マガジンのカバー画像

僕の好きなクリエータ

62
ボクシー宣言 あるクリエータを好きってことは、どうして好きなのかって理由があってもいいと思うんですよ。 そういうもの見方って、きっと美術館で、みしらぬ隣の人が見て感じているコトと… もっと読む
運営しているクリエイター

記事一覧

僕の好きなクリエーター061楳図かずお

僕の好きなクリエーター061楳図かずお

楳図かずお作品の二面性恐怖漫画とギャグ漫画

この人の場合完全な二重人格ではないかと思えるくらい作品が

真っ二つに分かれる

一つは恐怖漫画 もう一つはギャグ漫画 全く反対の漫画を両方こなす。

楳図かずおによれば、この二つは表裏一体で、恐怖漫画が書けるということはその反対をやればギャグ漫画が書けるので 同じことだと言うのだ

実験的恐怖ギャグ漫画

恐怖漫画の代表作は 猫目小僧 漂流教室 今で

もっとみる
僕の好きなクリエーター 060勝新太郎

僕の好きなクリエーター 060勝新太郎

僕の好きなクリエータシリーズ久しぶりの投稿です、

勝新太郎この人の事は好きというよりも、なんていうか、映画人斬りに出てくる岡田以蔵役の勝新太郎がとっても気になるのです。その理由をお話ししましょう

勝新太郎の反抗黒澤明の影武者問題

1979年に黒澤明の影武者の主役に抜擢されるのですが、勝手な行動をしまくる。黒澤明というのは、緻密な計算で映画を撮る人で有名です。役者の演技を信じていないというか、

もっとみる
僕の好きなクリエーター059 大高 猛

僕の好きなクリエーター059 大高 猛

大高 猛さんのお話これももう時効かなあと思うのでお話をする。

大高 猛さんといえばエキスポ70 大阪万博のロゴマークやカップヌードルのカップのロゴタイプを手がけた事で有名で、日本を代表するグラフィックデザイナーだ。

僕はとある大阪のスポーツメーカーのデザイン部と契約して働いていた頃の大高さんのエピソードがあるのでちょっと話したい

その会社に大高さんという女性がいて、当時は二十歳そこそこの女性

もっとみる
僕の好きなクリエータ058-緒方光琳

僕の好きなクリエータ058-緒方光琳

琳派というスタイル琳派といえば俵屋宗達が有名だろうが、僕は尾形光琳(1658年 - 1716年)の方がすごいと思ってしまう。何がそう思わせるかを話してみたい。

琳派とは何かという定義があるのかと言えば 調べてもよくわからない。特別にこれが琳派だという話は無さそうだ。強いていえば もともと日本の絵画には遠近法は使わない。

浮世絵然り、琳派然り、物事や世界をモチーフにしたとき、全て同じ力で表現しよ

もっとみる
僕の好きなクリエーター057-榮久庵憲司

僕の好きなクリエーター057-榮久庵憲司

GKという会社意外にも榮久庵憲司を知る人は少ない。GKと呼ばれる日本最大級のデザイングループがある。 日本がバブル経済期にはプロダクトデザイナーばかりが、なんと総勢600名いたと僕は記憶している。GKというのは小池岩太郎グループ(Group of Koike)の頭文字を取ったもので小池岩太郎が榮久庵憲司の恩師だったのだ。

賞とデザインカウフマン国際デザイン賞研究賞 (国際インダストリアルデザイン

もっとみる
僕の好きなクリエーター056-田中一光

僕の好きなクリエーター056-田中一光

グラフィックデザイナー僕は昔田中一光さんと親しくしている人から 一光さんの仕事だと言って依頼を受けたことがある。 直接仕事を受けたわけでは無いのに自慢してるのかって言われそうなので弁解しておくけど、いやいやむしろその逆です。 かなりお叱りを受けた。相手にしてもらっているのではなく、直接的ではなく間接的に受けた。

