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ハリポタ四寮が好きという話


好きだよね日本人!

 四つの寮に分けるのって、血液型占いやMBTIが好きな人に刺さりますよね。私も好きです。

 よく考えると「その人が何を重視しているか」だけで7年間の生活環境を決めてしまうのは良くないし、同じ価値観の人たちだけで寝泊まりするのも良くないし、さらに点数をつけて競わせるのも絶対良くないんだけど、そこはフィクションだから仕方ないと思ってます。

 子供の成長を現実目線で考えると良くない点はあるけど、私はやっぱり組み分け帽子が好きだし、寮が四つあるという設定が好きです。

あなたはどの寮ですか?

 ウィザワ/旧ポタモアでは簡単に診断が受けられるので、皆様もぜひ。

♡日本語版♡

♡英語版♡

 私は日本語版・英語版ともにスリザリンでした。実際にイギリスの魔法界に行ったら、スリザリンには入れないと思います。目的意識も実行力もあやふやなので、そもそもホグワーツに入れないですね。日本に帰れ! と言われて終了。遊びだから成り立つのよ、これ重要。

 人に聞くと、百人中百人が「クロミはハッフルパフ」と言います。
 両親はともにレイブンクローです。レイブンクローの血筋から突然変異的に生まれたスリザリン生、外面はハッフルパフ。とても良いと思わない?

そもそも寮の特性って何?

 寮を決めるのは「性格」ではないと思うんですよね。自分がどうなりたいか、何をしたいか、何が大切か、という「価値観」だと思うので、

・優しいからハッフルパフ
・いじわるだからスリザリン
・頭良いからレイブンクロー
・週末のBBQに毎回参加してるからグリフィンドール

 という結果にはさすがにならないと思う。
 ⋯⋯どうかしら。不安になってきた。おおよそ上記のような分け方をしているような気がしなくもない。帽子さん、ざっくりしてるからな。

 例えば私なんかは、人から悪く思われたら仕事や生活上不利になる! という考えから優しそうに振る舞ったり、共感力が高いふりをしたり、真面目に考えているように装うことが多いんだけど、それを帽子さんは見抜けるのかしら。

 外面を気にするスリザリン気質と、心の底から実直で勤勉なハッフルパフ気質を見抜くのって、親でも難しいと思うんだけど。どうなの帽子さん。
(実際親も私が診断を受けるまでハッフルパフだと思ってました)

レイブンクロー生が好き!

 私は「ハッフルパフ生に見えるスリザリン生」ですが、両親がレイブンクロー生ということもあって、レイブンクロー生がとても好きです。

 何しろ、自分にないものをたくさん持っている!
 それはグリフンドール生もそうなんだけど、レイブンクロー生が持っている良さのほうが、「自分にあったらよかった!」と切実に思う美点なんですよね。

 もし私がスポーツや冒険を趣味にしていたら、グリフィンドール生のようになりたかったと思います。でも私は、絵や文章をかくのが好き。クリエイティブなことが好きなので、レイブンクロー生の「私は私、あなたはあなた」という考えにものすごく惹かれるんです。

 SNSで交流をしながら作品を発表して、お互いの評価が見えたり、どこが大手でどんな作風が主流か⋯⋯ということが見えてしまう時代、好きなものを好きなようにつくる活動がいつの間にか「他者ありき」になってしまう。
 人の評価に頼ったり、話に付き合ってくれる相手に依存したり、その結果距離を置かれて落ち込んだり。そんなことばっかりです。

 人の評価なんて関係ない。人間関係と創作活動は別。そういう態度で生きているレイブンクロー生が私はとても好きです。

 血みどろ男爵によるヘレナ殺害事件、リドルによるマートル殺害事件を思い浮かべると、スリザリン生の執着心の強さとレイブンクロー生の自由な生き方は時に悲劇を生むのかもしれない。
 クィレルもヴォルデモートの被害者に含めたら、けっこう殺されてるよねレイブンクロー生。

組み分け困難者に対して思うこと

 私も組み分け困難者かもしれないのでちょっと親近感がわきます。でも、ハリー視点で見て知っている人物の中では、ガチで五分以上かかった「ハットストール」は二人しかいないんだそうです。

