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シン・エヴァを見たら絵を描きたくなった話。(映画本編のネタバレが含まれます)

シンエヴァを見たら創作意欲に火がついたというか、つけられたというか。
見た者に何かしらの影響を与える作品って強いですよね。

そんなこんなで、実に6ヶ月ぶり位に筆を握り、絵を描き始めました。
この記事では絵のテクニックの紹介とかその辺の話は全く出て来ません(たぶん)
私がどの様な過程を経てこの絵を描いたかの話です。

私の経歴?

経歴というか絵を描いて投稿している場所等です。
まず描いているサイトが「ニコニコ大百科」というニコニコ動画系の一部みたいな所で、そのニコニコ大百科の掲示板に「お絵カキコ」というペイント機能があるのでその機能を使って絵を描いています。
で、そのニコニコ大百科とリンクしているニコニコ静画に流れで投稿したりもしています。たまにTwitterにも。

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で、今回描いたのが↑の絵です。アスカですね。アスカですよ?

なぜ描こうと思ったのか。

冒頭でも書きましたが、シン・エヴァの熱にあてられたわけですね。
中学生の時にエヴァに触れてから20年以上経った今、エヴァという時代が終わった。
その世界の中でアスカ・ラングレーというキャラが好きだった。そのキャラが、ああいう終わり方を見せた。色々考えさせられる終わり方だったし、ある意味ショックだった。はっきり言って「失恋」したかの様な気持ちだった。しかし、幸せを祝福し見送らなければいけないーー。
ならば描かなければいけないだろう!くそっ!

描くにあたって

1回目見て、(描かねば!)と思って家にあるペンタブのペンを探せどペンがない、
そもそも、タブレットの調子が悪い。ヨドバシカメラにペンタブレット買いにいく所からスタートだった。
ちなみに購入したペンタブは前と同じXP-PENのSTAR G640Sという商品だ。店員さんに尋ねないと出てこない商品でしかもラスト1だった。

何をどう描くか

ペンタブも無事使える様になったので、次はどんな絵を描くかだ。
まずは描くのは無論アスカだ。が、あからさまなネタバレ絵を描くのは配慮に欠けると思ったので、見た人ならわかる!様な絵にした。
それがちょっと大人っぽいアスカが赤いジムニーの中にいる絵だった。そして、描く前に参考になりそうだと思い見た、NHKのプロフェッショナルという番組で庵野監督が言っていた、絵のアングル至上主義的な話。
その話を教えに、普段描かない様な俯瞰でのアングルに決定した(これが地獄の始まりだった)

資料集めジムニー編

ケンスケの乗っていた車がジムニーなのは見てすぐわかったが、詳しい型番とかまでは知らなかったので、調べてみたらすぐ出て来た。SJ30という型番らしい。それのハーフメタルドアだとかフルメタルドアだとか色々あったが、もう一度映画を観て、確認した所ケンスケのはハーフメタルドアだった。(この時点で映画2回目)
ケンスケカーは元々2サイクルエンジンのジムニーをEV仕様に改造してあるらしく、デジタルメーターと荷台にはバッテリーを積んだコンテナを積載してあるようだった。このバッテリーをケンスケが机の上でメンテしているシーンや、アスカのプラグスーツを充電しているシーンがあった。

劇中ではコンテナボックスにバッテリーを入れてあったが、私が描いた絵では分かりやすくむき出しの状態で描いた。そして内装はグーグル先生の画像検索で出て来たSJ30の内装を適当に組み合わせて描いた。この時、シフトレバーとサイドブレーキレバー以外の第3の棒、トランスファーの存在を知る。


それらを俯瞰で描かなければいけないが、そんな画像は無かったので脳内変換して頑張った。そんなんばっかりだった。そもそも背景なんて極力描きたくないのに、こんなアングルにしたら描かないといけない訳で…文字では書き切れないないほど苦労をした。早くキャラを描きたいとずっと思って線引いて色塗っていました。

蛇足。ケンスケのジムニーSJ30は「おおかみこどもの雨と雪」等ほかの漫画やアニメにも出てくる人気車種でおおかみこどもの雨と雪では色も同じ赤色だ。

資料集めアスカ編

アスカの資料は山ほどで出てくるが、描いている当初は大人アスカは同人作品とかくらいしか無かったので、また映画館に確認しにいく。最後の浜辺のアスカは、唇とか眼とかがすごい綺麗に描き込まれていて憧れたが、あれをお絵カキコでやると絶対に不気味の谷に落ちると思い引き止まる。

そして多くのアスカファンが気づいた通りアスカとエヴァをつなぐ象徴であったインターフェースが取れていましたね。アレだけで、わっ…!となってしまいますね。

服装とかは、劇中のケンスケのものと思われるジャケットと同じものではないがミリタリーテイストなジャケットに。作中のはリブ袖にフードと肩口にエンブレムが付いていましたが、私の所有物にそんな服がなかったので有るもので代用しました。
髪型は悩んだがツインテールはインターフェースと一緒に卒業していたので後ろで一回束ねた様な感じで。(アレくらい髪の長い女性が車のシートに座る時に髪をどう処理するのか縁がなさすぎてちょっと分からない…)

そして描き込んでいく

とりあえずの資料が用意出来たので描き込んでいくんですけど、当たり前ですが大変なんですよ。絵を描くって。
それでも、デジタルなんだからいくぶん楽でしょ?と、思うなかれ。このニコニコ大百科のお絵カキコ機能はレイヤーすらない限りなくアナログに近いデジタルなのだ。
取り敢えず、保険でレイヤー作って試しに描き込んでダメならそのレイヤー消せばいいやーとかが出来ないので線引くのも色塗るのもおっかなびっくり。失敗すると後戻りが大変なのだ。
前のバージョンにはレイヤーとか有ったんですけどフラッシュと共に消えて今のHTML5版お絵カキコになったという経緯があります。
まぁもう少し詳しく、という人はお絵カキコで検索してみてください。

そんなこんなで完成

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もう一回貼ってみる。いやー大変だった。
1回目の映画を見たのが3/25。描き始めたのが次の日とかで、完成したのが今日4/21だから1ヶ月近く描いていた事になる。その間映画館に4回見に行っている。(だから描くのが遅いのか)

反省点、というかアスカならもっと髪の毛ふわっさーと描きたかったのと、胸をそっているというが、いまいち伝わりにくい気がするのでその辺画力不足なんだなと感じる。因みに大人アスカはミサトさんみたいな感じになりそうだと思って描いた節もあります。身近な大人の一人だったし影響はあるだろうなと。

総括

不慣れなアングルに泣き、めんどくさい背景に泣き、映画に泣いた。

さようならアスカ。ケンスケによろしく!(さよならは、また会うためのおまじない、だからまだチャンスあるぞ!)(未練たっらしい!)

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