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20歳 を 迎えようとしているあなた に 手にとって 欲しい

今さらながら、名作村上春樹『ノルウェイの森』上下巻を読破しました。

最初は「えっ上下巻……!?」と躊躇していたのですが、読み始めると秒。特に下巻なんかすぐでした笑



以下、読後の感想メモより、です。


これは19才くらいの大学生が読むべきもはや必修作品。
特に19歳から20歳へ、10代を終えようとしている、もしくは終えた年代にとっては、響くものがあると感じた。

そう考えると私は丁度適齢期に読んだと言えるが、自分の成熟具合からいくと、もう少し早く、高校3年生頃に一回読んでみても良かったかもしれないし、昨年の大学1年でも良かったかもしれない。

でもやっぱり、この大学生2年目に突入してから悟った、「毎日は同じことの繰り返し」ということや、主人公と緑のような恋人ではないが、深く理解しあっている異性の友人とのやり取りとか、今だからこそ自然に共感し、理解できることは多かったと思う。

きっと高校や大学1年の時では、気持ちの面ではある程度理解できたとしても、経験の面で「自分の感覚」としてこの話を理解することは不可能だったかもしれない。

追体験、そして彼らの葛藤を感覚として自然に捉え、読むには、初めて手に取ったのがこの時期で良かったのかもしれない。

果たして、この本を後に自分が彼の年齢を越え、社会の中に多く身を置くようになってから、再び理解しようとしたとき、どう受けとるのか?
それが今から少し楽しみである。

誰目線やねんー!とは思いますが、こんな気取った文章を書かせるくらいに、響くところの多い作品でした。

丁寧な情景描写や、心理、淡々とした文章など、村上作品が初めての私でも、その表現方法に驚くところが多かったように思います。私は結構好きでした。

ではでは

ここまでお付き合い頂き、ありがとうございました!

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