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誰かと事業を考えるときに大事にしていること

こんにちは、月額メンズファッションサブスクサービスの「leeap」の代表をやっている井上大輔です!


kiizankiizanでは僕だけが事業を考えているわけではなく、東京の事業担当者(Biz Devのリーダー)と一緒に事業を考えることが多いです。


そんな誰かと事業を考えるときに、「事業計画」とか「ビジネスモデル」とかそんな話はどうでもよくて、経営者と事業開発担当者が一番大事にすることは、「どのissueを解決するのか?」にピントをあわせることが大事だという話をします。副菜程度に経営者がするべき事業担当者のフォローの話もあわせてお届けします。


そもそも新規事業ってなんだろう?

僕は新規事業で大事なことは「実績のある会社」「スタートアップ」では違いがあると思います。


▲実績のある会社の新規事業とは
・今までの事業の延長のような事業、過去の資産や知識をベースに作れる新規ビジネス

これは逆に言うと、既存事業の関連がない事業は、あまり筋が良くなくて、新規性とか奇抜性みたいなことよりも、既存事業の利益に貢献する事業が筋が良いように思います。


それと比べて


▲スタートアップの新規事業とは
・ひとつのissueだけに集中する。
・そのissueを解決ができるサービスとして磨き込む

なぜなら、スタートアップには既存の事業がないことは当たり前ですが、ひとつのissueに集中する以外にリソースが避けないからです。ひとつのissueだけだからこそ大手企業とも戦える話であります。


新規事業が成功するために大事なスタンス

そこで新規事業を成功するために大事なスタンスとして、issueのピントをあわせることはとても重要ですが、issueに取り組む前にそもそも新規事業の成功のためには、事業担当者のメンタルが大事な要素になると思います。


それに関連して、先日読んだ 「事業を創る人」という本では「事業の結果と周囲の環境」にスポットを当てた、ビジネス書では珍しい本でした。


その本を参照すると、事業の成功とモチベーションの関連を重回帰分析で分析した結果があり、ポジティブな動機の中でも「成長するために絶好の好機だと思った」が一番事業の結果に良い影響を与えたとのことで(他の「まわりの期待に答えたいと思った」「出世につながる」「前向きでやりたい」なども事業の結果に影響を与えなかった。ネガティブな動機でも良い結果につながる動機があった「出世から外れたと思った」とのこと。おもしろい)


そういうメンタルの仕組みと、事業担当者の事業成功にもう一つ大事な要素は、経営陣の新規事業へのコミットが書かれてあって、僕も最近になってそこを意識して一緒に仕事をしています。


僕のコミットのスタンスは、僕にも「新規事業は成功する方程式」がないからこそ、事業担当者とともに議論してissueのピントをあわせ、「そのためにはこう考えた方が良いのではないか?」から話をすり合わせてissueの解像度を一緒に高めていくパートナー(僕)として取り組むようにしています。


そして事業担当者が自ら、しっかりと考え抜いて、この仮説を検証する意味があるかというところまで落とし込めるか。「やろう!」と腹落ちして、チャレンジできるようにフォローをしています。

引用:田中聡,中原淳. 「事業を創る人」の大研究 (Japanese Edition)

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事業担当者と一緒に考えること

メンタルが安定する仕組みが作れたら、事業担当者と「issue」をもとに話しあうために、どのissueに取り組むのか?がすり合うまで何度も話します。

・どのissueに取り組むか?を考える。

・そのissueはどうやったら解決出来るのか?

を何度もいったりきたりします。良いissueかどうかは、時間軸で捉えるようにしていて、それはすなわち「頻度」「ペインの強さ」が大事だと考えています。頻度が高いとサービスを思い出してもらえる回数もあり、ペインが強いと社会的意義の高さであるという認識をしています。僕らが使うissueの設計は以下です。


▲issueの設計
・そのissueはどんな時に発生するのか?
・そのissueはなぜ起こるんだろう?
・そのissueはどんな時間軸で起こるのか?どれぐらい痛いペイン(issue)なのか?
・そのissueを解決するためには、何があれば(何だけがあれば)解決できるんだろう?


▲issueの仮説検証
・彼らはそれらが解決するためにお金を払わないのか?
・何をどう伝えれば彼らに伝わるんだろう?伝え方、伝えるタイミング、どこで伝えるのか?


その仮説をいかに少ないリソースで検証するには、どうすればいいんだろう?というところまで最後は落とし込みます。


これらが終わってから、はじめて、何を開発するのか?どのような計画を立てるのか?みたいな「どのように」を話し合います。方法論や計画の話はずっと最後です。


誰かと事業を考えるときに大事にすることまとめ

このように何よりも事業担当者のメンタルが大事で、メンタルをケアすること。経営者と事業立案者の目線(issue)をあわせること、解像度を高く保つこと。issueをどう検証するのかを決めること。その判断基準をきちんと合わせること。


issueは誰かのペインであり、それを解決したいと互いに思うために、お互いに時間を徹底して話し合って、擦りあってから方法論を考えればよいのかなと思っています。


kiizankiizanでは、このサイクルが強い組織になりたいと思っているので、今後ももっともっと試行錯誤を続けていきます!

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