見出し画像

悔し涙もいつかは乾く。歩みを止めなければ、いつかは高みへ辿り着く。/AFCチャンピオンズリーグ2021ラウンド16 蔚山(韓国) vs 川崎F

どうも私です。
本日は試合に集中するために予定をしっかり日中に終わらせて、ありとあらゆる願掛けをやって試合に備えておりました。
一発勝負って本当に心臓に悪いですよね。何にでも頼りたい気持ちでした。

さて、ACLラウンド16。相手はディフェンディングチャンピオンの蔚山現代です。お互い国内リーグで1位同士という屈指の注目カードでありましたが、終始緊張感のある試合展開の結果、90分でも延長戦でもスコアレスで決着がつかずにPK戦へ。芝のコンディションにナーバスになりすぎてしまったこともあったとはいえ、失敗を積み重ねてしまい3-2と敗戦。ACLを獲るという今シーズンの大きな目標を、ここで失うこととなりました。
勝ち目が全くなかった訳ではなかっただけに、悔しさが残ります。

内容を三行でまとめると
・前半の劣勢を立て直した後半
・決定機を決め切れないなら増やすしかない
・何も得られなかった訳じゃない

もっと詳しく見たいなって方は続きをどうぞ。

ちなみに選手のことは基本愛称で書いているので、気になる方はバックでお願いします。

1.スタメンとメンバーへの所感

我が軍のスタメンはこちら。
※DAZN観戦の際は試合前に書いています。

画像1

総 力 戦(`・ω・´)

この並びだと4-3-3っぽいけど、相手の出方次第では4-4-2もあり得るのかな?という雰囲気ですね。それこそこの前の浦和戦のような攻め方されたら変えるかもしれないけれど、一旦はいつも通りかな。

塚ちゃん帰って来れてよかった……!まだ無理はできないだろうけど、とにかくこれが復帰第一歩だわ。
そしてアンちゃんもたんちゃんもベンチ入り……なかなか厳しい状況ですなあ……しかしこれをポジティブに捉えてベンチからもエネルギー送ってほしい!全員で戦おうぞ。

蔚山の選手はあまり詳しくないけれど、相手がどう来たとしても自分たちのやるべきことをやるだけですね。割とちゃんとフットボールをしてくるチームだということですし、とにかく積極的に向かっていきたいです。

2.試合内容

試合は終始ピリピリとした緊張感が漂っており、まさに息の詰まる展開でした。実況の下田さんがおっしゃっていた通り、しっかりとフットボールをしてくるチームで、ボール回しも巧く、更にフィジカルの強さもあるいいチームでしたね。想像以上に強かったです。
我が軍はスタート4-3-3。悠さまが左に回る形でした。

試合開始早々、シュートをぶち込む悠さま。ここの積極性はさすがのストライカー。ダミアンがもう少し間に合っていれば入ってたかもだけど、これはしゃーない。絶対に自分が得点を獲るんだって気持ちをすごく感じました。

しかし、この後徐々に劣勢に。相手が単純に巧かったのもありますが、どうしても後手に回ってしまい、自分たちのリズムを作れなかったのが大きかった。いつものリーグ戦ではCBが割とハーフライン付近まで押し上げられていることが多いのですが、相手の対応を警戒し過ぎて押し込まれる形が多くなってしまいます。ただ、前回の浦和戦と違ってここで頭10分耐え切れたのはよかったです。調子の悪い時なら簡単に失点していた気がする。

セカンドボールがなかなか拾えていませんでしたが、個人的には悠さまのいるサイドを結構狙われていたなあと感じました。相手のストロングが右だったのかもしれないけど、悠さまが本職ではないこともあったかなと。ここはタツヤをスターターにするか難しい判断だったと思うけれど、4-4-2や4-3-2-1に変更した時のFWの置き方や、いつもと違う動きやチャンスメイクもそうだし、悠さまの攻守における貢献度を考えての配置だったかなとも思います。実際に終始結構よかったし。

