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何度でもスタートラインに立とう。道は君たちの前にある。/2021年J1リーグ第29節 徳島 vs 川崎F

どうも私です。
いやあ、お天気どうなることかと思いましたが、他会場も無事実施されてよかったです。場所的にもちょうどよかったみたいで。日程くん、毎年不思議な巡り合わせあるよな。
大学リーグなんかはピッチがえらいことなってたみたいですけれど……水たまりすごすぎてゴールパフォーマンスが雨の日にはしゃぐ小っちゃい子みたいになってた。笑

さて、失意のACLから日本へ帰国後一発目となるアウェイ徳島戦。スケジュールもタイトなら再びの隔離期間と過酷な状況で挑むこととなりましたが、身体が重いのもなんのその、1-3と久々に3点を獲って勝利することができました。さすがにコンディションは万全とは言えなかったものの、それでも3点獲って勝ったことの価値は大きいです。

内容を三行でまとめると
・慣れないメンバーとのぎくしゃくからピンチ
・獲り方の違う3点の価値
・歩く道は、自分たちが決めればいい

もっと詳しく見たいなって方は続きをどうぞ。

ちなみに選手のことは基本愛称で書いているので、気になる方はバックでお願いします。

1.スタメンとメンバーへの所感

我が軍のスタメンはこちら。
※DAZN観戦の際は試合前に書いています。

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ま、マルちゃんスタメンやと!?!?!?!?!?!?!?
そしてレオくんおかえり!!!!!!!!!!!!(´;ω;`)

さすがにマルちゃんスタメンは読めなかったなあ。大胆なチョイス。役割的にもコンディション的にもタツヤを起用するかなと思っていたけれど、マルちゃんをここで起用するとは……いやしかし、次節は鹿島戦、ここから5連戦と考えるとここでの起用もわかる。一旦実戦で観てみたかったんだろうな。
タツヤは序列が下がったとかじゃなくて、単純に戦術的にベンチ外だったと思いたいな。クロスよりは翻弄させて仕留めたい的な。

レオくんの復帰は練習動画見ていてもフルメニューやってるっぽかったし予想はついていたのだけど、やっぱり安心感が違うなあ。というか、いきなりこの日程でスタメン復帰できたってことは、ACLは無理させなかったんだろうなと思っています。コンディションが気になるならベンチスタートもあり得たと思うので。それくらい負荷のかかる移動と日程よね、ACL。レオくんの性格的にも無理してでも行きそうだったし、オニさんやコーチ陣がコントロールしてくれたかな。

そしてやまむーも何ともなさそうでよかった。前日練習にスパイク履いていたし練習もこなしてたから、大丈夫だろうとは思っていたけどスタメン見るまで安心できなかった。笑
ミキくんと健人くんがスタメン?知ってた。

てか知念スタメンってめっちゃ久々じゃない?知念の活躍によって、ダミアンや悠さまがどれだけ休めるかがかかっていると言っても過言ではない……知念頼むぜ……

徳島は前回のnoteで少し触れていた垣田と一美がスタメン。何が嫌って、このふたり大きいんだよね……セットプレーのターゲットとして狙われそう。
大聖と岸本が出られないことがだいぶ痛いんだろうなと思いつつ、だからこそ狙い目は川崎Fから見て左ではあるんだろうなあ、とぼんやり。

2.試合内容

コンディションは当たり前だけどよくないですわな。さすがに重そう。かなり選手を入れ替えたとはいえ、遠征帰りだしいつものメンバーとかなり変えたし、あと結構風が強くてやりにくそう。徳島の本拠地は風が強いので有名らしいですね。出足の苦戦は予想通りとは言える。ただ、それ以上にスタメン組の強い気持ちを感じるプレーも多かったように思いました。

序盤から違うなと感じていたのはやっぱりレオくん。素直に巧い。碧くんや三笘くんが抜けた穴が大きいとはずっと言われていたけれど、何よりレオくんがいなかったことがしんどかったんだなと戻ってきて実感しました。受ける位置もタイミングもさすがすぎる……日本にずっといたこともあって身体も心なしか軽いです。
そして大弥くんも、以前よりよくなっているなあと思ったひとりですね。オオンザボールは元々強い選手だけど、オフザボールの仕事に前よりも意識的にチャレンジしているような気持ちを感じた。いい傾向。言うてまだまだ若い選手だもんな。伸びしろあるよね。

苦戦していたのは中盤。いつもよりボールが回りません。ジェジエウもノボリもさすがに疲弊していたし、アンカーは健人くん。働きとしてはやるべきことをやっていたと思うけど、彼も蔚山でフルタイム出場している選手だからね……そこにプラスしてマルちゃん知念大弥くんといつもとは違う最前線だったので、仕事はかなり多かった印象。マルちゃんは守備も含めオフザボールはまだまだだと思うので、結構カバーにも入ってましたね。
最終ラインもやまむーが両サイド、特に左を気にしてケアしてました。ノボリは結構ハイラインで立っていたけれど、やまむーのサポートで結構助かったところあると思うな。あれ、なんでやまむーサイドにいるんだろう?ってシーンも結構あったので。

