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#1日1原作 「わらしべ彼氏」

わらしべ長者とは、物々交換によって富を手にする一人の男を描いた今昔物語の説話。貧乏な若者がお告げを受け、一本の藁を掴むと、藁がみかんに、みかんが反物に、馬が田んになってついには大金持ちになる。

都心の夜景をバックにした歩道橋の上、手すりにのせた腕に片頬をつける女子高生。

(回想)だけど、私の願いはお金持ちになることではない。この苦しい毎日から、連れ出してくれる人に出会えるなら……それでいい。

長い髪を風にゆらしながら、女子高生は、その日に放課後の出来事を思い出す。

(回想)女子高生の樺沢みおが仲のいい幼馴染の奏多(かなた)と下校しようとしたとき、突然、親友のまおみが「奏多くん、私と付き合って」と告白してきた。ふわふわで色素のうすいまおみの髪、小さな口、つぶらな目には涙が浮かんでいる。

静まりかえる教室。

「え、そんな・・・。奏多は唯一、私を理解してくれている男子なのに」と思うも、クラスメートは完全にまおみの応援モード。うれしそうにほおを赤くして照れる奏多。そこにやってきた、彼方の部活仲間が言う。

「あせった。奏多、ケバ女(ケバじょ)に告られてるのかと思ったわ。お前ら仲良かったし」

奏多「んなわけないじゃん」

即答する奏多を見て、みおは教室を飛び出す。

「みおって、まおみと仲良かったんじゃないの?」「えー、親友の恋を応援できないとかちょっと」

クラスの女子の声が遠くで聞こえる。

※1日1原作は、マンガ原作者になりたい私、ラストサムライ(らっさむ)が、毎日Twitterに投稿している女子高生の成長物語です。実際の原作とは体裁がことなるものの、これを見て「ぜひ、この漫画を描いてみたい!」という人がいてくれたら、本当にうれしいなあ、と思っています。ぜひ、お気軽にお声がけください。
Twitter @LASTSAMURAI_11

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編集者・ライター。芸術学部出身の元リポーター。現在は、日経BPが運営するwebサイトの編集部に所属。 漫画の可能性を再認識したことから、2021年1月より編集者枠でコルクラボ漫画専科の4期生となる。 5年後には漫画原作者になりたい。 エビチリが好き。#コルクラボマンガ専科4期