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ラーンネット・エッジ訪問者の声 #1

"学校"は行ってみないとわかりません。ましてラーンネット・エッジのように、「フリースクールやオルタナティブスクールに相当する位置づけながら、ちょっと違うらしい」ということになればさらにわかりません。

そこで、これまでのスクール生やスタッフ視点の記事に加え、新たにスクールへ見学や研修・サポートに来ていただいた方からの感想やご意見も紹介していきたいと思います。

第1回は、神戸大学で発達心理学を研究されている赤木和重先生と同ゼミ3回生の中山さんからの感想です。
赤木先生には、開校初年度から子どもたちとの関わり方についてご意見をいただいており、そのご縁で今回、PBLに関心がある学生さんの現場見学に協力させていただくことになりました。

その日は、午前中に「Connect - "今"を残す -」と言う授業を160分、午後は「マジ探究」を90分実施しました。
「Connect - "今"を残す -」は、自分自身を通した「今」を観察・記録し、それを整理・編集し作品化するという2学期を通じたドキュメンタリーづくりの授業で、 その日は、子どもたちが撮りためていた、住んでいる街や通学路、気になっていたお店などの映像や写真をiMovieなどで編集する日でした。

以下、お二人からの感想です。

■中山さん(神戸大学3回生)からの感想
本日はラーンネット・エッジの方にお邪魔させて頂いて、様々な学びを得ることができました。

特にスタッフの方の子供への接し方について考えさせられました。スタッフから子供達への声かけがほとんどなく、子ども自身が各自のプロジェクトを自ら進め、自分で問題を解決していく姿には驚きました。自分の興味関心から出発し、それらを探究していく中で自制心や集中力、社会で必要とされる生きる力が養われていくのでしょうか?

探究する中で培った自制心や集中力をもってさらなる探究に生かすことができたり、難しい課題に直面したとしてもまず自分で考えることが出来るようになる。そんな理想的なサイクルが出来上がっているような学びの場という印象を受けました。

また小学部の方も是非とも見学させていただきたいです。
本日は本当にありがとうございました。
■赤木和重先生(神戸大学准教授)からの感想
本日は,学生見学を受け入れていただき,まことにありがとうございました。
私自身も,短時間ではありましたが,1年ぶりにラーンネット・エッジを訪れることができ,うれしく思いました。

壁に掲示された子どもたちやスタッフが書かれた「2020年度の目標」が印象にのこりました。内容は様々でしたが,「オリンピックの雰囲気を味わう」とか「歴史を楽しむ」など,活動を楽しもう・感じようとする目標が多かったことに目を奪われました。

この手の「目標」を書くとなると,一般的には,「早寝早起きを頑張る」「テストで100点をとれるように頑張る」といった「頑張る」系のものが多くなりがちです。それはそれでとても大事なことだと思います。

一方,ラーンネット・エッジのような「頑張る」系ではなく「楽しむ・感じる」系の目標が出てくるということは,エッジの普段の学びの様子を反映しているような気がしています。おそらく,「活動自体を探求することや,その探求プロセス」に価値を置いており,作品はあくまでその結果としての位置づけなのかな?と感じました。というのも,当日の子どもたちが,それぞれ自分なりの動画制作の様子を見ると,その制作のプロセス自体を何よりも楽しみ,スタッフもそれを大事にしているように感じたからです。

本日は,ありがとうございました。また,訪問できること,楽しみにしております。

ラーンネット・エッジでは、12~2月の見学者を募集中です!


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