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映画バカの部屋

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映画批評、映画監督のなり方、映画とビジネス、映画と写真などについて書いています。
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#映画

映画と数学の重なるところ 〜脚本・興行・アート〜

映画監督の北野武(ビートたけし)は映画と数学の関係について以下のように語っている。 映画…

ダリャ
5年前
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『運び屋』

映画の新しい発見があった。 それは「老人最強説」。 美男も美女もムキムキも宇宙人も敵わない…

ダリャ
5年前
15

映画『グリーンブック』

良質のウェルメイド作品。笑いあり、涙あり、強過ぎず弱過ぎず、ちょうど良いバランスでメッセ…

ダリャ
5年前
34

映画『ギルティ』

警察の緊急コールセンターが舞台、ほぼ電話の声と主人公の警官の表情だけで構成された異色作。…

ダリャ
5年前
13

映画3作短評

『アクアマン』(公開中) 地上での戦闘シーンが息を飲むほどキレッキレッで最高。髪の赤いヒロ…

ダリャ
5年前
10

成瀬巳喜男作 『女が階段を上るとき』

日本映画界のレジェンド・成瀬巳喜男監督。この監督は物語の背景となる街や空間をアンカーで立…

ダリャ
5年前
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映画『バーニング』(監督 イ・チャンドン、原作 村上春樹)

本作の原作である村上春樹の『納屋を焼く』や、同作で村上が影響を受けた(?)といわれるフォークナーの作品も読んでないので比較はできないが、本作だけの感想を書いてみよう。 捉えどころの無さを極めたような作品だ。しかしある種の人間の内面をハッキリと提示している、と私は感じた。その描き方が文学的なので惑わされるが、言わんとすることは腑に落ちた。 ウェルメイド作品では描かないであろうシーンの数々。しかしウェルメイドのテンポは踏んでいる。最も映えるポイントは含めながらも、普通

本日公開映画『ミスター・ガラス』

あの『アンブレイカブル』の続編的作品という事で観に行った。監督はもちろん、あのナイト・シ…

ダリャ
5年前
9

ソン・ガンホ主演『弁護人』

バカの塊のような弁護士の話である。 商売に忙しく陰口叩かれる弁護士の話である。 食い逃げを…

ダリャ
5年前
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映画『クリード2』

見事!!あの『ロッキー』シリーズと地続き作品だからこそできる、情念の密度が半端ない力作。…

ダリャ
5年前
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映画『マルクス・エンゲルス』 論戦とアジテーションと

カール・マルクスといえば、たぶん近代以降において最も社会的影響力が大きかったと言っても過…

ダリャ
5年前
8

『ブラックパンサー』 アイデンティティの転倒と使命感

正月休みにDVDで観たマーベルの『ブラックパンサー』。原作全く知らずに観たんだけど、のっけ…

ダリャ
5年前
7

『天命の城』 非ウェルメイドの籠城ドラマ

原題は『남한산성』(南漢山城)。丙子胡亂(병자호란)といわれる清の侵略(1636年)を描いた同名小…

ダリャ
5年前
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ツタヤを数年ぶりに訪れて考えたこと ~斜陽化レンタルビデオ店の再興を~

子供がDVDを借りに久々にツタヤに行った。近年、映画を観るときは劇場かスマホ、あるいは、ネットレンタル(ぽすれん)というのが習慣だったので実に久々にレンタル屋さんに訪れたことになる。 陳列棚に並ぶDVDジャケットやポップを久々に目にして、意外に楽しかった。ジャケ買いならぬ、ジャケ借りしたくなった。あと、ツタヤならではの「この映画が面白い」コーナー。不覚にも知らない古今東西の作品がけっこう並んでいて、新鮮な驚きがある。名作だけでなく、B級ものや、怪しいホラーとか、そうそうこの感