あこがれ

住む場所を変えて、2週間が経つ。お役所の手続きを後回しにしていたので、やべーやべーと焦って間に合わせた。

ダンボールは優秀なことに、目標どおり1週間以内に片付けて、まだトイレや台所は整っていない部分もあるけれど、おおよそ生活をしている感じの部屋になった。

引っ越す前も後も、さすがになんだかバタバタしていた。

今年に入ってから、パソコンを持ち歩くのをやめて、パソコンがどれだけ重たかったかを知った。
紙の日記をずっと書いていたけれど、いよいよ時間が足りなくて、引っ越す1ヶ月くらい前からケータイで日記を書くことにして、わりと続いていた。でも引っ越してからはケータイでさえ書く時間を見つけられなくなってしまって、しばらく書いていない。なぜだか最近は、書かなくても別に良いかな、という感覚にさえなってきた。

私が紙の日記を書きたかったのは、記憶に自信がないから、忘れないようにするためと、考え事を整理するのに乱雑に書き出すため。最近は考え事を聞いてくれる人や場所があって、時間も自分次第と思うと、考えごとしたいのにできてない！という感覚にはなりにくくなった気がする。楽しいことはたくさんあるのだけど、全部記録していたらキリがないほど重ねてやってくる。わざわざ日記として記録しなくても、そう、こういう文章とか、作品とか、いろんな形で自分のものとして残せる気がするから、無理に毎日書かなくても良いのかも、と思えてきた。とはいえ、こうやってすぐに文章は書きたくなる。書きたくなったら書けば良い。無理をせず、負担にならず、やりたいことをする生活を。

朝の電車の時間は、長ければ長いで、本を読んだり考えごとをしたり、文章を書いたり。そこそこ活用できてはいたな、貴重な時間だったのだな、と改めて思う。今は電車が30分、前後に徒歩10分。寝起きの身体が覚醒しないうちに到着してしまうので、本も文章も捗らなくて笑う。家での作業時間をつくることと、移動の疲労を減らすことが目的の引越。行き先までの距離が短いのはとても心が軽いし、作業時間も多少とりやすくなったけど、確実に増えたのは家事の時間と睡眠時間だ。まあ、そんなもんだ生活だし。

先々週から、新しいことについて色々考えたり、打ち合わせたり、作業したり。今後やろうとしていること、どれも楽しみで、わくわくしてばっかり。

生活や活動のメインを「自分が楽しいと思うこと」にすること。ずっと憧れていて、この一年は、そんな生活がほぼ、できたと思っている。ほぼ、できたけど、全部は叶わなかった。だけれど、楽しかった記憶や体験の方が多いので、それで良い。

これからの生活も、「自分が楽しいと思うこと」をメインにしていくつもり。つもりだけど、実際どうなるかはまだ分からない。現実は世知辛い。

「トーキョーの、余裕そうな顔してるオトナ」に憧れているけど、いつになったら成れるやら。

今はまだ、これからもしばらく、「楽しいこと」を中心にしていくのだ、絶対。