開始10分、そのうまくいかないままぎくしゃくプレーしていたところ裏を取られ、あっという間にゴール前に詰められ失点。完全に崩された……これはあかん……と思いきや、VARのサポートでノーゴール。本当にちょっとだけオフサイドだった!助かった……たまたまオフサイドだったけど、崩しとしては完璧でした。調子が悪い時って毎度この冒頭10分にやられるわね。

このピンチから崩されるかなとヒヤヒヤしましたが、逆にボールを徐々に持てるようになります。オニさんが「丁寧に!」と声かけしていましたが、こういう時に焦るのが一番よくないのですよね。落ち着いてボールに対応していれば、技術的にはJクラブ1と言っても過言ではない選手たちです。いつも通り丁寧に、相手を見て対応すれば大丈夫。レオくんやヤスくんも積極的にシュートを放っていましたが、攻め込むことで押し込むこともできますよね。知念も時にはサイドに流れながらプレッシャーをかけ続けていたし、自分たちがこの試合でやらなければいけないことを理解してプレーしていたと思います。
ソンリョンややまむーのナイスカバーもあり、危険なところは抑え込みながら中盤から相手陣地に押し込むような時間が増えてきます。知念がサイドでボール持って、そのまま切り込んでいったシーンはなかなか胸熱でしたな……!ああいうプレーできるって知らなかったぞ知念。そういうのもっと出して行こうぜ!

試合が動いたのは33分頃。ボールを持ったマルちゃんがボックス内に切り込んでいきます。いや待ってめっちゃ早くね!?すんごいスピードでごりごり行ったなと思ったら、相手DFが思わず足をかけてしまいPK判定。あれは手か足出るわな……。タツヤとはまたちょっと違う感じのドリブラーですな。クロスを上げてチャンスメイクというよりは、自分で切り込んでファールをもらったりこぼれを狙わせたり自分で打ちに行くタイプ。そう考えると知念と一番相性がよかったかもしれない。
キッカーは知念。GKにコースは読まれていたものの、重くて速いシュートに間に合わず、ゴール!さすがだぜ知念。いい時間で先制できました。そういえばゴール後のパフォーマンス、甲府のさんぺーのパフォーマンスだと思ったんだけど違うかな?

しかしそこから約5分後。自陣からのロングボールを受けた一美が、一瞬の隙を逃さずボックス外からの技ありゴラッソで同点に。一美よ……なんだいそのゴラッソは……ノーチャンすぎる……
押し込んでいるところからのロングボールは少し後手になってしまうだけで大ピンチになってしまいますね。こういうのはCBが個人の力で何とかしてねっていうのが川崎FのCBタスクな訳なのですが、ジェジエウは疲労に加えて風の力もあってうまく対応できなかったみたいです。これは責められん。

それでも、ここで落ち込まないのが川崎Fの強さです。中盤でボールを奪い返すといつものリズムでボールを回しゴール前へ迫ります。競り合いでこぼれたボールを冷静にミキくんが拾うと健人くんが中央にいたレオくんへパス。相手を背負った状態から反転し中央へパスをすると、後ろ向きで受けたマルちゃんが優しく横にパスし、受けたヤスくんの技ありシュートで勝ち越し!ヤスくんシュートうまあ!マルちゃん大活躍!!!

そのまま1-2で前半を折り返し、後半。入りから積極的に攻める我が軍。危ないシーンもありましたが最終ラインでしっかり防いでくれます。ノボリとやまむーの危機察知能力素晴らしすぎる……
追加点のチャンスが生まれたのはCKから。ここ数試合のヤスくんのプレースキックの精度は抜群なのだけれど、この日も冴えわたっていました。一度キックを途中で止めて相手の動きを確認したようにも見えましたが、そこから一息ついて素早くキック。知念が頭で合わせて追加点!手前でやまむーが引きつけ、知念の付近ではマルちゃんが相手を止め、最後のところは知念自身のフィジカルの強さで押し込む。チームとしてデザインされた、そして知念らしいいいゴールでした。最高だぜ!

更に追加点、と行きたいところでしたが、マルちゃんが強めの接触から足を痛めたようで途中交代に。その後特に治療をしないままベンチにいたのを見ると軽く捻ったか強めに攣ったかくらいの軽度なものかなとは思いますので、そこまで影響はないかな。試合後普通に歩いてたし。マルちゃんはそのまま負傷交代となり、天くんがイン。

なおも押し込む川崎F、68分にはヤスくんに代えて塚ちゃん、大弥くんに代えてアキさんを投入。ヤスくんは疲労度を考慮、アキさんは試合をクローズする役割が大きかったかな。塚ちゃんがアンカーに入るかなと思ったけど、どうやら2ボランチっぽい並びにしたみたいですね。交代できないジェジエウのカバー的な意味合いも強かったかもしれない。
塚ちゃん、対応が甘くなってしまったところもあったのだけど、かなり身体を張って対応してくれました。まだまだフルで出るには心配なところもあるけれど、ジョアンを休ませられるという意味でも本当に頼もしい復帰だ。

