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オンラインカウンセリングとは

1.なぜカウンセリングをうけるのか

現代社会はストレス社会と言われます。
理由はたくさんあるでしょうが、社会の変化が早すぎて、人間の脳や身体、精神がその変化に適応できていないことが主な理由でしょう。

また、人は大人か子供にかかわらず、とても弱くて脆い生き物ですが、社会は高度に発展した結果、家族や地域コミュニティ、会社コミュニティの繋がりは薄れてきています。

そのような状況で、COVID-19が人の対面でのコミュニケーションを困難にしたため、人との関わりは極めて弱くなり、現代に生きる人の孤独感はかつてないほど高まっています。
実際、コロナ禍と言われる2020年は、前年に比べ自殺率が4.5%も増えており、増加に転じたのは11年ぶりとも言われています。

このように、社会、環境の変化に対応するための一つの手段として、今まで以上にカウンセリングの必要性が高まっているように思われます。

2.カウンセラーと精神科の違いって?

カウンセラーとよく混同されるものに精神科医があります。
一言でいえば、業務領域の違いということになり、病気に対して医学的方法をもって治療を目的とするものが精神科医、それ以外がカウンセラーの業務領域となります。

なお、細かく言えば、精神科(最近はメンタルヘルス科と呼称しているものもあります。)は、あくまで医師が行う医業です。

■「医業」とは
当該行為を行うに当たり、医師の医学的判断及び技術をもってするのでなければ人体に危害を及ぼし、又は危害を及ぼすおそれのある行為(医行為)を、反復継続する意思をもって行うこととされています。

医師が行う医行為のうち、治療行為は治療を目的として、医学的方法により行うものですので、精神的な病気に対して治療目的にて医学的方法によるものを行うのが精神科ということになるかと思います。

その他の場合、多くは精神的な病気に至っていない、「悩み」に対してカウンセリングを行うのがカウンセラーということになります。

しかしながら、どちらに相談していいかを悩んで辛い思いをされてしまうのであれば、まずはどちらか相談しやすい方に相談してみることをおすすめします。

あなたが相談した内容は、精神科医、カウンセラーのどちらに相談した場合であっても、みだりに第三者に情報を漏洩してはならない、いわゆる守秘義務を負っていますので、安心してご相談してみてください。

精神科医やカウンセラーが守秘義務違反を行うと、プライバシーの侵害などによる損害賠償を支払わなければならなくなります。
また、医師の場合は刑法上の犯罪になります。

■刑法134条(秘密漏示)第1項
「医師・・・またはこれらの職にあった者が、正当な理由がないのに、その業務上取り扱ったことについて知り得た人の秘密を漏らしたときは、6月以下の懲役又は10万円以下の罰金に処する。」

3.オンラインカウンセリングって?

カウンセリングというと対面で行うことが多いですが、カウンセリングを受けに行く時間が取りにくかったり、人目が気になったり、と中々行きづらい状況がありました。
昨今はコロナ禍ということもあり、オンラインでカウンセリングが受けられるサービスも増えてきています。

今まで対面で行われていたことが、オンラインで行われることで、より気軽にカウンセリングを受けられるようになっています。

オンラインカウンセリングを受けるに当たって、私が思う注意点を参考までに載せておきますので、ご参考程度に。

1.資格を確認する
誤解を恐れずいえば、カウンセラーは誰でも名乗れる職業です。
そのため、知識やスキルを持っているかどうかの判断が中々できません。
ただ、カウンセリングに関しては、公認心理士、臨床心理士など複数の資格がありますので、これらの資格を持っているかどうかが、知識をもっているかの判断材料になります。

2.実績をみる
同様に、多くの悩みと向き合ってきたカウンセラーは、その分多くの解決方法を提案してきているため、悩みにフィットした提案をしてくれる可能性も高いでしょう。

オンラインカウンセリングのプラットフォームに口コミがある場合は、鵜呑みにすべきではありませんが、多くの人と同様の感想を持つ可能性が高いので、参考になるでしょう。

3.オンラインプラットフォームがカウンセラーに何を提供しているかをみるカウンセラーの選び方ではありませんが、「どのプラットフォームでカウンセラーをしているのか」も大事な判断材料になります。

カウンセラーは他人のカウンセリングを見る機会もほとんどないため、自分のカウンセリングを客観視する場面が多くありません。
プラットフォームがカウンセラーに対して、カウンセリングの知識やスキルのノウハウ提供を行っている場合には、当然そのプラットフォームに参加しているカウンセラーの方が接する情報も多く、自分のカウンセリングを客観視する機会が多いため、そうでないプラットフォームにいるカウンセラーよりも相対的に、適切なカウンセリングが行われる可能性が高いといえます。

とはいえ、人と人の相性は話してみないと分からないものです。
呼吸一つ、間の取り方一つ、どんな腕のいいカウンセラーでも、人としての相性が良くなければ、中々正直に悩みを打ち明けられないものです。

色々書いてきましたが、結局は相性の問題でもありますので、悩んでいることがあったら、まずは試しに受けてみてるのも良いかもしれません。

この記事が見てくださったあなたの、何かしらの役に立てば幸いです。



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