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ヒッチハイクと西成と⑥ 3.西成と日雇い労働&ドヤ街 その1.西成に着いた

このページでは、西成に到着した一日目について記述します。
ドヤ街と西成のレポ中心です。
日雇い労働の体験記は次回の投稿で。
目次
おわび
「働く価値」を知りたかった
西成とドヤ街

おわび

前回の投稿から、長らく放置することとなってしまいました。この先の内容について触れるべきか否か、様々な観点から「やめておこう」と思ってしまい書くことを断念しておりましたが…コロナショックで「働く価値」について今一度考える機会があり、執筆を再開することといたしました。

内容は「様々な観点から」一部省略させていただきますが、西成での出来事を綴りたいと思います。詳しく聞きたい方は、リアルで会ったときにでも。

「働く価値」を知りたかった

そんなこんなで新大阪に到着したワタクシ。
エスカレーターの右側整列で「大阪」を体感するとともに、西成へ向かいました。

ところで、私が西成まで行き日雇い労働をするという動機はいくつかありましたが、すべては「働く価値」を知りたかったという点に集約されます。

つまりは「自分は何のために働くのか」ということを知りたかったのです。

生きていくには、働かなくてはなりません。

当時、自分には「就職活動」という人生を左右するイベントの最中にいました。

しかし「就職」という人生の転換期を前に「このままでいいのか」と思うと同時に、「働く」という形にはどのような形態があるのか、この身をもって知りたかったのです。

台湾でワーホリをしていたときも、現地で「外国人労働者」として働きました。

バイトも、5年以上継続してました。

自分でゼロから「価値」を生み出して、お金を得た経験もあります。

しかしこれでは
自分が何のために働くのか?
働く価値とは?

そんな問いにスッと答えられる気がしなかったのです。

また、西成での日雇い労働をレポートした、Youtuberである「生きざまTV」さんのこの動画を観たことも影響しています。

「この人みたいなことをしたい」

そんな好奇心も手伝っていたのかもしれません。

西成とドヤ

まず、「ドヤ街」という言葉をご存知でしょうか?

以下Wikipediaからの引用です。ご存知の方は読み飛ばしてください。

ドヤ街(ドヤがい)とは、日雇い労働者が多く住む街のこと。「ドヤ」とは「宿(ヤド)」の逆さことばであり[1]、旅館業法に基づく簡易宿所が多く立ち並んでいることに起因する。

簡単に説明すると「宿」を逆さに読んだのが「ドヤ」であり、簡易宿泊所が沢山ある街のことです。それらを利用するのは日雇い労働、或いは生活保護受給者です。

そんなドヤの特徴は
・3〜4畳程度の個室部屋
・布団
・冷蔵庫
・テレビ(ドヤによっては無し)
・カギ(料金次第で有無を選択)
・エアコン(無いところも)
・共同浴場或いはシャワー室
・ランドリールーム

といったものでしょうか。本当に寝るためだけの施設です。

興味本位で泊まることはオススメしません。衛生状態や犯罪のリスク、火災などの災害時のリスク…値段相応と言えば、そうなってしまうのかもしれませんが。

さて、ドヤの説明はこのくらいにして。

西成の最寄り駅のひとつである、「動物園前」に到着。そして見つけたのは、1泊1500円の「高級」ドヤです。受付に、泊まりたい旨を伝えると…

「カギは要るか?」

…不安なので鍵代のデポジットとして1000円を支払い、指定された部屋へ向かうことに。

ちなみに低層は長期宿泊者向け。利用者は男性しか見かけず、年代は様々でした。

そんな部屋のニオイはおっさんとタバコのヤニのハーモニー。しばらくするとニオイにも慣れてくるので大した問題ではありません。

部屋に荷物を置き、西成がどんな街か知りたくて散歩しました。わかったことは、次の通り。

・路上は居酒屋であり、トイレであり、家でもある。
・公園の中に「住宅街」がある
・警察署が鉄柵で囲まれている
・自販機の値段が50円から(お酒も売ってる)
・張り紙等で「生活保護」という文言をよく見かける
・バックパッカーが多い(外国人観光客向けのドヤも存在するため)
・路上に並ぶ自転車の数々

誤解を招きたくないのですが、西成はスラム街と言いたいのではありません。僕らの日常とは違う「日常」がそこにある、それだけでした。

散歩もほどほどにして、コンビニ飯を喰らい、明日の仕事に向けて早めに寝ました。さて、どんな仕事が見つかったのか…

つづく

(ゆっくり書いていきます)

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