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朝ごはんに招待される国

本日はトルコの朝ごはん事情。

皆さんどの時間帯のご飯が一番重要かしら?昨今、日本ではまじで人それぞれじゃあないっすか?16時間食べないプチファスティングダイエットも流行っているから3食食べない人もいるだろうし、(ちなみにトルコでも意識高い系の方の間では試されている)、3食もいれば5食とか十人十色、男も女も色々いろいろよね。

ここ、トルコでは

朝ごはん


が一番重要な気がする。(筆者の独断と偏見と肌感覚)


これはまじでトルコ国民のDNAに深く刻み込まれており、代表する国民的生活そして食文化である。和食が少し昔に文化遺産に登録されたけど、このトルコの朝ごはん文化も登録よっゆーでされていいはずな食文化であることは間違いなし!


こないだの火曜日にダーリンのお姉様に朝ごはんに招待されて行ってきた。

トルコではよくあるある。

ダーリンの親戚にお呼ばれされたことも多々だし、我が家に来ることも多々。

最初は朝ごはんに呼ばれるなんて😱と、めっちゃカルチャーショックを受けたけど、今は慣れてしまった。

朝ごはんというから、めっちゃ早起きしないといけないのかというと、そんなことはなく、今回も12時に家に行った。

だから朝の時間帯に食べるというものでもなく、朝起きてから食べる最初の食事って意味なんだと思う。

だから起きた時がその人にとっての朝やねん!

って感じ?世界は私を中心に回っているって感じですね。(テキトーだな)

しかーし、お勤めの人や子どもがいる家庭ではやっぱり朝は戦場のようだと思うので、毎日優雅に朝ごはんしてるかというと、これも家庭によってそれぞれなんだと。

ただし週末の朝には、昼頃に家族全員、もしくは親戚一同で朝ごはんをもりもりゆっくり楽しむのである。

こないだのお呼ばれではめっちゃ豪華な朝ごはんで、パーティー?って感じだった。

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写真がいつも微妙でごめんなさい。動画をいつも撮るので。

でっかい10人用テーブルに総勢8名の親戚が集い(ほぼお姉様方)、ガールズトークをでっかい声で繰り広げながら、食べる食べる食べる。もりもり元気よく。

何を食べてるのかというと、正直、どこ行ってもあまり変わらず同じメニューなのである。

あっつあつの紅茶、パン、トマト、きゅうり、チーズ、オリーブはスタメン。これないとトルコ式朝ご飯じゃないと言われること間違いなし。逆にこれがあれば大丈夫。

あとはご家庭によってそれぞれで、

たまご料理はメネメンというトマト入りスクランブルエッグや、オムレツ、ゆで玉子に目玉焼きなど人それぞれだけど、メネメン率高し。

そんでスジュックと呼ばれるソーセージ、カイマックと呼ばれるクロテッドクリーム(生クリームとバターの中間なもの)、バター、ジャム、蜂蜜、ヌテラ的なチョコレートスプレッド(ヌテラももちろん)。

かなあ?だいたいこんなもんよ。これを毎日食べる。


お気づきだと思うが、そうなんです

9割が冷たい食べ物。


朝は心も身体も温まるスープとか、熱々のご飯とか食べたいのに。そんなもんない。かろうじて卵料理だけは熱々さを保ちたいのに、その辺は気を遣うことは無し。

トルコ人は紅茶に関しては熱々じゃないと怒るけど、その他は温かいものは温かいうちに食べるという発想は皆無のように思える。

最近はめっちゃ寒いので、本当に日本の味噌汁と熱々の炊き立てご飯が恋しい。別に和食じゃなくてもいいから、温かいスープが欲しい。

なので夕食の残りでスープがあると、私は温めて1人で朝ごはんに食べている。

初めは朝ごはんにスープの残りが飲みたいというと

『え?????いま?朝食べるの?冗談でしょ?』

ってめっちゃびっくりされた。


朝からフライドポテト食べるあんたたちに言われたくない。


おっと忘れていました、はい、そうです、フライドポテトも召し上がります。

これにはまじでびっくり。あ、朝から?ポテト揚げてるーーーーーーー!!!

我が家だけかと思っていたら、他のご家庭でもやっていたし、お店で朝ごはん頼むと大抵ついてきます。

あとはシガラボレッキという春巻きの皮みたいなものにチーズ入れて揚げたものも定番かな。

朝から揚げ物なんて勘弁してくれよって思ったけど、ありがたい温かい方のご飯なので今では友達。美味しいです。

やっぱり揚げ物最強。いつ食べても美味いもんです。

しかし黒海の一部の地方では、朝に温かいスープを飲むんだって。

だから私がスープ飲んでると『黒海スタイルだ』と言われますが、

ジャパンスタイルです。

とドヤ顔で心ではキメております。

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これはお友達の家での朝ごはん。フライパンからよそっているのがメネメン。あとはハムとかネギ、ディルもあるね。見えてないけどスイカもあります。ご家庭によってそれぞれだけど、朝ごはんへの情熱は変わらず。


そうそうこないだダーリンのお友達からトルコ語の朝ごはんの意味を教わった。(その人は博学な感じだから適当じゃないと思う)

トルコ語で朝ごはんはkahvaltıと言います。(たまには真面目だな)

発音はカフヴァルトゥ。

んでこの語源はkahveとaltıを組み合わせてできてんのね。

それぞれトルコ語でkahveはコーヒー、altıは下。

つまりコーヒーの下という直訳よりも、まあコーヒーの前の食事という意味の方がしっくりくるかもね。

なんだってさー

びっくりじゃなーい?

私はこれを聞いて

(え?つまりはコーヒーの時間の方が重要ってこと?)


と反射的に思ってしまった。皆さんはどう思います?

何を隠そう、そう、朝ごはんをみんなで食べたら例外なくそのあとは

kafve zamanı(カフヴェザマン)と言うコーヒータイムが始まるのである。

(心の中では、君たちどんだけ飲んで食べてそんで話すねん?とトルコの中心で叫んでおります)

朝ごはんとコーヒーブレイクは(日本ってどう言いますっけ?お茶の時間?)ハンバーガーとポテトなみの固く強い結びつきがあるのである!!!!

あんなに、こんなに、めちゃくちゃ情熱を注いでいた朝ごはんよりも

コーヒータイムの方が大切だったなんて😱


また一つ勉強になった私です。


ちなみにこちらがお姉様の朝ごはん後に出してくださったコーヒー。

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オサレ。

ちなみにコーヒーはこのちっこいカップで飲みます。

トルコ式コーヒーで、めっちゃ濃いのです。エスプレッソよりも濃い感じ。でもあえて例えろやコラって脅されたならエスプレッソっぽい感じと捻り出します。

トルココーヒーに関しては、一つの記事にできるほどなのでまた書きやーっす。

朝ごはんに関してもまだまだ綴れますのでネタあるので、また今度!本当にネタが尽きないトルコなのである。





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