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50歳でパパに!登坂淳一さん「不妊治療の中で支えられたこと」

私は、ライターとして様々な人にインタビューさせていただいています。その中で「男性不妊」と「パパ育児」の面からお話を聞かせていただいた、長年NHKアナウンサーとして活躍し、現在はYouTuber、TikToker、フリーアナウンサーとして活躍している登坂淳一さん。インタビューは、お子さんの誕生1カ月前、誕生翌日、半年後と3回にわたって行ったため、思いもひとしお。書いた記事を振り返りながら、その時感じたことを改めて綴ってみたいと思います。

登坂淳一さん「男性から見た不妊治療の体験談」

登坂さんに初めてインタビューさせていただいたのは2021年4月。50歳で初めてパパになるということ、また不妊治療について男性側の視点でお話を聞かせていただけるとのことで、取材させていただきました。

登坂さんは、長年NHKでアナウンサーをされていたこともあり、いわば言葉の達人。同じ言葉を扱う職業であるライターとして、ある意味大先輩にあたるわけなので、最初は私もかなり緊張していました。

しかし、いざお会いして話してみたら、とても穏やかで終始笑顔で話してくれました。登坂さんが結婚された時は、登坂さん40代後半、奥様30代後半。「お互い子どもが持てたらいいね」ということで、まずは1度病院に行って検査してみようということでスタートされたそうです。

不妊治療は、奥様のほうが心身的に負担が大きかったようです。検査で痛い思いをした時、不妊治療をしていて生理がきてしまった時の絶望感は、女性と男性とではかなり受け止め方が違うと思います。そんなとき登坂さんは奥様の感情を「喜怒哀楽」に分類して、それにあった対応の仕方をしていたそうです。

また、登坂さんの言葉に対する向き合い方は、同じ「言葉を扱う職業」についている私からしても、非常に参考になるものがありました。長年仕事で「どうしたら視聴者に伝わるか」「これを見ている人はどのようにこの言葉を受け止めるのだろうか」ということを考えていたんだろうな、ということが根底にあり、それが奥様への言葉がけにつながったのだろうと思います。

「タイミング療法は仕事の比じゃないくらいのプレッシャー」

インタビュー後半では、さらに不妊治療について踏み込んで聞いてみました。たとえばタイミング療法について。人によってはかなりのプレッシャーになるといいます。登坂さんも「仕事の比じゃないくらいのプレッシャーだった」と教えてくれました。また、不妊治療について非協力的な夫は、非ドラマ『コウノドリ』を見るべし!とのことも、語ってくれました。本当に何でも包み隠さずお話してくれる方だなという印象です。不妊治療についての男性側の気持ちを語ってくれたこのインタビューは、とても大きな反響がありました。そしてその1か月後……。

二度の流産を乗り越えて初めて抱く我が子

登坂さんの最初のインタビューから約1か月後。奥様が無痛分娩を予定されていたことから、出産直後にインタビューをさせていただく予定でした。ただ当日、出産にいたらなかったこともあり、取材は翌日に変更。この時、私は計画無痛分娩と聞いていたので、帝王切開のようにその日に生まれるものだと思っていました。ところが途中で「今日は出産に至らないようなのでまた後日お願いします」との連絡があり、かなり心配になりました。

翌日無事に出産されたと聞いたときは、本当に安心しました。そんな出産直後の我が子を抱っこした登坂さんの今の気持ちなどを聞かせていただきました。実は、登坂さん夫婦は、今回の出産に至る前に奥様が二度も流産をされていたのです。それだけに思いも深かったかと思います。

「イクメン オブ ザ イヤー」を受賞。家事育児の分担は?

お子さん誕生から約半年後。登坂さんはその年最も育児を楽しみ、 頑張ったパパ(著名人)を表彰するアワード型イベント「イクメン オブ ザ イヤー2021 芸能部門」を受賞されました。

これまでに登坂さんのお話を聞かせていただいていたこともあり、登坂さんなら出産後もお子さんと奥様のケアを徹底されているのだろうなと思っていたのですが、まさにその通り! フリーランスとはいえ、かなり忙しい身なのに夜中におきてミルクをあげたり、おむつを変えたり。登坂さん自身は「毎日子どもの変化を見るのが楽しくてたまらない」とのことでしたが、実際は大変だったんじゃないかなと思いお話を聞いてみたら――。

「僕たち夫婦にとって不妊治療は大切な経験になりました」

登坂さんがパパになったのは50歳の時。その年代の男性の多くは「家事育児は妻がするもの」という考えの方も多いはず。なぜ登坂さんがそこまでできるようになったのか、そこには不妊治療を乗り越えたことで生まれた奥様との絆、お子さんに対する思いなどがありました。

「生後5カ月の娘とのコミュニケーションが楽しい」ワケ

アナウンサーである登坂さん。言葉の達人だと思っていましたが、コミュニケーションの達人でもありました。まだ言葉を話さない5カ月の娘さんとのコミュニケーションもばっちり! いったいどんなふうに気持ちを伝え合っているのでしょうか?

大人の都合で抱っこをするとよけいにぐずりがひどくなる

この時の取材には、登坂さんの5カ月になる娘さんも一緒に連れてきてくれていたのですが、インタビュー終了間近。それまでおとなしくベビーカーに座っていた娘さんが、飽きたのか急にぐずりだしたのです。こんなとき、多くのママは「ごめんね。今抱っこするね」といって抱きかかえるところですが、登坂さんの場合はそれはせず、娘さんのベビーカーを自分のほうに向けて、そのままあやしていました。その理由を聞いて……。もっと早く私もそれを知っていたら、もっと楽な子育てになっていたんじゃないかと思いました。登坂さんの回答は……?

登坂さんのインタビューは全3回。合計7本の記事を書かせていただきました。前半の男性不妊治療では奥様とのコミュニケーションの取り方について、後半の育児については、お子さんへの思いや教育方針などについて伺いました。

お話を聞く中で「登坂さんのお子さんは、本当に育てやすくていい子だな」と感じたのですが、話を聞き、実際にお子さんに接する姿を見ていて、登坂さんの対応があってこそのことだと気が付きました。徹底して1対1で向き合う。その姿勢が娘さんにも、奥様にも、仕事を通して出会う人たちにも伝わっているのだろうなと感じました。のように育っていくのか、登坂さんと奥様との関係がどう変化していくのか。また機会があったらきいて

これから登坂さんの娘さんがどのように育っていくのか、登坂さんと奥様との関係がどう変化していくのか。また機会があったらきいてみたいと思います。






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