10分を過ぎてからは押されていたとはいえ、チャンスメイクも増えてきました。ヤスくんのシュートは枠が捉えきれずに惜しかった。もちろん被弾も多かったのですが、守備陣がかなり奮闘してくれたので何とか耐え切りましたね。ノボリ対面で全然負けていなかったですね……ノボリ本当によかったなあ。
ヤスくんも中央での守備タスクがだいぶ多かったように見えましたけど、気持ちを切らさずに対応してたなと思いました。碧くんや守田のような強さはではないのだけど、奪いに行くことに躊躇いがなくなってきたような気がする。

ソンリョンが今日も変わらず神っぷりを見せつけたところで、システムがおそらく4-2-3-1に変更に。やっぱりカバーし切れないジョアンの両脇をWボランチに変更することで埋めるのが一番の目的だったかなと思いますけれど、落ち着きと引き換えに推進力は少し落ちますね。ただ、前半は飲水タイムもないし一旦耐えるしかなかったとは思うので、仕方ないと言えば仕方ないのかな。そんな中でも何度か惜しいシーンがあったので、悠さまに決めてほしかったなあと思ったり。

劣勢の中何とか耐え切り、後半へ。左サイドに変化が欲しかった気持ちもありましたが、今ピッチ上にいる誰かを下げるという判断が難しい状況。やはり選手交代はなしで進みます。
後半は前半とは打って変わって、かなり積極的にボールを獲りに行っていました。ハーフタイムにオニさんから声かけがあったと思いますけど、にしてもこの短時間で修正してくる力はさすがの一言。積極的に来られることで、相手も面食らい凌ぐのがやっと。いつものように、最終ラインがハーフライン付近まで押し上げられる余裕が出てきました。ボールタッチが多くなってくるとリズムが出てきて、段々自分たちの形を作れるようになります。

一番惜しかったと思ったのは、ヤスくんが足を滑らせてしまいクロスを送れなかったところ。オニさんも思わず頭抱えてましたけれど笑、雨もあって思っていたよりスリッピーな状態だったのかな……。本当に惜しかった。
ただ、前半よりもずっと惜しいシーンが増えていたのはポジティブなポイントでした。得点するためにはチャンスを増やすしかありません。何度失敗しても、何度でもゴールを狙うしかない。シンプルだけれど一番の解決策でした。

終盤、相手も選手交代をしながら修正をしてきます。投入されるのはスタメン級の選手ばかり。昨シーズンの川崎Fかな?
こちらもハードワークを続けてきた結果スタミナが落ちてきて後手に回るシーンも増えましたが、オニさんの判断はステイ。スタメンの選手たちに賭けたい思いは誰よりも強かっただろうし、このメンバーで勝ち切れないと後が厳しいことも想定内だったんだろうなとも思いました。
終盤、ついにヤスくんに代えて知念を投入。「得点を獲って勝つ」というメッセージでもありましたね。久々にちゃんと知念観た気がするけど、やっぱりフィジカル鬼だな……

結果後半にも決め切れず、選手は代えずに延長戦へ。前線も中盤もだいぶヘロヘロでしたが、交代がしづらい状況は変わらず。ヒリつく展開が続きます。相手も勝ち切るために前がかりに強く来ていたし、思い通りには進みません。
延長前半終盤にはCKからこの試合最大の決定機を迎えますが、知念のヘディングは相手GKの超ファインセーブにより防がれます。いやーーーーーーーこれは決まったかと思った。あれを触れるのはスペシャルすぎる。知念はヒーローになり損ねてしまったな……普通に決まると思うよね。あれ。

