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5/21(1-3) 蛍光ペンのラモン・ドジャー

 原宿での用事がすぐ、本当に30分で終わってとんぼ返りの山手線。原宿駅っていつからこんな平凡な駅舎になったんだっけ。NEW DAYSが建物の中に入ってる。取り壊される前の旧駅舎はちょっとした雨宿り場所として取り残されていてさびしい。

 先週家で葛餅を食べたんだけどこれは蕨餅と何が違うんだか分からなくて、今日池袋の改札内の店で蕨餅を買って、最寄駅の普段使わない方の改札を出たところにできていたタピオカ屋で人生初タピオカも買って。いつだったかバイトの買い出しで渋谷のタピオカに並んだことはあったから、氷はない方が上手いらしいという記憶で太いストローをズボズボ吸いながら歩いたものの、この甘さと食感は蕨餅じゃねえか、液体蕨餅じゃんと思ったら気持ち悪くなった。せっかく別売りの黒蜜まで買った固形蕨餅は冷蔵庫に封印されましたと、めでたし。外出のストレスを埋めるには甘いものとキャッシャーだな、と思いました。

 出勤することになった今週はずっと寒い。日中は小雨がぱらつくことはないけど気温はずっと20度を下回る。

 最近は金原ひとみづいてる。
菊地成孔のユリイカにも4ページの短編が掲載されていたし、昨日は「デバッガー」を読んだ。27歳から付き合った彼氏と五年付き合ったOLが新卒24歳からのアプローチを受け入れる。彼はいい奴なんだけど、若い男と付き合い始めたとたん20代の頃の自分の顔と比べて輪郭やシワや毛穴が確実に老いている恐怖から目を背けられなくなり、美容整形に依存していく。
週末は家においでよ、なんて言われるたびに夜のクリニックを予約して、翌日から腫れ上がった顔を隠すようにマスクをつけて出勤する繰り返し。
おっさんの劣化に比べて女性の劣化は速く明らかである悲しさが、年上の男と不倫する友人との間で示される。ヒアルロン酸を打つときの痛みは、ピアスやタトゥーに伴う痛みと同種なのかもしれない。

 私は大山くんと付き合っていたのではなく、老いに怯えあらゆる恐怖に耐え戦いながらも彼と一緒にいたいと望む自分と付き合っていたのではないだろうか。

こんなことならヒモで良かったというのもまた、痛みを求める人の側にある発想なのか。
ヒモを象徴する動物が水族館のペンギンであるところがなるほどと思った。

キャリアを重ねた昨年の『アタラクシア』は結婚した男女が複数出てくる物語で、これはすごかった。

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『I Am Not Okay With This』neflix

ジョナサン・エントウィッセル監督
Dear diary...から始まる独白形式のシーズン1は1話目から予想できる不条理エンドかネクストシーズン持ち越しを裏切ることなく、キングスマン以来の頭部爆破には笑ったけど物語の深刻さが取り返しのつかないところまで進んだ幕引き。選曲とBGMの使い方、登場人物の画面配置が『The End Of The Fucking World』とかなり似ているけど、こっちはシーズン1だけじゃ全然物足りない。ソフィリア・リリス大好きになった。
校長室侵入作戦は青春スリルよりこのセリフが全て。

pretty sure I set the women's Lib movement back a couple of decades, but other than that, it went great.

 
 毎晩の散歩はいつもどおり、新しい日課とともにコンビニに繰り出して酒を買って放浪に近いことをやっている。いわゆる缶酒じゃないコンビニ酒ブームが来ていて、一昨日は小さいワイン、昨日はデカビタサイズのスパークリングときて、今日はアルプス天然水に揺り戻し。一生で三種類しか飲み物が飲めないとしたら、なんてもしも遊びいっときよく見かけたけど、3つの中に水を選択しない人って必ずいたな。水だけで冷と常温と白湯の3種類みたいなもんなのに。
固形を3つしか選べないとしたら、一番最初にランクインするのは氷。

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Nick Hakim『QADIR』
Charli XCX『how i'm feeling now』
星野源「折り合い」

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