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だるまの個性とプロフェッショナルの話

だるまの表情は、目を入れる人によって結構変わるって話です。

新年始まって早くも2か月が終わろうとしています。そんな中、私の部屋にアイテムが増えました。母が高崎で買ってきてくれた招福だるまさんです。カバー画像でお分かりいただける通り、個性あふれるだるまさんとなっております。机の一角にアイテムたちの居住地を設けているのですが、個性派の仲間たちのなかでも強烈なインパクトを放っています。

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(改めてながめると、他のアイテムたちもなかなか変わってると思う。右下のゴールデンモアイとか。ちなみに鳥取砂丘の砂でできているらしい)

家族とそれぞれのだるま

だるまのスター性()はさておき、本題はだるまの表情が目を入れる人によって全然違うっていうこと。この黄色いだるまさんには私が目を入れたのですが......どんな印象を持ちますか?

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私の中のだるまのイメージとは、強くて自信にあふれてて、いかにも願いをかなえてくれそうなものでした。そうなるように目を入れたはずなのですが、出来上がっただるまはむしろ対極なような。臆病そうで、自信なさげ。頼っていいのかな?と思うような雰囲気です。

ああ、素人が描くとうまくいかないものだなあ、と思い妹に「だるまの目を入れるのって難しいね~」と声をかけると、本当に難しい、と深刻そうな顔。見せてもらうと……

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はい、見出し画像の登場でございます。(絵心のない私がPCで書いたので実際の見た目以上に不気味になっております。実物は意外とかわいいけど撮影拒否されました!!)妹曰く、目に輝きを出して人間ぽくしたかっとのこと。いや、人間は人間でも少女漫画に出てくる人間ですね。乙女かよ。

一方、強そうなだるまも登場。それは母が描きました。威厳が違う。ちなみに父のだるまは斜めに上を見上げていて、マイペースな感じでした。正面からだと全然目が合わない。

だるまに目を入れるだけなのに、どうしてこうも違う表情になるのか。もちろんだるまは職人さんが手作りされた物なので、まったく同じように目を入れても違う表情を持つことはあると思います。でも私にはそれ以上に、目を入れる人の本質というか、性格を反映している気がします。

なんとなく自信がない私のだるまは不安げになるし、こだわりの強い妹のだるまは型破り。芯があってぶれない母のは強そうで、自由人な父のはマイペース。面白いのが、家族にしかわからないような性格なところ。なんとなく外ではそうであるように見せないようにしている部分がそっくり出ちゃってる感じで、だるまはごまかせないね~なんて盛り上がりました。

職人技

だるまが性格を反映すると考えると、目入れを行っているだるま職人さんはすごい。誰が見ても威厳を感じるだるまを安定して生み出せるのだから。職人というのはやはり、自分の作る技に自信を持っているんだと思う。もしかしたら自信と思って作業されてはいないのかもしれないけれど、自身の生みだすだるまが格好いいものになることに疑いを持っていないのだと思う。

これはきっとだるま職人さんだけではない。切子職人さんや染物職人さんなど、職人といわれる人は皆そうなんじゃないだろうか。見方を変えると、プロといわれる人はみんなこうなのではないか。スポーツでもビジネスでも、自分の能力に自信があるから成果も輝いて見えるんじゃないかな。

私も自信をもって輝ける人になりたいと思うのでした。オチがぬるいのは妹に早う風呂入れと急かされているから。はいはい、入りますよ!!



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