♡マクゴナガル先生♡
グリフィンドールとレイブンクローで帽子さんが迷った。
わかる! 呪文覚えるの早そう。筆記も実技もめちゃくちゃ優秀そう。
石像を動かす呪文を「一度使ってみたかった」と言ってるところなんかはレイブンクロー的だよね。
でもクィディッチの試合で絶対に自分の寮に勝ってほしいと意気込むところや、総合得点でも勝ちたくてスネイプと張り合うところは、グリフィンドール生の見本だなと。グリフィンドールにいるうちにそうなったのかもしれないけど。

♡ピーター♡
グリフィンドールとスリザリンで帽子さんが迷った。
上の組み合わせに比べると危険な感じがするよね。実際に「その時強そうで有利な人」を見抜いてついていく行動パターンはスリザリンのものだし、誇り高く死ぬより醜く生きるほうを選ぶのもスリザリン的。
だけど彼が良しとしていたのはきっとグリフィンドール的な人だったんだろうな。リーダーシップがあって、新しいアイデアがどんどん湧いてくるようなタイプ。根本的な価値観がそっちだからグリフィンドールに入ったんだと思うよ。純血主義には見えないから、そこも大きいのでは?
それと、ピーターは指を切り落としたり腕を切り落としたり、けっこう思い切りが良いのよ。私なら裏切ったことを早々認めて、罪が軽くなる方法を考えると思う。ピーターのこういうところ、私はけっこう好き。
作者さんによると、最後にハリーを殺せなかったことが最大のグリフィンドール要素なんだとか。なるほどねえ。生きながら腕切るほうが大変な気もするけど、それはそうか。

組み分け困難者じゃない人に対して思うこと

 何言ってんだよ。って話だけど、五分以上かからなくても他の寮の選択肢を出された人、けっこういるじゃないですか。
 私から見て、もうひとつの選択肢に納得できる人とそうでない人がいるので、彼らの適性については思うことが多いです。

♡ハリー♡
グリフィンドールとスリザリンで帽子さんが迷った。
帽子さん! それ、ハリーが分霊箱だって気づいてたんではなく?
だってハリー自身はどう考えても生粋のグリフィンドール生に見える。
蛇語喋れるのも、ヴォルデモートと心の一部がつながっているのも、分霊箱だからだよね。
それを理由にスリザリンに入れたらあまりにも⋯⋯あまりにも本人の適性を見ていない気がする。
あえてハリーのスリザリン気質を挙げるなら、大きな正義のためなら小さなルールを破ってもいいと思っているところ? でもそれってロンやハーマイオニーにもある要素だよね。ハリーのほうがそういう思想が強いのかしら。
ダーズリー家で育ったからマグル嫌ってる判定になった? 帽子さん!

♡ハーマイオニー♡
グリフィンドールとレイブンクローで帽子さんが迷った。
4分だっけ? あと少しでハットストールだったのね。でも原作の描写見るとそんなに時間がかかったようには見えないんだけど。
本人がホグワーツ特急の中で「グリフィンドールに入りたい」と言ってるし、ハリーとロンから見た第一印象が「いばった感じの子」だったから、元々意志が強くてリーダー気質だったんだろうけど、勉強を頑張って知識をつけたいと思う気持ちも同じくらいあって、帽子さんが迷ったのもうなずけます。
私がハーマイオニーに一番レイブンクロー気質を感じたのは、スネイプの薬瓶のトラップを見て目をキラキラさせていたところ。好きすぎる。

♡ネビル♡
帽子さんがグリフィンドールを勧めるも、本人がハッフルパフを希望して揉めた。
これ、帽子さんの真意は「ネビルは真のグリフィンドール生だから、そっちに進んだほうが幸せになる」ということだったんだよね。
忍耐力がないからハッフルパフは無理だよ、というのはちょっと言い過ぎな気がする。5巻でご両親を見舞う様子を見ると、ネビルは忍耐力も十分あるし、薬草学の才能や将来の結婚相手から察するに、ハッフルパフ適性がないわけではない。
ただ圧倒的な伸び代があって、普通だったら主役張るようなキャラだから、不安や逃げを理由に他の寮を選んではだめよ、ということなんだろうね。
(7月30日生まれじゃなければハッフルパフでもよかった説)

