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アール・ヌーヴォーとみだれ髪

これまでにnoteで2度ほど

与謝野晶子の短歌を記事にしていますが

そのみずみずしくもまっすぐな世界観が大好きな私です😊


与謝野晶子の作品で次にとりあげたいと思っているのが『みだれ髪』なのですが、その美しくもアール・ヌーヴォーな装丁画について、記事としてあらかじめ触れさせていただきます😽


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こちらは、与謝野晶子(1878-1942) のはじめての歌集『みだれ髪』(1901年出版)の装丁に使われた挿絵で画家 藤島武二が描いたものです。
この印象的な美しい挿絵をどこかで一度は目にしたことがある方も少なくないのではと思います。


藤島武二(1867-1943)は1867年(慶応3年)に鹿児島の薩摩藩士の家に生まれ、10歳で家督を継ぎますが、画家を志ざして1885年(明治18年)18歳の時に上京。
1905年(明治38)年 30代後半の時に絵画研究のため、文部省留学生として4年間のヨーロッパ(フランス、イタリア)留学を任命され、最初にパリへ渡ります。パリでは国立美術学校に入学してアカデミーの大家 フェルナン・コルモンに習った後、イタリアのローマではフランス・アカデミーの館長だったカロリュス・デュランに師事したそうです。


1905年当時のパリといえば、1900年のパリ万博でアール・ヌーヴォーの流行が頂点に達した直後の時期であり、ポスト印象主義やフォーヴィズムといった新たな運動が起こっている時期でもありました。
そんなタイミングでの渡欧の後、藤島武二は画家として圧倒的な新風を画壇にもたらし大きな成長を遂げたようです。

与謝野晶子の『小扇』の装丁も藤島武二によるもの。

少し漫画チックなタッチと色使い&構図がなんとも魅惑的です~💓

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