延長後半に入り、ついに我が軍も交代カードを切る決断。悠さまとダミアンを下げ、大弥くんとタツヤin。これは絶対点獲って勝とう交代でしたね。特に悠さまに関してはギリギリまで引っ張りたかった気持ちもあっただろうけれど、ここでサイドに変化を入れる勝負を仕掛けます。
が。まさかのアクシデント。やまむーがピッチに座り込んでしまいます。接触ではなく、どうやら足を攣ってしまった様子。その状態でずっとプレーしてたんかやまむー……下がる時の悲しげな表情に泣きそうになった……
CB本職がひとりもいない我が軍のベンチ。ここで急遽投入されたのは塚ちゃんでした。塚ちゃん……!こんなスクランブル状態で復帰戦なんて……ありがとうな……(´;ω;`) エンブレム叩いてたの胸熱だったぜ……

交代したばかりの塚ちゃんポジションを狙ってくる相手サイド。何とか凌ぎ切ります。15分には最大のピンチを招くものの、ポストが味方し弾かれ、何とかクリア。ラストプレーでもまたピンチを迎えますが、最後は塚ちゃんが弾き返してくれてクリア。ついにPK戦に入ります。ああ心臓に悪い。

最初に蹴るのは知念。いつもは大体1人目が悠さまのイメージでしたけど、今回は交代していることもあり、もうひとりの日本人ストライカーに託されます。めっちゃ緊張していたけど、コースを読まれながらも決め切るスピードと強さはさすがでした。
相手の1人目も成功し、2人目はタツヤ。足元かなり気にしていましたが、キックの瞬間軸足側の芝がかなりずれてしまい、シュートもゴールの上方へ。タツヤが外してるの初めて見たかも。それを見ていた相手も慎重になりすぎていたのかバーを叩いてしまい失敗。1-1に。
3人目は大弥くん。以前PK戦で失敗していたイメージがあったので観ている方は不安もありましたが、落ち着いて決めてくれました。シュート巧いな。相手の3人目のシュートは一度ソンリョンがストップしたものの、ラインから足が離れていたとのことでやり直しに。けれど、再びストップして見せる神っぷり。集中力やっば。ここで1-2に。
4人目はジョアン。やまむーがいなかった分、ここで回ってくるのがジョアンなんだなあ。左利きのキッカーということで意表をつけるかなと思ったのですが、狙いすぎたのかボールはゴール上方へ。うーん。相手の4人目は落ち着いて決め、2-2に。
5人目のキッカーはいつもの如くアキさん。蹴る前から想像以上に緊張を感じましたし、芝にナーバスになっているようにも見えました。慎重に蹴った結果、相手に読まれ失敗。いやあ……アキさんがPK失敗したのも初めて見た……いつもなら読まれてても決め切れてたりするんだけど、慎重になりすぎてしまったかなあ。でも、正直アキさんが外して負けるなら誰にも責められない。いつも5人目を蹴るのは、簡単なことじゃない。
相手の5人目はしっかりと決め、3-2でゲーム終了。

アウェイの地で、過酷な環境に置かれ、主力を何人も欠いたうえでの120分+PKまで持ち込んだことは、本当にすごいことだと思います。それと同時に、ACLを獲ることを託して行った選手たちや出たくても出られなかった離脱中の選手たちのことを思うと、もう言葉にならないくらいに悔しい。
勝って繋ぎたかった。その希望が見えていただけに、ただただ無念です。

3.何も得られなかった訳じゃない

今シーズン一番獲りたかったACLを逃したことは、選手やクラブも、サポーターにとっても、大きなダメージだと思います。特に、この短期間に2冠を逃したというのは、ちょっと言葉にはできないつらさがあります。
個人的にも2連続で敗退のnote書くのさすがに初めてで、書きながらもなかなかダメージ食らってます。しんどい……

けれど、何も得られなかった訳じゃない。
予選での6戦では新しい力を試すこともできたし、特に健人くんはかなり自信を付けられた機会になったと思います。過酷な環境の中で中2日の連戦を戦うことで、精神的にもタフになれた部分も多いのではないでしょうか。
今シーズン途中までは、ただ個の力と個にあったシステムで相手を叩きのめしていたところ、苦戦を強いられたり慣れない環境に身を置く中で、負けてもおかしくないような状況でもなかなか負けなくなりました。

