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いよいよサービス開始、5Gについて

日本国内でも「5G」のサービスがいよいよ始まります。
先日、3月27日よりソフトバンクが開始する5Gの料金プランを発表しました。

https://japan.cnet.com/article/35150325/

ソフトバンクは3月5日、次世代モバイルネットワークである5Gの商用サービス「Softbank 5G」を3月27日に開始すると発表した。NTTドコモ、KDDI、楽天に先駆けて5Gのサービス詳細を披露することになる。

この発表を受けて、今後、他の大手もサービス内容を打ち出してくることが予想されます。

5Gに関しては、通信速度が従来の100倍や、私たちの生活や産業を大きく改革する可能性を秘めるとか言われています。

今回は、そんな5Gのポイントをまとめていきます。

5Gは、サービス開始から速度100万倍

5Gの商用化は自体は、2018年1に米国の一部地域で始まったのが先駆けですが、19年の時点では世界34カ国が5Gの商用サービスを開始しています。

5Gとは、次世代通信規格と言われていて、ほぼ10年周期の割合で世代が交代してきました。

携帯電話は、通話は当然のこととしてSMS(ショートメッセージ)インタネットなど世代が進むごとに進化していきました。

通信規格の「初代」は、1980年代に始まったのですが、その当時の通信速度と比較すると100万倍速くなっています。

通信規格が変化するたびに産業の構造や多くのビジネスモデルも変わり、Google、Apple、Facebook、Amazonなどの「GAFA」と呼ばれるアメリカ企業は、4Gの時代に急成長した代表となる企業です。

そういう意味では、5G時代でもビジネスを大きく変革する企業が登場してくるのかも注目されています。

スマホの買い替えとかは必要なのか?

5Gのサービスを受けるのは、5Gの電波を送受信できる機能を搭載した端末に切り替える必要があります。

要は、今、使っている4Gのスマホだと、5Gの高速通信の恩恵を受けることができません。

そのため、世界を中心に現在、最新型のモバイル端末の開発が急ピッチで進んでいます。

一足先に、本日、ソフトバンクがサービス開始の発表をしましたが、NTTドコモとKDDIの携帯会社も、近々、5Gサービスの開始と端末を発表する見込みです。

最初のうちは、スマホ型が主流になると思いますが、5Gの通信速度を生かすにはスマホでは不十分と考えられていて、今後は、VR(仮想現実)と連動させるためのゴーグルなどを使ったサービスが広がりそうです。

料金はどうなっていく?

日本の携帯の通信料金は、海外と比較すると料金が高いと言われがちですが、今回のソフトバンクの発表では「プラス1000円で2年間無料」という設定がされましたので、今後の通信各社の発表してくるプランにも注目が集まります。

また、5Gはデータ通信の道幅が広がるため、携帯各社のプランを上限なしプランを導入してもネットワークを維持しやすくなルため、通信無制限のプランが主流になるでしょう。

海外とかだと、アメリカの大手通信会社では、月額で80ドル(約8800円)から5Gの上限なしプランを提供しています。

今回のソフトバンクのサービスと同様に、既存の4Gサービスに月額でプラス10ドルで5Gを使えるプランもあります。

このように、海外サービスと比較すると、日本の5Gサービスが従来と比べて大幅に値上がりすることはなさそうです。

上限なしプランが主流になってくると、利用者としては動画やゲームなどの大量データを消費するサービスでも、データ容量を気にせずに楽しめるのは間違いありません。

やはり、5Gの使用できる環境が従来よりも大幅に高くなってしますと、普及が進まない恐れもあるので、従来の費用体制から変わらずにできるように企業には考えてほしいものですね。

そもそも「5G」なぜ速い?

5Gの大きな特長として上げられるのが通信速度の速さです。4Gの場合は2時間映画をダウンロードするのに5分弱の時間が必要とされていますが、5Gの場合は3秒で済見ます。

この速さの理由の一つは、電波が通る「道幅」である帯域が広いというところにあり、これまでの2倍以上の帯域を割り当てて大容量通信を可能にしています。

2つ目は、電波を発信する時に、狙った方向に電波を絞って飛ばせるアンテナの進化にあります。

このアンテナの進化によって、複数の電波同士で打ち消し合って干渉することが起こりにくくなり、1つのアンテナから多くの電波を同時に出せルため、大勢が同時に電波通信をしても速度が落ちにくくなります。

また、基地局で多くのデバイスをつないで情報をやり取りすることができる「多数同時接続」も5Gの強みで「低遅延」と言うのは、通信した時のタイムラグが少ないことを意味します。

これまでの4Gやwi-fi通信の場合、タイムラグが0.2秒を超えることが結構ありましたが、5Gではスマホと基地局間の通信は0.001秒しかかかりません。

タイムラグが小さくなると遠く離れた場所から、遠隔地から建設機械などのロボットなんかでも違和感なく操作することができて、遠方の人手不足解消などが期待されます。

5Gが進んでいき遠隔操作の信頼性が高まれば、医療機器を遠隔操作で扱う応用的な試みも進んでくるでしょう。

5Gの弱点、速いけど狭い?

