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雨の日のカノン(歌詞)

#雨の日をたのしく

卒業ソングの歌詞をイメージして書きました。卒業式が雨の日だった人にぜひ味わってほしいです。友情や思春期のモヤモヤを詠う歌詞と迷いましたが、とりあえずはこれで、お目汚しを失礼しますね。

花が散るよりいいよ 軽く流す君らしい言葉に
2人で満開の樹の下で 写真を残したかった なんて恥ずかしくて言い返せずに
当たり前をなぞるように この道も今日で終わり

すれ違いながら 追いかけながら 肩を並べては
躓きながら 手を伸ばしながら 同じ方へ進んできたけど
もうカノンが始まってしまう 寂しさを懐いて 新しい春が来てしまう

雨粒の奏でるカノン 洗い流すように 思い出せなくなる昨日のことも
雨粒の奏でるカノン 誰の声も聞こえない 万雷が学び舎に響く 


肌寒さに身を寄せる私と 気づかず遠くを見る君
三寒四温まるで初恋ね でもこの春はずっと寒いまま 白い吐息はまるで私だ
昨日と同じ門を通る 今日と明日の境は見えない

見てる景色が変わったのは 制服が似合うようになってから
熱くなるような柄じゃ ないけれど ぶつかって荒れもした
その教室は違う風で 今朝気づいたんだ ここは私たちで出来ていた

雨粒の奏でるカノン 雨降らすのは私たち 背中越しに笑うあの人にハレを雨粒の奏でるカノン この日々よあせるなと 万雷が学び舎に響く


雨粒の奏でるカノン 万感の想いを持て余すまま いつの間にか溶けて消えた
蕾を濡らす雨が甘く 引き結んだ花に少し染みるけれど
終わりじゃない ここからまた歩いていく
また明日おはようと 笑え 花のように

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