♡ロックハート♡
スリザリン適性があったけどレイブンクローに入った、とのこと。
帽子さん!! スリザリン適性どこですか!
虚栄心と保身? まあ確かにそれは行き過ぎたレベルなんですけど、スリザリン適性があるならあんなに目立つ行動はしないと思う。
自身が混血で、誕生日には「魔法界と非魔法界のハーモニーが欲しい」と言うようなお人柄⋯⋯サラザール・スリザリン的には一番欲しくないのでは?
逆にロウェナ・レイブンクローから見ると、身の滅ぼし方が自分の娘と重なっただろうなと思います。
「ハリーの先生になれるよ」というでかい釣り針に引っかかった仲間のスラグホーン先生はスリザリン出身ですが、彼は自分は目立たず裏で影響力を発揮するのが好きですからね。私が帽子なら、ロックハートはレイブンクロー一択です。なんとなく、オリバンダーさんやラブグッド家に通じる不謹慎さも感じるのよね。倫理観のぶっ壊れた人間は大好物でございます。

♡フリットウィック♡
レイブンクローとグリフィンドール、好きな方を選べと帽子さんが言った。
帽子さんにめっちゃ信頼されてる。どっちに行っても大丈夫な安心感。
マクゴナガル先生とは逆で、レイブンクローを選んだけど、グリフィンドールを選んだら教職には就かなかっただろうから、レイブンクローを選んでくれてよかったと思ってるよ。
ただ、もしかしたらグリフィンドールに入っていたら、不死鳥の騎士団にも参加していたかもしれないんだよね。
どっちがよかったのかわからないけど、バトル脳に育っていたら若いうちに命を落としていた可能性もなきにしもあらず⋯⋯なので、やっぱり先生になって正解だったと思う。最後の戦いでドロホフを倒した功績はあまりにも大きい。
一つだけ気になるのは、クィレルやルーナに対するいじめをちゃんと認識していたのかしら?
悩んでいる生徒を見つけてお菓子を差し入れたりはしていたみたいだし、どの生徒も合格できるように教えてくれる能力と人格も素晴らしいんだけど、私と同じISFJと考察されることが多い人物ゆえ、踏み込んだ問題解決ができるのかどうか、そこだけが怪しい。私だったとしても絶対クィレルとルーナにめちゃくちゃ可愛いお菓子あげるだけだから。ロックハートにもあげていい? まって、マートルにもあげちゃだめですか? オリバンダーさんにも!(フリットウィック先生はそんなことしません)
ただ、ホグワーツのいじめは基本解決しないので彼だけを責めるのはお門違いよね。

番外
♡ザカリアス・スミス♡
帽子さんが迷った形跡はないので、多分何の問題もなくハッフルパフに入った人。
でも、公式の診断でハッフルパフに組み分けられた人が「わが寮へようこそ!」の画面を見て、もしこの人物の写真が真ん中に載っていたら絶対に嫌だと思う。
私はこの人、嫌いじゃありません。むしろ好きです!
実直に率直に思ったことを言い過ぎて、とげとげチクチク言葉ばかりになってしまってる人⋯⋯。
嫌われているのにハリーたちの会合に来たがって、来た結果やっぱり嫌われる行動をしてしまう人⋯⋯。
怒られたら我慢して黙って座るところがハッフルパフ的だと思った。他の寮生なら噛みついてくるか、機嫌を損ねて帰ると思う。
私の想像だけど、セドリックの死の真相が知りたかったんだろうなと。棘のある自分に対しても優しく接してくれたセドリックがいなくなったことに対して、少なからず動揺してたんだと思うよ⋯⋯。

おわりに

 私は恋愛感情や政治の動向や時代考証などに疎いので、ハリポタを読むのに向いている人間ではなかったと思います。
 そんな私が楽しめて、今もいろいろなコンテンツや交流で魔法界と現実を行き来できているのは、四つの寮があって、話題が尽きなくて、それぞれの寮の人物にその寮らしさがあるからではないかと思います。

 ハリポタの寮と人物の話は本当に好きなので、また機会があったら書きたいです!
 とりとめもない長い文章でしたが、読んでくださった方ありがとうございます。

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