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【1日1マンガ原作 #2】女子高生が、口から“小さなおじさん”を吐いたら・・・

1日1マンガ原作は、漫画家になれなかった私、ラストサムライ(らっさむ)がTwitterに投稿している漫画原作です。小説ともマンガとも違い、これをもとにマンガ家さんが漫画を描くのは難しいかもしれません。ただ、このお話を読んで「ぜひ、この漫画を描いてみたい!」という人がいてくれたら、本当にうれしいなあ、と思っています。ぜひ、お気軽にお声がけください。
Twitter @LASTSAMURAI_11

◇               ◇               ◇

前回までのお話しはこちらから。

(スナック澪の看板:みおのママはスナックを経営している)

家に帰ったみお。お店にいたママが2階にいるみおに声を掛ける。「みおー、帰ったのー?だったら開店準備、手伝ってよー?」。

急激に目の前の現実に嫌気がさすみお。制服のまま家を出て夜の街へ。

歩道橋の上。はーっと長いため息をつくみお。すると同時に、強烈な吐き気に襲われる。

「うううっ!?なんだこれ」と思い口をおさえる。吐瀉物のようなものがのどにこみあげてきて「ゴホゴホ!」と吐き出す。

「いたた!歯ぁ当たった。ぼっけーいてえわあ」

すると、口からおじさんが出てきた。


呆然とするみおの前で、12cmくらいの背丈のおじさんが腰をふりふりしながら手すりを登っていく。

「ふー、しんど。手ぇくらい貸してくれてもええんじゃけど、ま、ええわ。わいの名前は、乙女」

汗をふきふきちっちゃなおじさんが、自己紹介をした。

「いてえ!いきなりなんなん!?」。みおがデコピンをしたのだ。「いや、ちょっとイラっっとして」。

乙女「どうせ、『こんなでぶではげのおっさんのくせに、乙女かよ』とか思っとんじゃろ?」

みお「(否定はしないけど・・・)ちょっとツッコミどころがありすぎて、なんていうか・・・」

乙女「まあ、細かいことは気にせんと。わしは、あんたを助けるために、あんたの中からでてきたのよね」

みお「はあ、助けるって?」(っていうか、何弁なんだろう?)

乙女「あんた、学校行きたくないんよな。好きで母親がスナックでママをしているわけでも、派手な顔に生まれたわけでもない。んなのにから、カゲでケバ女なんて呼ばれとるけえのお」

みお「・・・」(うつむく)

クラスの男子「樺沢、やせてんのに胸はでかいよなあ」「ぜってえ遊んでるだろ」笑
クラスの女子「みおって美術の山田の愛人らしいよ」「まじー? っていうか、まあ、みおだしね」あはは

(乙女)「 誰も本当の自分のことなんてみてもくれない。唯一の例外だった幼馴染の奏多だって、今はもう、まおみの彼氏だし」

みお「わかってるよ! でもそんなこと、なんでおじさんに言われないといけないの?」涙が出てくる

(回想)奏多「みお、まじで気にすんなって」。そんなふうに言ってくれた味方(奏多)も、もう頼れない・・・

みお「もう私の味方なんていない!完全にぼっちだよ。学校なんて行きたいわけないじゃん」

みおの腕をさする乙女。

乙女 「わかっとるよ。わしはあんたの心の中にいる乙女じゃけえ」

みお「なんで、おじさんが分かってくれるの? っていうか、触んないでよセクハラ。なんで、私の心の中にいるのがおじさんなのよ」

乙女「この世の乙女には2種類しかいないんよ。「おじさん」か、「こども」か」

みお「イケメンのこどもがよかったな」

乙女「・・・」

みお「どうせ、まなかの中にいるのは、きらっきらの純粋な子どもなんでしょ」

乙女「・・・それはまあ、そう・・・ね」

みお「・・・・」

少し考える。

みお「ねえ、おじさん。私を助けるってどういうこと?」

乙女 驚くおじさん。にっと笑う




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編集者・ライター。芸術学部出身の元リポーター。現在は、日経BPが運営するwebサイトの編集部に所属。 漫画の可能性を再認識したことから、2021年1月より編集者枠でコルクラボ漫画専科の4期生となる。 5年後には漫画原作者になりたい。 エビチリが好き。#コルクラボマンガ専科4期