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「想像力が弱い」ASDの子供も楽しめるアート系のキット

こんにちは。お立ち寄りありがとうございます。今日は「想像力が弱い」ASDの特性を持っていて、それゆえに自由度の高い遊びが苦手な娘のような子供(4歳)も楽しんでいるアート系のキットをノートします。

◆想像力が弱いと自由度の高い遊びが難しい

子供は想像力が無限大、とよく言われます。確かに、子供が砂場でお城を作ったりおままごことをしたり、まっさらな画用紙に自由に絵を描いたり、ブロックでロケットを組み立てたり、自分の世界観を膨らませて夢中になっている姿は幼稚園や公園、お友達の家でよく見かけてきました。

一方、娘は、砂場やブロックで何か具体的なものを自分から作ろうとすることはしません。ただ、砂の感触は好きなので、裸足になって、砂を掴んでは下に投げて、という遊びを繰り返したり、歩き回ったりしています。ブロックは、やはり裸足の足で踏むのが好きなようで、想像力を使った遊びではなく、感覚遊びとして楽しんでいます。

「想像力の弱さ」は、3歳3カ月で自閉症スペクトラムと診断されたときの長い診断書でも指摘され、幾つかこの点に関わる行動が記録されていました。

◎ごっこ遊びをしない
◎見立て遊びをしない(スプーンをマイクに見立てるような遊びをしない)
◎人形を与えても人形そのものとして遊ばずパーツにのみ興味を示す

想像力が弱いと、結果として、自由度の高い遊びには興味を示さない、という傾向が伴いがちです。

今では、少しずつ、ごっこ遊びや見立て遊びもするようになってきましたが、ゼロから何かを自由に作ってみよう!好きにしていいよ~!というクリエイティブな遊びは、依然、戸惑いの時間になります。

でも、娘を観察していると、アートはとても好きそうなのです。絵本も好きだし、家に飾っている絵もよく観察しています。私が絵を描くのを見るのも好き。色をたくさん覚えて、スカイブルーやネイビーなど、細かな色の違いを指摘するのも好きです。テレビでもipadでも、興味を持つのはアート系の番組やアプリ。

一時は、塗り絵にはまって、何時間も集中して塗り続けたりしていました。既に知っているキャラクターの絵だから、何色を塗ればいいのか、正解が娘の中で分かっていると、楽しく遊べるようです。

そこで、塗り絵以外にも、自由度が低いけれどもアートとして楽しめるキットも楽しんでいます。オーストラリアでは、おもちゃ屋さんというよりは、アート系用具のお店のキッズセクションに沢山あります。

◆モザイクステッカー

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まずはこちら。モザイクシールやモザイクアートと呼ばれることも。同じ数字に、同じ色の四角いシールを貼っていくと、自然とモザイク画が出来上がるというキット。イマジネーションに頼らずとも、数字の認識に頼って反復すれば良いので、負担なく楽しめます。(下は参考までに日本のAmazonで見つけたページ↓)

知育玩具で有名なボールネンドでは、完成させるとプリンセスものがたりの絵本になるタイプも販売されています。

◆サンドアート(砂絵)

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次はサンドアート。これもほとんど要領は同じ。数字がない代わりに、見本があるので迷う必要がありません。シールを剥がして、見本通りのカラフルな砂を落としていきます。(見本を無視して自由に配色してもOK。)砂を払うと、糊の部分だけ砂が残ります。これを、繰り返すと出来上がり。

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砂の感覚も楽しめてリラックスできるキットです。(楽天にもありました↓)

https://item.rakuten.co.jp/toyo-kyozai/67201191/

◆ビーズでキーホルダーづくり

最後は、定番のビーズ遊び。これは、下絵の上で、同じ色のビーズを一つずつ、トゲトゲの版にはめていく遊び。これは細かい手作業が必要なので、やや高度。

「どうだろう。できなくて苛立っちゃうかな。」と思いましたが、お店に行くたびにねだっていたので、ついに購入。一緒にゆっくり作っています。

最後はアイロンでキーホルダーに仕上がるので、可愛いです。日本だと、Amazonでキティちゃんやミッキーが作れるセットがあるようで、いいなと思います。

◆感想

療育としては、想像力を高める遊びも大事だと思います。それは、子供の楽しみの幅を広げてあげられるから、という意味もあるし、想像力がソーシャル・スキルを養うためにも大事、という意味もあります。

以前、一人遊びについての記事で、想像力が弱い子供が、どうプレイスキルを高めていけるのか、学んだことを書き留めました。

そうした遊びも大事にしたいですが、一方で、「想像力に頼らなくてもアートを楽しめる遊び」は、ピンポイントで娘の好みに合います。

無理せず遊べると、心も落ち着いて、リラックス効果もありそうです

想像力に働きかける時間、想像力に頼らなくてもいい時間、両方の時間を保って、楽しく遊んでいけたらいいなと思います。これからも、色々なキットを試してみたいです。

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