ちでございます」

 道端に伏した民人は、姿が見えなくなり、音が遠ざかっても、まるで聞こえているかのように手を合わせていた。

(この錫杖の音を聞いて

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〘夏祭り2023〙 真夏の夜のアレ

〘夏祭り2023〙 真夏の夜のアレ

 
 
 
本日、算盤パチパチ 2023年8月8日。
草木も眠る丑三つ時前……。

矢口れんとさん 率いる 神話創作文芸部ストーリア(旧・note神話部)恒例『夏の企画2023』参加作品です。
このたび4回目の夏の企画となります。

今回のテーマは『ストーリア学園』!
学園ものです!!(遠い目)

この夏、どんな学園ストーリー ( by Mythology ) が繰り広げられるのか乞うご期待!

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〘お題de神話〙赤の王

〘お題de神話〙赤の王

 
 
 
「ルベウス。本当にその子と逃げるのか?」

 友・ヴォーツァロが問うた。ルベウスの手にはひと際鮮やかな『赤』が在った。

「致し方あるまい。神はこの子を良しとされなかった。このままでは消されてしまう。既に一片は南の地に逃したが……」

 その色は神に危険と見做されたのだ。

「お前が逃げればすぐにも気づかれよう。主要色がこの地から消えるのだから」
「なれば、どうしろと言うのだ! むざむ

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〘お題de神話〙 毒を以て

〘お題de神話〙 毒を以て

 
 
 
「何処へなりとゆくがいい」

 男が言った。

 はらりと落ちたひと粒の涙が、女の手にある酒杯へ吸い込まれる。

「せめて最後の杯を……」

 差し出された酒杯に手を伸ばした時、年配の男が声を上げた。

「王! 飲んではなりません!」

 だが、男は静かに酒杯を受け取った。

「アリストテレスよ。案ずることはない。私には英雄ヘラクレスとアキレスの加護がある。何より『決して負けぬ』と神託

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〘お題de神話〙 ずっと、ここにいて

〘お題de神話〙 ずっと、ここにいて

 
 
 
『永の別れにしたくなかったのだ』



 その村を訪れたのは先祖の供養をするためだった。調べてみたいことがあり、この機会にと両親の代わりに私が出向いたのだ。

 きっかけは数年前に亡くなった曾祖母が遺した言葉だった。

『お前の姉ちゃんは童神になったんよ』

 私には姉はおらず、意味する所は両親にもわからなかった。当時存命だった祖父にすら。
 だが、最期までしっかりしていた曾祖母の言

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〘お題de神話〙 理の戒

〘お題de神話〙 理の戒

 
 
 
〜理の戒〜



 軍神と愛の女神は溜め息をついた。

「残念なことだ……」

 二柱には、欧州随一の名門となったハプスブルグ家の行く末が見えてしまった。

 青い血──貴族階級が『高貴な血筋』を笠に着るようになったのは予兆だったに違いない。
 やがて、民衆が意味を挿げ替え、揶揄するようになった時には手遅れだった。婚姻政策を繰り返すうち、欧州全土の貴族はほぼ血族となっていたのである。

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〘お題写真de神話〙 夢の跡

〘お題写真de神話〙 夢の跡

 
 
 
note神話部3周年企画参加作品です。
告知はこちら❢ ↓↓↓

今回の企画は2つのテーマからの選択制です。

A 写真で創作 / B 文言で創作

A 指定のお題写真から物語をイメージするか
B 指定の文言から物語をイメージするか

私はAの写真を選択し、妄想像しましたw
なお、お題の写真は最後に貼付しております。

⿴⿻⿸‪✯‬⿴⿻⿸✮⿴⿻⿸
 
 

『夢の跡』


 


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〘お題de神話〙 Tria Colorum Prima

〘お題de神話〙 Tria Colorum Prima

 
 
 
 神々の世界は鮮やかな色彩に満ちていた。それは彼らがどんな色の波長でも捉えられる目を持っていたからであり、人の目にも同じように映るわけではない。

 色彩と虹の女神は思案していた。では、どのようにして世界に彩りをもたらそうか、と。

 ヘラの伝令神として役目を果たすイリスが常々思っていたのは、自身が司る中で一番気に入っている虹霓が美しく見えないのはつまらないと言うこと。
 天地を虹

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〘お題de神話〙果ての夢

〘お題de神話〙果ての夢

 
 
 
「ここは……?」

 気がつくと男はその場所に立っていた。

 辺りは見渡す限り広がる荒涼たる平野。何もなく、誰もいない。
 視線の先に見える月──恐らく──は、水面に揺れているかのようで、月である確信は持てない。

「案内人がいないと勝手がわからんな。まさかおれは本当に死んだのか……?」

「死んではいませんよ」

 突如聞こえた不思議な声。不意に現れた人影。その姿は声のイメージのま

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〘お題de神話〙禁視

〘お題de神話〙禁視

 
 
 
 男は石になったように息を殺した。

(落ち着け……大丈夫だ……)

 背後から音もなく近づいて来る圧倒的な気配。片手に剣、もう片方の手には青銅の盾。

(待て……剣の間合いまで……)

 目視の効きにくい闇の中、ヒタリと相手の気配が止まる。

(今だ……!)

 盾に影が揺らめいた瞬間、振り向きざまに剣を走らせた。

「……ギャッ……!」

 短い悲鳴と落下音。ビシャっと言う水音。そ

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〘異聞・エジプト〙Tetrad〔四夜/終夜〕

〘異聞・エジプト〙Tetrad〔四夜/終夜〕

 
 
 
どの世に生まれても
必ず逢う

 






 
 王都を出たイシスたちはオシリスの遺体を回収し、冥界へ葬送した。

 イシスにはセトの意図が良くわかった。オシリスの完全な復活を防ぐため、身体が欠損するように遺棄したのだと。
 失われた箇所は、イシスが魔術で補填した。

 オシリスの身体の処置はアヌビスに任せたが、真相を話すことは出来なかった。せめて、オシリスの本心を知るこ

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