「売上トップからの、絶望。」
今回は前回の続きです。
6. スーツ販売の極意
興味のない方はスキップしても大丈夫です!
(誰かの役に立つかも?)
①まずはヒアリング(笑顔と自信)
何用か(ビジネス、冠婚葬祭など)
予算
色・柄の好み
性格(外交的・内向的)
日常会話を通してパーソナルな部分に踏み込み、
距離感を近づけます。
(※嫌がる方もいるので、空気を読むことが大切)
②適切なサイズ提案
会話の中から好きな着心地、
ゆったり or タイトを聞き出し、
試着の際に適切なサイズを案内。
サイズがピタッと合えば、
普段スーツを着ない人でも違和感を感じず、
購買意欲が高まる。
③試着後の演出
試着室から出てきたお客様には、
スーツを着た姿をまだ見せない!
胸と肩周り、裾や袖の調整
こちらが考える、
「最高のカッコ良さ」に仕上げてから、
ようやくお客様を鏡の前へ。
説明や話をするときは斜め後ろから。
主役はお客様。
④コーディネート
お客様の試着中に、
後ろの什器(洋服が置いてある棚)で、
試着されたスーツに合う
完璧なコーディネートを用意しておく。
スーツに包まれたかっこいい姿を見てから、
おしゃれで華やかなコーディネートを見せて、
イメージを膨らませる。
#セット率と客単価アップ !
こんなことを繰り返しやっていました。
7. 売上トップへの飛躍
地道な積み重ねで、売上が安定し、
店舗で常にトップの売上を達成するように。
ブランドが確立しているからこそ大切なのは、
僕自身の印象や人間性を信頼してもらうこと。
忙しい日は開店準備(朝7時半とか?)
から夜12時(締め作業)まで
トイレにも行けず、接客し続ける日も。
実際のところ、バーバリーブラックレーベルは
当時人気ブランドでした。
個人での結果を求めつつ、
同時にお店に貢献するチーム戦の意識を持ち、
結果「スタークラブ(優秀販売員)」として、
そごう・西武グループから
表彰を受けることがでできた。
にやけるぐらい、嬉しかったなぁ。
評価されたポイントは:
①百貨店のポイントカード獲得
(ミレニアムカード)
②個人売上
③ 店舗売上
④ 普段の態度(多分。笑)
賞金として、そごう西武で使える
商品券3万円分をGET!
「現金じゃないのか!」って、
ツッコんだよね。笑
そごうの10階にある、
ちょっと高級な中華料理屋で、
母親と弟にご馳走して、
残りはハンカチと靴下を買いました。
#平和な使い方でしょ
スタークラブ受賞者は
名前バッジに「赤い」印がつくんです。
8. 副店長への挑戦と挫折
そしていよいよ。
にわかに囁かれていた、
「最年少店長」への道が始まった。
まずは副店長にならなければならない。
お店の運営に携わることになる。
当時の僕は、
トップに立つ力量がまだ不足
していると理解しながらも、
副店長研修に向けて準備をしました(本社は四谷)。
2013年の春、入社から2年が経った頃のこと。
結果から言うと、おそらく、、
不正が行われていた。
仲の良い上層部に確認したところ、
間違いなさそうだった。
僕に実力がなかったのも事実。
しかし、当日までわからないはずの内容が
他の都内店舗の人たちには共有されていた。
明らかにおかしな状況に、ほぼキレてた。
ふざけんなよ。忖度ってまさにこれかいな。
そして、会社に対して絶望。
「何をしてくれてんだ」
不正行為が行われている会社に
居続けたいとは思えず。
その日を境に、
徐々に気持ちが離れていきました。
我慢してここにいるべきなのか。
今やりたい新しい挑戦は
一体なんなのか。
そんな時、18歳でシンガポールに渡って、
受けた衝撃の感覚を思い出す。
世界か、英語か〜。
あれ、
挑戦したいかもしれない。
次回予告
次回は「アメリカへの決意から始まる新たな旅立ち」
ありがとうございました。
現場からは以上です。
Bye ~ thank you.