「私は猫です」と言われたとき、ひとはどう振る舞うのか(メモ)

『日向坂で会いましょう』の影山優佳復帰回(「春日はつらいよ お帰り影さん」)での一幕。

若林の「影山に東村から伝えたいことがある」というフリ。BGMは「君に話しておきたいこと」でCMまたぎ。何が伝えられるかはわからないものの、「君話」という楽曲の誘導によって、影山の復帰初回ということもあり、何やらエモい展開が待ち受けているのではと誰しもが思ったにちがいない。

CM明け。「実はなんですけど…」東村がいよいよ口を開く。



「私は猫です。」



完璧なフリオチで大いに笑ったことを覚えている。今でも全然笑える。

ただ、それ以上に、その後の影山の受け取り方に私はいたく感心したのだった。

1) まず初発のリアクション。ただ単に笑ってみせるだけでも何ら問題ない場面だが、メンバーが笑っている中、一人ポカンとして「え?何?どういうこと?」と驚いた表情でキョロキョロする。

2) 次に、MCである若林の「これは知ってた?」という問いかけに対して、ここでも単に知らなかったという事実を伝えても問題ないところで、「いや知るわけないじゃないですか」としっかり目にツッコむ。

3) 最後に、若林が「休憩中もキャットフードわーって食べてたから」とボケてみせるのだが、それに対して、これもやはり単に笑って済ませてもいいところだが、「あれキャットフードだったの」とノッてみせる。これにはオードリーの2人も笑ってしまっている。

「私は猫です」で十分オチているのだが、そこからの展開の中で影山は惰性的な反応を一切見せない。あるいはむしろ、クリエイティブと言って差し支えないだろう。

思えば、2年(10代の2年の長さよ!)の休業を経ての復帰初回である。逡巡や戸惑いに飲まれてしまっても仕方がない場面でこれができてしまう…

→すばらしいです!!(©森本茉莉)

そこから卒業までの3年間の影山の活躍については、もはや言を俟つまい。

私が「お帰り影さん」回で感じた、影山優佳の復帰の喜びとやはり影ちゃんはすごいんだという興奮は、その後3年間まったく減衰したことはない。これからもそう。