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王様の瞳 〜写真時間・Ⅰクラカメ〜

みなさん、こんにちは♪
他人のことは言えませんが、みなさん
古いカメラが登場する記事、好き
ですねー。
そんなアナタが私も好き。(笑)

フィルムカメラが当たり前だった
世代なので、わざわざ「フィルム
」と言うのに時代を感じる訳です
けど、あまり面倒なことは考えず、
ちょっと振り返ってみようかな。
と思います。

MDって何?と言われるより、
フィルムはまだポピュラーで
ありがたい😅

ライカⅢf

父のカメラですが、幼稚園の時に
初めて触った本格的なカメラでした
ねー。
いいとこのお坊ちゃんではなかった
けど、ライカ欲しい大人からしたら
かなりクソ生意気な幼稚園生ですね。
本人は家にあったカメラ。くらいの
意識でしたが。

露出も何も分からずピントだけ
合わせて撮ったけど、なんか偶然
ちゃんと撮れてしまい、カメラ
ってのはそう言うモンだ。と
勘違いさせたカメラでもあります。
(笑)

Summicron 50mm f2.0

それから10数年して自前で
買うことになったカメラは
コレ。

ニコノス Ⅴ

水深40mまで使える、本格的な
水中カメラですが、距離は目測。
ダイビングをやってたので、コレ
で水中を撮ってました。

ネンブツダイの群れ

この写真のレンズは水陸両用の
35mmですが、15mmの広角
レンズは水中専用の設計でした。
最初の1か月くらい、撮る度に
幻滅する写りで、写真の勉強を
一からやるきっかけになった
カメラです。
綺麗な海なら広角レンズは威力
を発揮しますが、関東近郊の
海は透明度が悪く、だんだん
マクロ撮影にハマって行ったの
です。

新型水中ストロボのテスターなんかも

マクロ撮影になると目測撮影
ではかなり面倒くさいし、精度
も出ません。
そこで、一眼レフと金属製のハウ
ジングに水中ストロボ×2 と
重装備になって行くんです。

スキューバの機材が20kgくらいあり
ますので、これに金属製ハウジングの
セットがおそらく、1つ10kgくらい。
と考えると

広角用

広角とマクロの2セット持ったら、
装備だけで40kgです。
体力があったんだなぁ。と今更
ながらに思います。
もちろん、水中に入れば浮力が手伝う
ので、そこまで重さは気にしま
せんし、手を放しても浮かないので
かえって安心です。
しかし、流れがあるとその抵抗は何倍
にもなって身体に降りかかります。
沖縄では激しい流れにぶつかり、
前に進めなくなり、いよいよカメラを
捨てよう。と思ったこともあり
ました。


105マクロ用 デジイチと比較

フィルムカメラですから、水中
でフィルム交換は出来ないので
枚数稼ぐには、ハウジングを2台
持って潜る。とか、今考えたら
気が遠くなります。
補助光代わりに水中ライトも
ハウジングに装着。
フィルムはフジのベルビア50が
定番でした。
一回で30本とか50本買ってた
気がする。
水中ストロボのシンクロコードは
まだアナログで光ケーブルなんて
無かった。
「水没保険」ってのがあって、何度か
お世話になったけど、あまりに件数
が多かったのか、無くなりましたね。

「パソコン通信」って言葉が目新し
くて、オタク用語だと思ってた時代。

フォトコン入賞

だけど、この水中写真があって
本格的に写真をやることに。
当時の写真雑誌は権威と影響力
が絶大でしたね。
余談ですが、印刷物は後から
修整が効かないので、信頼性が
高く、デジのデータをチョコ
チョコっと修整して、上げ直し
が出来る今のWEBより厳し
かった気がします。

そして、かの秋山庄太郎先生の
評で写真雑誌の巻頭カラーとかに
使って頂くようになりました。

Nikon F2

AFは普及してたけど、何故か
陸で使うのはマニュアルのF2。
この頃は陸の被写体は決まって
無くて、何かテキトーに撮って
いたけど、前出の先生から、
「人物は撮らないのか?」と
言われたけど、当時は陸より
水中のお魚LOVEです。と馬鹿
な回答をしてしまっていた。
「いつか人を撮りたくなるから
 な」とも言われ、あり得ない
と思ってましたねー。😅
花なんかも時々撮ってて、これ
また、先生にピックアップして
頂いてました。

水中マクロはMFで撮影していた
ので、陸のMFは気にならないの
でした。みんながF4自慢をしてる
中、買えないしで、業務はF801S。
陸ではF3で撮ってました。

そして2000年前後、デジの黎明期。
写真そっちのけで、フィルムだ
デジだ。と騒いでるのに嫌気が
さして、たまーに人を撮って
いました。みんな、新機種が
出る度に血眼になって機材に
投資してて、写真雑誌も写真より
機材。そんな流れになって行って
つまらなくなり、写真はほぼ
おやすみ。
(その割にカメラ好きなんですが)

路地

しばらくして、ひょんなことから
野鳥、翡翠撮影にどっぷりはまり
ます。
こうなると、カメラとレンズの
爆速AF、連写機能は必須で、
デジのフラッグシップやら超望遠
がマストに。

僻地のカメラ屋が儲かってたり
するのは、都心部に比べフラッグ
シップや超望遠が売れてるから?
ですが、デジタル一眼レフはほぼ
性能の限界。
ミラーレスがチラホラ出ていました
が、ソニーユーザーはカメラが
しょっちゅうバグって気の毒だった。

この頃、AF性能に関しては随分
勉強させて貰いましたし、一日中
フィールドに居ると、普段なら絶対
会わない様な人との遭遇もあって、
それはそれで資産になりました。
そんな時でもカメラバッグには
鳥待ちの間に周りを撮影するために
古いフィルムカメラも入れていま
した。

メジロ

デジイチの性能に関して、価格.com
なんかで激しいマウントの取り合い
を見たのはこの頃まで。
連写60枚とか、動物の瞳も追える
AFなんかが出た日には、カメラマン
の技もさして必要無くある程度、誰
でも撮れる。となればつまらない写真
も溢れて、なんだかなー。と思ってた
頃、既になんでか人物撮影が増えて来
ていたので、コンスタントに人物へ
シフト。

Model あずちゃん

仕事で知り合った海外の先輩カメラ
マンが終活とか、父の古いカメラが
出て来たり、とか、この頃から
いわゆるクラカメが面白くなって
来る。
面白いカメラ屋さんとも知り合っ
て、クラカメ好きで、写真上手
な人達と知り合い、今もフィルム
写真を楽しめてる次第。

今、手元にある「クラカメ」は海外
の先輩カメラマンや、コレクター
みたいなカメラマン。はたまたそう
したカメラ屋さんから入手したモノ。

それにしても、気がつけばどっぷり
人物撮影してるワケで、先生の
言った通りになってると言うのは
ホントどう言うことなんでしょうね。
😅

つづく

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