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リーグの難しさと、そこで勝ち切る強さ。階段をまた一段上がったチーム。/2021年J1リーグ第18節 清水 vs 川崎F

どうも私です。
久々のリーグ戦!私はDAZN観戦でしたけれど、やっぱり拍手や太鼓のリズムがある試合っていいですねえ。アウェイ感をすごく感じてドキドキしました。アイスタ雰囲気最高なんだよなあ。また行きたい。

さて、約1か月半ぶりとなったリーグ戦、清水との対戦です。昨シーズンアウェイでは苦しめられながらの2-2とドローで終わった相手ですが、チャンスを逃さずピンチを凌ぎ切り、0-2と勝利を収めることができました。
ウズベキスタンとかなり違った環境の中で心身ともに苦しかったと思いますが、こうやって勝ち切れるしぶとさというか、強くなったなあと改めて思いますねえ。

内容を三行でまとめると
・Jリーグはやっぱり一筋縄ではいかない
・隙を逃さずミスは最小限に
・キングの巧さは異次元

もっと詳しく見たいなって方は続きをどうぞ。

ちなみに選手のことは基本愛称で書いているので、気になる方はバックでお願いします。

1.スタメンとメンバーへの所感

我が軍のスタメンはこちら。
※DAZN観戦の際は試合前に書いています。

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キング大島カムバック!!!!!!!!!!
そして天くんリーグ戦初スタメン!!!!!!!!

ぬおおおお……ついにリョウタがリーグに帰って来たぜえ……
また様子見ながら前半だけとかはあるかもしれんけど、リョウタがいるのといないのとではもうえらい違いだからねえ。
オラワクワクしてきたぞ!

スタメン確実だと思っていたタツヤがベンチにもいないのはちょっと心配ではあるけれど、ちょっとしたコンディション不良であることを祈るよ……
タツヤ不在でスタメンのチャンスが巡って来たのは天くん。J1デビュー戦がスタメンとは……!天くんの落ち着いたプレー、日本平でも発揮してくれることを祈ります。

そしてベンチメンバーもなかなかの豪華さ。いやあ。安定感すごいわ。
和季くんがメンバー入りできたことも嬉しいなあ。

戻ってきてから少しトラブルもあって練習時間があまり取れなかったとはいえ、ACLに全員で参加できていたことがポジティブに働いたことはよかったですね。結果もポジティブな方向に向かいますように。

清水はプレーも安定してきて怖いすなあ。特に権田が最近シュートストップすごいんよな……前線の選手たちはジェジエウと彰悟さんとジョアンが何とかしてくれると思ってる。

2.試合内容

ACLと違うなと思ったのは、やっぱり気候ですね。選手たちのユニフォームがびっしょりになっているのを見て、体感温度が全然違うんだろうなと思いました。汗がずっと止まらないというのは汗がかけない状況とはまた違った息苦しさのようなものがあったと思います。質が違うよね。

そしてもうひとつ。当たり前と言えば当たり前なのですが、相手の質も違う。ACLは言っても大邱が最大のライバルで、大邱もJリーグのチームとはだいぶ違った質のサッカーをするチームだったので、Jリーグに帰ってくると速さ的な意味でも強度的な意味でも、そして技術的な意味でも難しいなあと感じました。

入りはリョウタがあまりボールを持てず、少し押し込まれるシーンもありましたが、前線のところは期待通りCBふたりとソンリョンがカバーしてくれました。特にチアゴサンタナのところはジェジエウが積極的に対応し遅らせてくれたので、安心感がありましたね。
攻撃に転じれば、特に前半は左サイドの天くんがボールを持つシーンが多かったですね。敢えて左で作らせる作戦だったのか、右でミキくんがあまり上がれなかったこともあってうまく作れなかったのか、どちらも要因としてはあるとは思いますけれど、その状況で何度かいい攻めを作れたノボリと天くんのコンビネーションは結構よかったです。もう少しダミアンをうまく使えるプレーができたらなおいいかなと思いますけど、それはプレータイムが解決してくれるかなと思います。基本的に巧いよね、やっぱり。ボールを収めるのがすごく上手だなと思いました。

ボールタッチが増えるに連れ、段々といつものプレーが戻って来た印象でした。どうしても環境の違いに身体が重いと感じることが多かったかもしれないですね。芝が違えばボールの転がり方も当たり前だけど違うだろうし。ボールを保持することで徐々に自分たちのペースに持ち込めていたと思います。セカンドボールをことごとく拾えずに川崎Fに持たれていたことも、相手にダメージはあったのではないでしょうか。