選手交代から危ないシーンも散見されたものの、最後のところで何とか凌ぎ、隙あらば攻撃に転じる遅攻のスタイルに。ソンリョンまたしても神セーブかましてましたな……すごいな本当……
3-1とはいえ油断はできないから時間をしっかり使いたい。そんな中、レオくんが相手との接触でまたしても負傷交代に。レオくんも歩けてはいたし足のチェックもしていたし、軽い打撲かなと思うのだけど位置的に痛かったね。相手の膝ががっつり入ってしまったのでね……まあ無理はさせないという判断ですね、多分。次節は大丈夫じゃないかな。
という訳で、悠さまをイン。悠さま右でアキさんがトップ下みたいな感じかな。アキさんはトップ下の方がやりやすそう。

途中投入されたバケンガの不気味さはありつつも、やまむーかジェジエウがぴったりついてボールを思うように触らせず。ピンチは何度か招くものの、最終ラインで必死に耐え抜きます。長いアディショナルタイムに震えながらも、最後はジェジエウとソンリョンの魂のカバーで逃げ切り。相手のCKやFKも凌ぎ切り、マイボールになったところでホイッスル。試合は1-3で終了しました。

ハラハラするシーンもありましたが、とにかく勝ててよかった。点の取り方もPK、ボックス外、CKからの崩しと、バリエーションがあったのもポジティブな要素だなと思います。
特にヤスくんの点の絡み方が前よりずっと顕著ですね。最前線のサイドが対策敷かれ始めたけど、サイドがダメなら中央という選択肢が明確に出てきたのはいい傾向です。ハードワークとタイトな守備が身についてきたので自分の技術も活かせるようになってきた気がする。あとはみんなのコンディションがまた整ってくれば、結果もついてくるのではないかなあ。

3.歩く道は、自分たちが決めればいい

ACL敗退を引きずっているかもとは少し頭をよぎりましたが、杞憂でしたね。当たり前と言えば当たり前ですが、選手たちはしっかり切り替えて挑みました。コンディション的に難しいところはありましたが、それでも結果を出したのは称賛されてよいと思います。
新戦力も試せたし、疲労があるだろう選手たちを休ませられたのは本当によかった。怪我人も、おそらくリョウタ以外は戻ってくるのも近いだろうし、2種登録のふたりももしかしたらどこかで出番があるかもしれない。前向きに考えられる要素が少しずつ見えてきています。

ACL後、辛辣な評価がTLやそこここのニュースで散見されました。クラブや選手に対してもそうですし、リーグを獲ることも難しいとすら言われています。
それでも、チームとしてはブレていないということが今節だけでもよく見えてきたと思いましたし、この短期間で逃した2つのカップでの経験を無駄にしなかった勝利だったように思いました。まだ1勝しただけですけれど、それでもここでの勝敗は今後を左右する要因のひとつでした。

サポーター含め、チームのこれからに不安がある方が多いのも、メディアが面白おかしく書きたてるのもよくわかります。それだけ注目されるチームなんだな、とも改めて実感します。
でも、サッカーの世界に、ただひとつの答えなんてないと思うのです。
チームが強くなるために必要ないと言われてきた地域活動に力を入れたことも、移籍でビッグネームを引っ張って来なかったことも、所謂セオリー通りに来た道じゃなかったはずです。それでも、自分たちのスタイルで結果を出したことを、私たちは一番近いところで目の当たりにしてきました。

ACLを獲るためには、リーグ優勝のためには何が必要なのか。自分たちなりの答えを見つけるために、選手たちもクラブも試行錯誤しながら誰も歩いたことのない道を歩いている真っ最中です。それを頭から否定することは、少なくとも一番近くで見ているサポーターにはしてほしくないなと思うのです。

目の前にある道を歩くのは、彼ら自身。
今節見せてくれたように、周りに惑わされず、自分たちが「今」一番だと思う道を歩んで行ってほしいなと心から思います。
そしてそれをサポートできるようなサポーターでありたいな、と思います。

4.今後の展望

さて、次節は中3日でアウェイ鹿島戦です。
チームは麻生に戻らず、千葉で練習をして鹿島に向かうとのこと。いやー、初めてではないとはいえ、大変だ……。
彰悟さんと先生がいつ戻って来られるのか、大変気になります。ノボリとジェジエウの疲労度が気になるところだ。やまむーは鹿島戦相性いいから、できれば出てほしいけど……さすがにお疲れかなあ。彰悟さんと先生が戻って来られるならスタメンあるかも?
ダミアンはお休みできたのでスタメン濃厚ですかね。あとジョアンもかな。

鹿島は最近調子がいいので、どこが要注意かと言われるとどこも要注意なんだけど、やっぱ絢世は怖いかな。あと荒木くん。組織的な完成度がポイントな気がするので、ベストメンバーで挑みたいですな。

鹿島戦が終われば、また等々力に戻って来られます。勝点3を揚げて、凱旋といこうじゃないですか。


試合結果
--☆-☆-☆-☆-☆--
徳島 vs 川崎F
1-3
得点者

38' 一美 和成

34' 知念 慶
42' 脇坂 泰斗
52' 知念 慶
--☆-☆-☆-☆-☆--

知念、まだまだここから。頼んだよ。



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