どうお叱りを受けたかというと 当時僕はアップルコンピューターに夢中だった。で、田中さ

もっとみる
僕の好きなクリエーター 055千利休

僕の好きなクリエーター 055千利休

千利休千利休という人物は商人の家に生まれた。裕福な家柄だったが、大黒柱となっていた父親が死んでからは、貧乏のどん底に落ちていく。

が、茶道を極めたおかげで師匠に認められ、茶器などを売り、成功する。 そのうちに織田信長と茶道を通じて交流するようになり、出世の道を歩むことになる。

千利休の悲劇は織田信長が本能寺の変で倒れて、豊臣秀吉が天下を取り、彼の元で使えるようにになった時から始まったのでは無い

もっとみる
僕の好きなクリエーター054-グレングルード

僕の好きなクリエーター054-グレングルード

ゴールドベルグ変奏曲
グレングルードで最も評価の高い曲はゴールドベルグ変奏曲と言われる 元々ゴールドベルグ変奏曲と言うのはバロック音楽である バロック音楽の特徴は チェンバロを使うところが特徴的だ。

中世の王様が不眠症を直すために配下にチェンバロを奏でさせた。チェンバロ用の曲で、中世といえども もちろん楽譜にはテンポの記載もちゃんとある。 

ところがこのグルードのとっつあんは、この作曲家の意図

もっとみる
僕の好きなクリエーター053-マーク・ロスコ

僕の好きなクリエーター053-マーク・ロスコ

マーク・ロスコと禅僕がマークロスコの作品と初めて出会ったのはホテルのロビーの壁に置かれている絵画であった。

もちろんそれは模写 あるいはポスターの類だったと思うけど、なぜか気になってじっと見つめていた。

僕だけの感じ方かもしれないけどこの絵は禅と関係があると思ったのだ。心が平たくなる感じがしたからだ。

おまえは何かというとすぐ禅だな!っていう声が聞こえてきそうだけど、なぜだかかそう思うのだ。

もっとみる
僕の好きなクリエーター052 XIAOIU GUO

僕の好きなクリエーター052 XIAOIU GUO

中国の作家XIAOIU GUO僕はこの本を香港の空港の書店で見つけました。 簡単そうな英文の本がないかなって、子供の童話とか、何気なくパラパラと本を見ていたのだけど、結局表紙のデザインが気に入ってこれを買った。 題名はA CONCISE CHINESE-ENGLISH DICTIONARY 

A CONCISE CHINESE-ENGLISH DICTIONARY Chinese diction

もっとみる
僕の好きなクリエーター051 村上春樹

僕の好きなクリエーター051 村上春樹

村上春樹のデビュー村上春樹がデビューしたのは、1979年。

村上春樹の小説が好きと言っても、初期の頃の小説がいい。 最近の作品はもうほとんど読んでいない。

初期の頃というと三部作 風の歌を聴け 1973年のピンボール そして羊をめぐる冒険 そして世界の終わりとハードボイルドワンダーランドくらいを僕は初期と勝手に定義してる次第です。 初期の頃と今の作品とどう違うんだって言われても困るんだけど、僕

もっとみる
僕の好きなクリエーター 050永井豪

僕の好きなクリエーター 050永井豪

原作デビルマン今ネットフリックスでデビルマンのアニメをやっていますね。このアニメを見た瞬間に、あ、コレ江川達也の作画かな?とおもった。 江川達也ってどこまでめちゃくちゃでどこまでエロい漫画を描けるか?見たいな漫画家で。ラストマンはデビルマンに触発されてして描いたとか。 それはさておき、今なぜデビル何なのか?って 思って、アニメを見ると、これはコロナウイルスの風刺を語ってるんじゃないか?って思うのは

もっとみる
僕の好きなクリエータ049 オイゲンヘリゲル 

僕の好きなクリエータ049 オイゲンヘリゲル 

弓と禅僕がこのオイゲンヘリゲルという人物を知ったのはスティーブ・ジョブズの愛読書があり、しかもそれは日本の武道の本だと聞いた時に興味を持ったからだ。

スティーブ・ジョブズとは言わずと知れたアップルの創業者で、彼の商品哲学には禅が生きていると言われる。

僕も常々プロダクトデザインと禅は密接な繋がりがあると思うのだ
デザインを美しくしようと思ったらシンプルになっていく コストを安くしようと思ったら

もっとみる