期待の高い5Gですが、先行して商用化が始まったアメリカでは、「エリアが狭い」などというユーザーからの声も上がっていて5Gの弱点としても考えられています。

5Gに割り当てられている電波は、これまで携帯電話に使われていた電波よりも飛びにくく、エリアを広げて活用することが難しいということが明らかになっています。

特に、高速通信を可能にする周波数帯においては、電波が数百メートルの範囲でしか飛ばないため「光」に近い特性とされていて建物や障害物があると電波がさえぎられてしまいます。

5Gの段階的な進化について

こうした「エリアが狭い」という事情などからも、5Gが普及していくには、あと3~4年かかるとされていて段階を踏んで進化していくことになるでしょう。

まず、第一段階としては「エリア限定活用」です。

エリア限定活用とは、5G向けに新たに割り当てられた電波で、2020年から21年にかけては、都心部などを中心に限定されたエリアでのみ高速通信を楽しむことが出来るようになるということです。

そして、第二段階としては「エリア拡大活用」です。

21~22年にかけて「エリア拡大活用」として考えられているのは、20年夏にも総務省が4Gの電波を5G用に転用できるようにする制度を整備する計画で、この計画が進むとエリアが抱える課題は改善されることになります。

最後に、第三段階として「フル機能活用」です。

23年以降には、5Gの「フル機能活用」が実施されていくと考えられています。5Gは最初に決められてた規格以降も段階的に機能が拡張していきます。

5Gのフル機能が利用できる状態で世の中に普及していくのは23年頃とみられていて、自動運転などの様々なインフラ事業も大きく変化するとされて機能化してくるのもこの辺りからになります。

4Gでは一般消費者向けのサービスが主流だったのが、5Gでは活用分野も広がります。NTTドコモや大分県などでは、5Gを使って霧が濃い日でも車を安全に運転できるようなシステムを作ろうとしています。

車に高性能なカメラを取り付けて、映像を5Gで伝送してAIを使って、霧の中でも道路の白線やガードレールなどを識別してAR(拡張現実)を使って運転が出来るようにしています。

「ローカル5G」について

日本は世界に先駆けて、5Gの革新的な制度を19年の12月末に始めました。

5Gの携帯大手会社以外であれば、誰もが参入可能で、敷地内限定であれば誰でも携帯電話事業者になれ、工場や特定の地域内で5Gの高速通信を使える「ローカル5G」というものがあります。

現在、東京都や徳島県といった自治体など10数社が免許を申請しており、2月の中旬に富士通に対して初めて免許が与えられました。

ローカル5Gの特長は、基地局を設置が一つだけでもよいなど、設備投資の費用を抑えて5Gの機能を使えるようになる所にあります。

例えば、工場の製造ラインにカメラを設置して、5Gで伝送してAIで解析して、不良品を取り除くことが出来ると想定されています。

まとめ

5Gを全国にくまなく普及していくには、膨大な基地局が必要になります、そこで、コストを抑える手段として出てきたのが、複数の事業者で設備をシェアする「設備共用」とされています。

AUとソフトバンクは、5Gの地方展開に向けて、お互いが保有する資産を相互で利用することで、基地局の整備期間の短縮やコスト削減の効果を検証すると発表しました。

これまでの携帯電話事業者は、自前主義で設備などを自分たちで準備して競っていましたが、5Gではお互いライバル関係でも協力し合う体制にかじを切ろうとしています。

通信のタイムラグが発生しない5Gの特長を生かしていけば、建設現場の遠隔操作や、医療現場における遠隔治療などへの応用も期待されていくと思います。

日本は、世界的に見たら5Gに出遅れた感は出ていますが、後発からでも日本ならではの応用力を使って、5Gを安心安全な社会に役立てられたら良いと期待が高まります。

今後も、5Gに関する新しいサービスなどについて紹介していきたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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