見出し画像

花さえ霞む横顔で

真っ赤に並んだ
鳥居のアーチの中を

幼い少女が駆け抜けていく。

とある映画の予告編で見たシーンで、

初見で心を奪われながらも

詳しい場所の名前は
その時まだ知りませんでした。

ネットで調べて、

あの有名な
伏見稲荷神社の千本鳥居であることが
分かりました。

旅番組の中で見かける
THE「観光地」な雰囲気とは全く違う、

フィルムの中での
あの鮮やかな存在感、物語的な美しさが

今でもはっきりと
心の中に残っています。

気になって
DVDで本編をみたら

やっぱり虜になってしまったし、

たぶん映画の中では
一番繰り返し見ているんじゃないかというほど

自分の中で大好きな作品になりました。

タイトルは「SAYURI」というのですが

ご存知の方はいらっしゃるでしょうか。

貧しい農村出身の女の子が

京都の花街で芸者を目指しながら
初恋の人を追いかけ続ける

ラブストーリーです。

冒頭の鳥居のシーンは

初恋の彼に会うため
「なんとしてでも都一の芸者になる!」と
決心した主人公が

伏見稲荷のお堂へ
お参りに行くシーンです。

手持ちのお金をすべてお賽銭にして
必死に願うその姿、

限り無くひたむきで
純粋な恋心が見えるようで

この出会いが
まちがいなく彼女の人生を変えた、と
感じます。

ストーリーの中で
一番好きなシーンは

都で評判の芸者になった彼女が

桜舞う春の庭園で
彼と再会し、言葉をかわす場面です。

時代が進み、
徐々に西洋の文化が入り始めた頃だったのか

きらびやかな洋装姿の女性が
ちらほら行き交う中で

春の空を写したような
澄んだブルーの着物を着こなす彼女が

最も華やかでした。

咲き誇る桜たちも
彼女の風流なたたずまいを

より一層引き立てていて、

都の満開の桜といえど

きっと誰しも彼女の方に
視線がいってしまうだろう、と思うほどの

夢のような美しさ。

彼と彼女は
もろもろの理由からすれ違いが多く、

互いが互いを見つめながら

本当の言葉を、
心をありのまま通わせたのは

この短いひとときだけだったように感じます。

咲いては散り、
咲いては散りを
繰り返す桜のもとでは

誰もがその存在の儚さを思い知り、

でもそれはこの桜に限ったことではなく

いま生きている自分や
隣にいる誰かも同じだと

無意識に悟るのかもしれない、

この時の二人は
そんな桜の魔力で普段よりも少しだけ、

自分の本心に素直になれたのかもと
感じます。

沢山の人を虜にする桜だけれど
その姿が脇役になるほど

まぶしく感じる誰かが
側にいてくれたのならば

そんなに嬉しい春はない、と思うのでした。

今回はそんな日本の名花、
桜に寄せて

当店でも
これからのシーズン特に人気の

桜色アクセサリーを
ご紹介したいと思います。

こちらのお色違いのホワイトは

noteの初投稿の記事で
取り上げさせていただきました。

販売当初から
たくさんご好評をいただいたので、

色違いのものを作ろうと思い
続けて製作したのが

こちらの桜ピンクカラーです。

盛りを迎えた桜景色を思わせる
淡いピンクが本当に綺麗で

卒業式や入学式、
結婚式のお呼ばれなど

沢山のシーンでご購入いただきました。

表面の質感もややマットな、
しっとりとした質感で

ピンクの甘さが
ほどよく引き算されていて

大人の女性にも似合うお品かと思います。

ピンク×ホワイトという
柔らかく、明るい配色も

お祝い気分を盛り上げてくれそうです。

大切な思い出の1日に
彩りを添えてくれることを願って

お届けさせていただきます♪

気になられた方はぜひ
下記リンクからショップの方までどうぞ**

◆ミンネ↓
(作品写真の画質が一番綺麗です。
会員登録等なしでもお買い物が可能です。
※単品販売もございます)


◆クリーマ↓
(すべての作品をご紹介している
メイン販売サイトです。
※単品販売もございます)


◆メルカリ↓
(メルカリユーザー様に特にお薦めです。
こちらは送料込みのお値段、
現在下記の単品販売のみになります)

・ネックレス

・ピアス(イヤリング)


今回も最後までご覧いただき
ありがとうございました!

ちなみに「SAYURI」は
ハリウッドで製作されたもので、

本編中の「京都」も
海外で再現されたものらしいのですが

そんな作られた、舞台としての京都も
本物とは違う魅力があって好きです。

たとえていうなら
横浜の中華街のような、

アジアンチックな魅力が薫る夜のまち、
といった感じです。

伏見稲荷は多分、
実際にロケされていると思うのですが

あの作られた都の雰囲気に
すごく合っていました。

外国から見た京都は
ああいうイメージなのかな、とか

もしかしたらストーリーをかんがみて
街並みも合わせて作ったりしたのかな、とか

色々考えながら見てしまいます。
(だから何回見ても飽きない…)

自分で想像したり
考えたり、イメージしたりする楽しさがある

余白のある映画は
繰り返し見てしまいますね。

最近はDVDを借りようにも
置いてあるお店が少なくなってきているので、

購入を検討中です…!

この記事が参加している募集

スキしてみて

私のイチオシ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?