蔚山はとても強かったけれど、その蔚山相手に終始痺れるような試合を戦ってくれました。これだけの主力を欠いて、なお。
ベストの状態ではないし、チーム力としても正直、昨シーズンと比べると落ちていると言われることは否めません。それでも120分戦い抜きました。
選手も監督もコーチ陣も、クラブとしても、今打てる手は全て打った。それでも勝ち進めなかった。
結果を見るのか、過程を見るのかは人それぞれです。
けれど、川崎フロンターレは多分、過程を大事にするクラブだと思うから。この結果をただただ悲観することで、今日までの過程を否定することはしたくない。そう思います。

ACLを勝ち抜くには、選手層の厚みと積み重ねがかなり重要です。厚みを持たせるための努力は多分ずっとされてきましたが、思い描いていたようには着地できなかった。
この積み重ねは1年2年で簡単にできることではないし、チームにフィットすると思って獲得した選手がすぐに結果を残せるとも限らない。
選手それぞれの感覚や持っているものが違うので、計算通りに進まないのも仕方ないと思います。

この舞台に帰ってくるのは簡単なことではないでしょう。それでも、チャレンジし続けなければ手は届きません。何度でも何度でも、諦めずに挑戦し続けるしかありません。
そのためには、リーグで勝ち続け、今シーズンも来シーズンも、ACLにチャレンジする権利を獲り続けること。
そして、何度失敗しても、次こそ頂点に立てるのだと、応援することを止めないこと。

クラブはずっと、種を蒔き続けています。アカデミーの選手たちは勝利を重ね、近々生田には若い子たちの練習拠点も出来、地域がスポーツに接する機会は増え、才能を育てる環境が徐々に整いつつあります。
蒔いた種が全て芽吹き、大樹になるとは限りません。時には全てが朽ちてしまうこともあるかもしれない。けれど、種を蒔かなければ絶対に芽は出ない。

これからを考えなければならない転換期でもあるのかもしれない。それでも、じっと待つ時期があるのも成長の前兆なんだなと思って、チームが苦しい時も応援し続けたい。
諦めなければ、歩みを止めなければ、頂点へ必ず辿り着ける道のりなんだと信じて、これからも見守り続けたいです。

4.今後の展望

どれだけ悔しくてつらくても、次の試合はまたすぐにやってきます。寝て起きたらスカッと忘れて……なんて、簡単にはできませんけど、それくらいの気持ちで次の試合に備えたいです。
おそらく選手たちは今日泊まって明日移動だと思いますが、次節リーグ戦は中3日でアウェイ徳島戦です。スケジュールが鬼すぎて最早笑えてきます。
移動のことを考えると大阪や四国辺りを経由して直接徳島に入るのではないかなと思いますが、準備する時間もほぼないのでコンディション調整とちょっとした最終確認くらいで当日を迎えるような気がします。これ分析班くっそ大変だな……

やまむーの怪我の具合がかなり気になるところですが、彰悟さんの捻挫は痛み度合いによってはそろそろ戻れる気もするので、もしかしたら現地で合流はあるかもしれないですね。というかやまむー無理で塚ちゃんがCBは練習時間的な意味でも結構しんどいぞ。

徳島はここ最近勝てず降格圏内に入ってしまってますし、何とかして勝点が欲しいはず。大聖は出られないし、やっぱり一美と垣田辺りが注意したい選手かなあ。

まだまだ隔離期間が続き心身ともにつらい時期が続きますが、勝利で少しでも選手たちの笑顔が見れますようにと、心から祈っています。

あと2冠。諦めずに最後まで戦うだけ。


試合結果
--☆-☆-☆-☆-☆--
蔚山 vs 川崎F
0-0
(3 PK 2)
得点者

--☆-☆-☆-☆-☆--

120分では負けていないだけに、PKでの敗戦は悔しい。



この記事が参加している募集

スポーツ観戦記

気が向いたら是非ポチりしてね\(゚∀゚)/ サポートいただいた分は地道に貯金して何かに使います(使い道考え中)。