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ぼやき

お気に入りのカフェが歩いて行ける距離にあること。
お昼に湯船に浸かってあまりの気持ちよさに癒されること。
お気に入りの景色を眺めること。
午後の暖かな光。
夕方のすぐ変わっていく空色。

昼まで寝てても誰にも怒られないこと。
休憩を好きなように取れること。
やってみたかった業種で対価を得ること。

願っていた生活のいろいろが叶っているんだな、と気付いた最近。

そういう、嬉しいことだけを眺めていたい。

実際はいろいろなことに思うことがありすぎて、それで頭がいっぱいになってしまったり、イライラしてしまうこともある。
まあ、人間だし。すべてがうまくいくばっかりじゃないのは当然。

まじめに働いていても苦しい人がいること、漠然とした生きづらさ、不都合な思い込み、一方的な決めつけ、個性の否定。ふつうのことが尊重されないこと。あらゆる事象がどうして起こるのか、どうしたら少しでも良くなるのか。
これらの思うことについて、自分だけの考えにとどまらせるんじゃなくて、それについて考える人が少しずつでも増えたらいいなぁ、と、実は結構前から思ってた。

だけどそれを全面に発言したら、嫌がる人や、不快に感じる人がいるんだろうな、ということも分かっていて、だから思っても言わないようにする、なんて場面は多々ある。
言わないことを知るってのが、大人なんだろうなぁ、と思うことも多々。(そんな大人にはなりたくなかった)

おれは星野源みたいになりたいんだぁ。

興味を持つ人だけが、その人が本質的に考えていることを知る機会がある、というような。
よくよく知ると、すごく尊敬できる考え方を持っている。だからわたしは星野源をすきになった。

でもそれってどうやるんだろうってずっと考えてる。難しくない?基本は言わないわけでしょ。なのに伝わるんだよ。どうやるん?

たぶん、興味を持った人にしか知り得ない場所でだけ、ほんのちょろっと伝えるのがいいのかなぁ。
星野源の場合は、わたしはラジオで知ったよ。すっごく下らないことをテーマに扱ってるんだけど、そのあいまに時々、真面目な話が入ったり、あと、すげぇ音楽オタクな話とか。実力を垣間見せる。そうか実力か…

きっと文字に書くのは良くないのかなぁって思っていたから、書くことを避けてきたけど、考えていることを伝える場、わたしには文字がほとんど。音声配信で話す方法も考えてたけどさ。しゃべるのは得意じゃないから、正しく伝えられる気がしないや。

かといって、ずっと文字にしないまま、全く伝えないのでは、一生、なんにも考えてない人として認識されるわけだし?

わたしも考えてる、てことは伝えたくなってしまうんだろうな。どうしても考えてしまう時があるくらい、わたしには重要なことだから。

話せる人とは、話したいよ。
話したくない人はスルーしてくれれば良いし。

それでこの前、少し文字にしてみたんだ。
全く知識がないことについてね、思うことをコメント。
そしたら、それについて正しい情報を教えてくれる人がいてね。

コメントする、話題にあげることの、いちばん効果は、それについて意見交換したり、新しい情報を知ることができる、ということなんだな、と思った。

「よく知りもしないのにコメントするな」と言われがちな世の中だけど、調べたって全部調べきれなかったり、正しくない情報を知ってしまうこともあるだろう。知ってても知ってなくても、コメントをする、関心を持っていることを表明する、ということをすると、それについてまた新しい知識を知ったり、考えを深めることができる。そうして話し合いが発生すれば、より良い案が生まれる可能性が高くなる。

だから、知らなくたって、コメントしていいんだ。むしろ、知らないからこそ気付ける疑問だってあるはず。それが新しい視点を広めるきっかけにだってなるはず。

そんなことを考えたりした。


もうひとつ、考えたことがあって。

企業がやっている配信を観た。
やり方をレクチャーする動画だったんだけど、いろんな手順について、「ここはこうするべき」「これはしてはいけない」と言い切っているのが怖いな〜と思った。
その企業の商品を販促したり、不安を与えない解説をするには、必要なことなんだろうけど。

「言い切る」って自分ではすごく怖くて、あまり使わないようにしてる。
だって、人の意見も何かのやり方も、たくさんの考え方があって、おすすめされる根拠や理由もわかるけど、根拠なんて時代によって簡単に変わってしまうし。正解なんてないと思っている。
だからわたしが教える、となった場合はだいたい、「こう考えている人もいる、おすすめされている方法もある、わたしはこう思うけど、あなたはあなたが良いと思う方法を選べばよい」と伝えてしまう。

教えるのに向いてない…と思ったけど、いや、教えるって、ひとつの方法を教えることだけではないよな。それについて、関心を持てるようになるとか、新しい情報を知ったり、その人なりの考えを持てるようになること…


そんな感じで、ムツカシイことばっかり考えたくないのに、ついつい考えてしまう人間の、ただのぼやき。


でかい金魚が泳いでいる小さな水槽を眺めて、たくさんの時計の音を聞きながら、たまごのサンドウィッチと美味しい珈琲をいただきました。しあわせだ。

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カフェという空間をつくってくれる人、全員ありがとう。

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