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セルフケアのすすめ グラウンディング

ここ最近は患者さんと一緒にセルフケアの勉強をしている。

テキストは伊藤絵美さんの著作「セルフケアの道具箱箱」を選んだ。

100のワークというのが面白くなんだかワクワクする。

自分を落ち着かせる4番目のワークに

「下へ下へと身体の重力を落とす」

というのがある。

文字通り、自分を「落ち着かせる」ワークだ。

そう、たしかにそうなのだ。

鍼灸師の理想的な気の状態も同じく

上虚下実

よくよく上衝といって、すぐに上へあがってしまいやすい気のコントロールをたいへん重要視する。

そもそも

少し生理学や自律神経の話になるが

からだの高い位置にある脳に、重力に逆らって血流を送るための

様々な血圧の調整システムが人間には備わっている。

人間は本来、頭に血が昇りやすいようにできているのだ。

グラウンディング

八卦で言えば

上に陽が集まった

☴(巽)

から

陽を下に陰がしっかり大地につなげる

☶(艮)

のイメージが近いかもしれない

艮卦といえば、山を表す。

〇〇山とはシコを踏む力士の名のようでもある。

嵐か来ようが雷がこようが

山のようにしっかりと立つ

今で言えば

不安や辛さや苦しみからパニックになってしまったり、どこか地に足がついてないような状態になってしまうのを、

昔風にいえば、魂魄がさだまらないといったかもしれない。

もちろん脳のセロトニンの不足であったり、ホルモンバランスの崩れとして治療をうけるのも良いと思う

ただ、伝統的な身体カルチャーの中に

長く吐く呼吸や、腹式呼吸、肚で考える、四股立ち、站とう功、すり足etc

重心を下へ落としてゆく心と体、魂魄の整え方があって、

自分を落ち着かせるセルフケアに

今でも十分利用できるはずと思う。
















血の流れ

易占い

気逆や上衝といって


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