そんな中、決定的なチャンスを作ったのは17分。これもセカンドボールを拾ったところからですね。ノボリがすんごいスルーパスを通し、うまくマーカーを外したダミアンがゴール付近まで持ち込み、ゴール前に詰めていたヤスくんにパス。これは、私も観ていて自分で行くかなと思ったのですけれど、ヤスくんに渡すところがダミアンのチームのために精神が垣間見えて大変よかったですね。相手チームもダミアンが打つと思ったんじゃないかなあ。ベストな位置で受けたヤスくんは、あとは落ち着いて決めるだけ。コンビネーションからいい時間に先制できました。決めた後にその流れでダミアンに抱き着くまでもがスムーズ過ぎた。笑
ノボリのスルーパスも絶妙だったけれど、個人的にはこのシーン、そのひとつ前のプレーで敢えて動かないリョウタの判断に痺れてました。このシーン、多分切れ目なく動くボールに相手DFが釣られて、一瞬リョウタをどフリーにしちゃってるんですよね。で、慌てて止まっているリョウタにマークに行った後に広大なスペースができてしまっている。対処法は色々あったはずなのですが、清水の選手たちは一瞬判断が遅れましたね。結果ダミアンはパワーでマーカーを振り切ってぽっかり空いているスペースへ走り込みました。ボールに触らなくても味方の選択肢を広げられる、リョウタらしい絶妙な判断です。意識的に立ち止まったかどうかはわかりませんが笑、スペースを作るために動いたり止まったりしているのは間違いないと思います。こういうの大好き。
ボールを受けるためには動くことも大事だけれど、ボールを動かすためには自分が止まることも必要なんですよね。

その後勢い付くかと思いきや、相手も気持ちを切り替えて攻め込んで来るシーンもありました。いつもよりミスが多いなと思いながら観てましたけれど、ACL帰りの疲れと芝の感覚のズレはあったのかなあとは思います。アキさんがあんなにパスミスるの久々だったなあ。でも相手の対応によってミスしていたというよりは、自分たちに原因があるようなミスが多かった気がする。
でも、そこで簡単にやられないのが我が軍の素晴らしいところというか。攻め込むところでもミスはぱらぱら見受けられましたけれど、守備でのミスはほとんど記憶にないですね。ブラジルトリオのパフォーマンスは言わずもがなですが、彰悟さんのインターセプトやカットも素晴らしかったし、ヤスくんの守備もすごくよかった。切り替えも守備への行き方も洗練されてきた感じはしますね。

前半は0-1で折り返し、後半。早々にピンチを招きますが何とかジェジエウの対応でカバー。これはナイスプレーでしたね。
ピンチの後にチャンスあり。またしても起点はノボリでした。相手陣地に押し込み気味だったところでノボリが左からボックス近くにスルーパス。それを受けたヤスくんのところからこぼれたボールをリョウタが胸で落として、ボレー気味のシュートを押し込み追加点!リーグ復帰戦で早々に得点を決めるリョウタさすがだぜ。そしてまたしてもひょいっと抱き上げるダミアン。力持ち。笑
しかし本当さすがだなあ。胸で落としてシュートまでの一連の流れが巧すぎて思わず「うっわ、うっまあ……」と声が出てしまいました。あの位置でボールを拾うのも、胸でトラップしていい位置に落とすのも、シュートを決めるのも、どれも簡単じゃないですよね。本当、彼のプレーを観るためだけでもお金を払う価値があるなって思います。

その後何度かチャンスを作るも、決めるに至らず。相手はホームということもあり攻撃も守備も粘り強く応戦してきました。けれどこちらのピンチはほぼ防げている状況。先ほども書きましたけど守備の集中力と安定感が素晴らしかったですね。
66分にリョウタと天くんに代えて大弥くんと健人くん投入。ここから押し込まれることが増えてきて少し苦しくなってしまいましたね。リョウタが下がったことも要因のひとつではあると思いますが、そもそもコンディションも練習時間も充分ではない状況でしたから、仕方ないとは思います。
ただ、ダミアンがかなり疲弊している様子だったにも関わらず80分近くまで交代カードを切ってもらえなかった知念にはもう少し危機感を持ってほしいなとは思っていますけれど。出場してからも、疲れからか押し上げられなかったとはいえあまり積極的にゴールを狙っている感じが見受けられなかったのですよねえ……知念は持っているポテンシャルはすごいのはわかっているし、2019シーズンは知念に助けられた試合もたくさんあった訳で。あの頃の活躍を目の当たりにしていた人間としては、ここからの奮起に期待したいところです。

