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契約マネジメントシステム「クラウドサインAI」リリース!誕生秘話、あの日から・・・。

クラウドサインでは2018年から契約締結サービスのみでなく、新たな契約マネジメントシステムとしての製品ラインナップを強化し続けていました。

検索機能を充実させ、過去の紙の契約のインポート機能、契約終了が近づくと自動リマインドしてくれるアラート機能、また、過去の紙の契約書をスキャニングするBPO事業「クラウドサイン SCAN」事業を始めるなど、契約マネジメントサービスとしての付加価値を加え続けていました。

そして2019年4月から新機軸として「契約アナリティクス」という付加価値を訴求し、全国の法務部の方に夢を語り続け始めました。

クラウド契約の、本当の意味

クラウドビジネスを始めて、クラウド環境で構築する意味を考え始めていました。ローカル環境で出来ることをクラウド環境で再現することの意味についてです。ローカル環境で作成するMicrosoft Wordと、クラウド環境で作成するGoogleドキュメント、どちらが便利だと感覚で思いますでしょうか?

自分自身、法務部員だった経験、そして弁護士の際の顧問先企業の経験から、印刷した紙での台帳、共有ストレージサーバに格納されたExcelでの契約管理台帳、オンプレミスで構築された契約管理システムを経験していました。

何故クラウドでの契約管理市場はないに等しいのか?その理由は単純です。どれも手間と価値が、そんなに変わらないからです。

過去の契約を検索し、内容確認できればいい。月に数回の確認作業。紙でもExcelでも、オンプレミスのシステムでも、管理番号とバインダーに格納された契約原本を確認できれば、足りたのです。あえて過去の全ての契約書をスキャニングし、クラウドにアップロードする手間を考えると、今から労力をかけてまで実現したいとは思えなかったからだと思います。

であるならば、手間と価値を加えればいいと単純に思いました。

手間は契約管理台帳を作成すること。価値はマルチデバイスでの閲覧、法務部/事業部での契約管理、そして、契約アナリティクスです。クラウドで契約管理する本当の意味を、自分の手で創り出そうと考え始めました。

地味だけど、AIが活躍する提供価値

契約管理する上で台帳管理が必要です。手間は、契約内容の入力作業です。

別に紙の台帳でも、Excelでも、システムでも、誰かが契約内容を確認し、その契約開始日、終了日、取引先名称を記入しなければなりません。過去締結した契約を管理する上で、誰も疑わなかった業務です。BPO事業のクラウドサイン SCAN事業を始めて、実際にスキャンセンターに行きましたが、結局はBPO先のスタッフが確認作業をしているのです。

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(イメージ図でなく、実際の作業現場に行き撮影しました・)

コスト構造が変わるだけで、結局は周り回って誰かが確認しなければならない。リーガルテック事業を営む弁護士の1人として、それは誰かの仕事でなく、自分の仕事のように思えました。誰に頼まれたわけではない。自分で気付いてしまった以上、自分が解決したいと思える。自分の仕事にまた、出会えました。

世間が「AI」と騒いでいた頃、AIで事業化はないかなど頭によぎりもしなかった自分が、初めて、自然言語処理技術に向き合い始めました。

もちろん当時、クラウドサインでの実務は無限にありましたし、丁度その頃は初のTVCM放映企画、撮影、効果検証、それに伴う大量採用。そしてSMBCクラウドサイン株式会社設立直近で、対面契約に特化したアプリケーション「クラウドサイン NOW」の立ち上げや営業の申込利用に特化した「クラウドサイン Sales Automation」の立ち上げ(自らプロデューサーで動いていました)などに労力を割いてました。

ただ、解決したいと思える仕事、どんなに忙しくとも止めるわけには行きませんでした。

あの日から(2019年某日)

2019年某日、Sansanの寺田社長と新規事業責任者とお会いする機会がございました。Sansanは尊敬している企業で、とてもワクワクしながら(ロビーに置いてあるカボチャの種をいただきつつ)お話する機会がありました。

元々、Sansanというプロダクトには親和性を感じていました。個人としての名刺管理は「会社の資産」との本質を、プロダクトとして社会実装し、秀逸なマーケティングとプロダクト作りで一気に市場を創り上げました。名刺は紙のまま個人管理されており、会社全体の資産になっていなかった。そしてその課題は、同じく管理の手間でした。

契約管理市場に向き合い始めた自分は、解決したい課題と解決策が似ていると感じました。名刺情報(取引先情報)は会社の資産であるように、契約情報もまた会社の資産である。そして、同じく紙のまま眠っているものを、クラウド管理するために情報記入の自動化を図る必要がある。そしてその情報記入の自動化は、アルゴリズムによる迅速さと、オペレーターの正確性を持って解決していました。

どちらが言うまでもなく、両社からプロジェクトの発足の話が始まりました。プロジェクトでは様々な困難や解決すべき事象を、1つ1つ両社でクリアにしていきます。途中このプロジェクトとは別に、クラウドサインとSansanがプロダクト連携する記者会見も実施しました(これはこれで別の物語。別途これは革命的で、いつか記事に出来れば)。

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(当時の記者会見の様子)

解決できた瞬間、そしてAIだけではない解決方法

そして今年5月、クラウドサインAIを年内夏にリリースすることを発表致しました。

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そしてモニタリング企業に提供開始すると共に、自分でも利用開始することにいたしました。実は、このプロジェクトの社内コードネームは「majic」でした。魔法のような利用体験になると考えたためです。

そう期待し、自らも利用し始めました。

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記入項目が自動記入されている。
その瞬間を目撃することができました。まさに魔法のような体験です。


また、ここの至るまで重要な決定がされました。

リリース当初はAIだけでなく、オペレーターによる正確な入力補助も全件行うことにしました。契約情報は、当たり前ですが誤情報が記入されてはならない。顧客の課題を解くためまずは正確性を重視し、AI技術を用いながら、オペレーターによる正確な入力補助も行い、正確な契約情報記入サービスとしてリリースしています。

実際にその意思決定は吉と出ました。AI技術だけを用いたサービスもテストなどしましたが、正答確率が低く、誤情報が入っている可能性のある契約台帳を本利用するわけにもいかず、オペレーターによる入力補助があってまずは製品品質を保持できまず。でも「クラウドサイン AI」というサービス名称は意思を持って変えてません。実際に現段階でも自然言語処理を用いていること、そして近い将来、自然言語処理技術のみで解決できることを信じ、そのままにしました。

あの日から(2012年某日)

司法試験に合格し、ベンチャー企業への高い関心から自分自身ベンチャー企業の内部にいたいとインハウスロイヤーになりました。法実務として契約稟議、締結、管理業務は非常に重要であり、自分自身、稟議書に記載したことも、製本テープを何度も利用したことも、契約書のスキャニング業務も、契約台帳への記入業務もしたことがあります。

2012年から並行する法実務をこなしながら、契約台帳に契約内容を記入していた若者だった自分が、2020年の今日、契約台帳に契約内容を記入する「クラウドサイン AI」をリリースすることができました。

あの日の自分に自信を持って見せることができるように。

あの日の自分と同じような実務を行っている方に向けて、クラウドサイン AIが届けばいいなと信じています。クラウドサイン AI、応援してくださいますと幸いです。

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SaaS、サブスクリプションビジネスの事業責任者をしており、趣味でスポーツビジネスについてよく調査しています。

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