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新代表・小野瀬若葉、Lean In Tokyoへの想いと今後の抱負

初めまして、Lean In Network Tokyoの新代表となりました、小野瀬若葉と申します。
代表就任にあたり、自己紹介とLean In Network Tokyoへの想いを書かせていただきたいと思います。

Lean In との出会い―“駐妻”志望だった私の人生を変えた一冊

私が『Lean In』と出会ったのは2014年・大学2年生の夏でした。実は当時私は女性活躍(women’s empowerment)には興味がなかった(むしろ”フェミニスト”なんてものは周りから敬遠される、と思っていたくらい)のですが、家族から話題の本として勧められたので何となく開いてみたことがきっかけでした。

しかし読み始めたら目から鱗で、今思い返せば人生を変える一冊となりました。

少し話は変わりますが、幼いころから私の夢は「将来海外で暮らすこと」でした。しかしながら、「海外で暮らすには、現実的には海外駐在するような男性と結婚して、自分のキャリアはそこそこで諦め、“駐妻”として帯同するしかないのだろう」と本気で思っていました。

そのような中、『Lean In』の中に書かれていた、この一行に心が震えました。

“もし恐れるものがなかったら、あなたは何をしますか?(Please ask yourself, ‘What would I do if I weren’t afraid?’ and then, go do it.)”

シェリル・サンドバーグ『リーンイン』

シェリルは本著の中で繰り返し、“将来起こるかもしれない問題を想定して、問題が起こる前から自分を抑え込まないこと。”“科学的に「女性は実力以上に自信が無いこと」が証明されている。だからこそ、女性自身が自分で自分の限界を決めずに、意識的に「一歩踏み出す(Lean In)」こと”の大切さを述べています。

これらを読み、私はまるで自分を見透かされているかのように感じました。

海外に住みたいけど、将来結婚して家族がほしい
―そうであれば自分自身が海外転勤なんてしていたら子供はおろか、婚期を逃すのではないか?
―そうなるくらいならどこかで自分のキャリアは諦めて、駐妻になることが一番現実的な叶え方なのではないか?
希望に満ち溢れているはずの二十歳の私は、今思えばひと昔もふた昔も前の発想に固執し、「どうせ無理」「現実的には…」と勝手に自分自身を抑え込んでいました。

でも「もし恐れるものがなかったら、何がしたいか?」そう問われたとき、私は「世界に貢献できるような舞台で、自分自身が活躍したい。自分の力で海外に行ってみたい!」と心の奥底に抑え込んでいた気持ちが溢れてきたのです。

自己紹介します

『Lean In』に衝撃を受けてから8年後の現在、私は総合商社に勤め、約1年半のアイルランド駐在を経て間もなく日本に帰国予定です。まさにこの本に出会ったおかげで、「海外に自分の力で行き、社会に貢献する」という夢の第一章を叶えることが出来ました。

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駐在先のアイルランド・ダブリン

私は4-5歳をインドネシアのロンボク島、5-10歳をアメリカのコネチカット州で過ごした、いわゆる帰国子女です。
帰国子女であればリベラルで常識に囚われない生き方をしていそうという印象を持たれることはありますが、逆に帰国子女だからこそ、日本社会から求められる理想像を痛烈に感じ、それに沿って生きなければならないのではと縛られてきた部分があったのではないかと思います。

日本に帰ったばかりの頃はアメリカナイズされた自分の自己主張の強さなどが周りに好まれないことを身をもって知りました。「出る杭は打たれるから、成果を出してもあまり披露しない方が得策」「女子は控えめで少し無知な方が可愛げがある」と、幼いながらにこの社会に根付く暗黙のルールを学び取りました。
そんな経験や、日々メディアから刷り込まれる「理想の女性像」が、結果的に“駐妻志望”の私を創り上げていたようです。

代表とのバトンパスと、これから

“もしかしたら自分と同じように、社会的に刷り込まれたジェンダーロールによって、本当は挑戦したいことに踏み出せずにいる女性がたくさんいるのではないか?”

―そうであれば、自分が『Lean In』に背中を押されたように、今度は自分が日本の女性の背中を押す手助けがしたい。そんな思いから私は2017年3月、Lean In Tokyoに参画し、以来、イベントの企画・運営やLean In.Org 米国本部との連携等を担当し、活動を続けて参りました。

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『リーンイン』文庫版発売記念イベント(2018年)
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各国のLean Inサークル代表やシェリルサンドバーグ氏との交流会に
Lean In Tokyoも日本代表として出席

日本は世界の中でもジェンダー平等から程遠いのが現実です。世界経済フォーラムが毎年発表しているジェンダーギャップ指数で日本は先進国最下位の156か国中120位。経済参画・政治参画・健康・教育の4つの評価軸の中でも、経済と政治参画の指数が諸外国に比べて圧倒的に劣っています。

Lean In Tokyoとしては、そんな日本で一人でも多くの女性が自分らしく夢を追うことが出来る社会の実現に向けたきっかけづくり、そして社会全体が全てのジェンダーにとって生きやすいものとなるような発信を続けていきます。
日本の誇るべき女性たちがくすぶっていては、そしてその裏返しに男性たちも重荷を背負っていては、とにかくもったいないのです!ジェンダー平等の実現は全ての人を解放し、社会全体の幸せの総和を増やすものだと私は信じています。

Lean In Tokyoは設立から6年が経ち、4代目の代表のバトンを確かに受け取りました。
自分自身の人生の転機となり、現在もモチベーションの源泉となっているLean In Tokyoを一層パワフルで、より多くの人の背中を押すことが出来る組織にすべく精一杯尽くして参ります。
これから、どうぞ宜しくお願い致します。

小野瀬若葉

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