終盤は防戦一方になるところも多かったですが、やはりソンリョンのセーブが結果を左右したと言っても過言ではないですね。飛び出して行ってクリアしてくれたシーンもすごかったし、終盤に攻め込まれたところで2度防いだシーンが素晴らしかった。あのシュートを防ぐのは簡単じゃなかったと思うし、その後の相手の詰め方もすごかったけれど、どちらも防げる技術と判断スピードのクオリティの高さが異次元。素晴らしすぎる。

相手のパワープレイに対抗するために先生を投入したり、足のつっていたヤスくんに代えてやまむーを投入して4-2-3-1にシステム変更し、なるべくセーフティに運べるようゲームコントロールしていました。やまむーが怪我から復帰したの、重ね重ね大きいな……この安全なクローズのためのシステム変更もかなり定番化してきましたなあ。
あと絶対疲労抜け切れてないよね?と思ったアキさんが後半鬼キープかましたりダッシュしてるの観てびっくりしました。笑 座り込んだところはヒヤリとしたけれど、その後普通にプレーしていたからとりあえず大丈夫なの……かな?大したことなければいいのだけれど。

危なげなく、とは言い切れませんでしたが、今でき得る限りの選手とスタッフの力で何とかゲームを運び切ることができ、0-2で終了。
明らかにベストコンディションではない状況でしたが、それでも勝ち切る強さ。ただただ感服ですね。

3.キングの巧さは異次元

にしても、大島僚太という選手はなんというか、すごい選手だなと改めて思いますね。ACLでの活躍はもちろん観ているので異次元だということは十二分にわかっていましたけれど、相手のレベルが違うJリーグでも同じようにパフォーマンスを発揮しているのを観て、見えている景色が違う選手なんだなあと思いました。
前半戦も鬼のように強いなーフロンターレ、って思っていましたけれど、正直前半戦がかすむくらいにレベチパフォーマンスで、ひとりいるかいないかでこれだけ変わるのかと。まさにキングと呼ぶのにふさわしい存在感。

特に前述しましたけれど、ボールを触っていなくてもゲームをコントロールできるっていうのはさすがですよね。実際、サッカーってオフザボールの時間の方が圧倒的に長いからこそ、ボールに触っていない時にどうするかが大事だっていう話は何度も憲剛さんがしていますけれど、だからと言って誰でも何かができる訳ではない。
序盤あれだけボールを触れなくても、触るためにはどうすればいいか、触らなくてもボールを動かすにはどうすればいいか、サッカー脳フル稼働でプレーしているんだろうなあと思います。
ところどころ味方と息の合わないところもありましたけれど、プレータイムが伸びれば合わせられるところでもあると思います。リョウタってそういう選手だし。後半の得点後のチャンスシーンも動きが別格過ぎて、あれ決まってたら年間ベストゴールものでしたよね。ああいうところも体力が戻ってくれば決められるようになるんだろうなあ。

少し前のnoteで、リョウタが帰ってきたらまた違うチームになると思う、と書いたことがあるのですけれど。ここまでその通りになるとは。期待はしていたけれど、こんなに早く実現するとは思っていなくて。正直驚いています。

リョウタとパス交換をするアキさんが何だか楽しそうで、そのシーンを観た時にまだまだ勝てるなって思いました。そうだよね、サッカーって選手も楽しくなくちゃ、私たちも観ていて楽しくないよね。
また新しい次元の強さに入っていきそうなチームと、その中心にいるであろうリョウタの姿を楽しみにしたいです。

4.今後の展望

さて、リーグ戦は8月までお休み。次の試合は水曜日の天皇杯ですね。
フクアリ行くの初めてなのでドキドキしています。距離的にもそこそこ遠いしね……でもフクアリで新井さんと再会できるとは思っていなかったので嬉しいです。勝って4回戦決めたいですね。

リーグ戦は怒涛のアウェイ連戦期間に入るので、次節は大分かな?8月の試合はアウェイ席が設置されるか微妙なところなので、私も8月後半に控えている福岡遠征に行けるかどうかとてもハラハラしております……少し落ち着いてくれるといいのだけれど。

過酷な環境の中でも、真摯にサッカーと向き合ってくれる選手たちに感謝したいですね。毎日楽しく過ごせているのは間違いなくフロンターレのおかげだなあ。
まだまだ続く試合、現地に行けるか行けないかはわからないですけれど、どこからでも変わらず応援を続けたいなと思います。


試合結果
--☆-☆-☆-☆-☆--
清水 vs 川崎F
0-2
得点者

'17 脇坂 泰斗
'50 大島 僚太
--☆-☆-☆-☆-☆--

川崎キンプリ。



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