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清く、孤高のサーナイト

私はサーナイトが好きだ。

映画「名探偵ピカチュウ」を友人とみてきた。
終わったあと、友人が「もしお前がパートナーポケモンを選ぶなら、どのポケモンを選ぶ?」という話をしてきた。
友人はハッサムと言っていた。

俺は「サーナイト」と言った。
そしたら「えー!お前バリヤードだろ!バリヤードっぽいもん!」と言われた。違う!!別にバリヤードに悪気はないし、確かに昔バリヤードっぽいと言われたり小学生の頃バリヤードの真似をしながら「うへへ、バリヤード」と言ったりしていたが、違うのだ!!バリヤードは別に好きでも嫌いでもない。

俺はサーナイトが好きだ。サーナイトが大好きだ。よくサーナイトで抜く。ポケモンの女キャラ(ジムリーダーとか)でもよく抜いてるんだけど、そんな話でもないんだ。
ポケモントレーナーのエロ画像(Pixivにいっぱいある)の話をしたら友人に「お前は汚れきっている、エロトレーナーだ、純粋な心を失った」「どうしてそうなっちまったんだ」と軽蔑されたんだが、俺は全体的に「社会のせい」と答えておいた。

違うんだ。俺がサーナイトの好きなのは、そういうこと以上にもっと自分にとって重要で、特別な意味があって、サーナイトが性的だからとか、女の子みたいだからとか、そういう理由じゃないんだ。サーナイトを性的な目で見ないでください。
俺は昔からサーナイトを女の子みたいと言われるの、サーナイトが一概に女の子扱いされるのを嫌っていた。確かに、サーナイトにはエルレイドという♂専用の進化系があるし、XY以降のサーナイトにはフェアリータイプがついて、公式的にも女の子的な扱いをされるのが基本なんだけど、俺はサーナイトが女の子だからという理由で好きなわけじゃない。
じゃあなんで好きなのかっていう話になるんだが、それをこれから書いていこうと思う。友人も、友人がハッサムを好きな理由、ハッサムに対する思い入れの強さを語ってくれたので、俺もそれに対抗する必要があった。そうでないと、俺がただのサーナイトで抜く人という話だけで終わってしまう。
というわけで、ここから本題に入っていくのですが、この時点で(文章や、内容、書き方などが)気持ち悪すぎて無理という人は、ブラウザーをそっと閉じてください。

サーナイト、ほうようポケモン。
サーナイトはポケモン第三世代、ルビー・サファイアの頃に登場した。
俺はポケモンの影響をダイレクトに受けた世代で、幼少期の頃からポケモンを楽しんでいた。アニメのポケモンが大好きで、赤緑の頃からずっとポケモンを追っていた。ポリゴン事件もリアルタイムで知っているし、オレンジ諸島編も映画のポケモンも金銀以降もずっとみてる。
初めてやったポケモンのゲームはピカチュウげんきでチュウとポケモンスナップで、ポケモン本編をやりだしたのは金銀の頃からだった。金銀の頃はネイティオが好きだった。あの翼を閉じたスマートな佇まいと、古代文明的な神秘的なオーラが好きだった。あと緑色なところと、エスパータイプだったから。俺はエスパータイプが好きだった。
エスパー、カッコいいじゃん。超能力。身体を動かさずにものを操る。筋肉とかじゃない、得体の知れない力で素敵(白目)

で、小学校高学年くらいの時に、ルビサファが出てきた。ルビサファ出た時は、俺たち子どもたちの間でも「こんなのポケモンじゃない!」みたいな声があった。ポケモンのデザインを担当するイラストレーターが増えて、ポケモンのデザインもだいぶ変わったし、アニメもアドバンスジェネレーションとかいって、いつものタケシとカスミじゃないよくわからん人たちが出てきた。タケシはこの頃まだいたか(白目)
ハルカ、マサト、なんだこいつってなった(白目)

それでもゲームのルビサファはめちゃくちゃハマったし、もう死ぬほどやってた。で、ラルトス、キルリア、サーナイトがでてきた。
俺は当時、ポケモンの性別とかを全然全く気にしないプレイングをしていた。ポケモンはポケモンという性別で考えてた。
サーナイトを初めてみたときは、カッコいいから好きになった。スマートでしなやかなシルエット、それは俺が金銀でネイティオを好きだった理由と同じようなものだった。
サーナイトを手持ちに入れてたし、俺が最初に持ってたサーナイトは♂だった。と思う。あまりちゃんと覚えてないが(性別気にしてなかったので)(白目)

そう、♂のサーナイトがカッコいいのだ。細い手足に、そこから繰り出される強力なサイコキネシス。強くて美しい、孤高のサイキッカー。
そして、そのうちに、サーナイトが分類されるたまごグループ(たまごをつくるときの、たまごの作れるポケモンの組み合わせを決める分類)が「ふていけい」グループであることを知った。

ふていけいグループには、他にソーナンスや、ベトベトン、ゲンガーなどがいる。
不定形!!それが俺にとって重要なことだった。

俺は不定形のゲームキャラクター、モンスターが好きだった。
モンスターファーム3のゲル(デザインがリメイクされた、丸っこくて可愛いやつ)が大好きで、モンファー3のゲルの絵をずっと描いてたし、俺が当時RPGツクール2000で作ってたゲームは、「ゲル達の冒険」という、モンファー3のゲルが出てきて冒険するゲームだった。
ドラゴンクエストモンスターズではスライム系のモンスターをずっと育ててたし、形のないぐにゃぐにゃした、不定形の物質というのは、俺の幼少期からの創作活動のモチーフで、自分のテーマであり、今も続いているスーパーロマンチカBEEPの創作の原点であった。
で、サーナイトが不定形であることを知ったとき、俺は歓喜した。サーナイトは、不定形なのだ。人みたいな形をしているけど、その実体はふにゃふにゃした、形を変えられる、得体の知れないものであると。俺の元々持っていた不定形というテーマとサーナイトが結びついたとき、俺はサーナイトがより一層好きになった。

そう、サーナイトは不定形。そして、それはサーナイトの持っているキャラクターテーマ、即ちサーナイトの図鑑説明や設定にも合致するものだった。
サーナイトには、信じあえるトレーナー、心を通わせたトレーナーを護る為に、最大限の力を使い、命をかけてトレーナーを護るという設定がある。
サーナイトは、誰かのために生きるポケモンで、誰かを思いやり、誰かのために自分の命を犠牲にすることも厭わないポケモンだ。それは誰かを思う優しさから来ていて、サーナイトが象徴しているのは、優しさや思慮や包容力といった「心」を映しだす姿なのだと思う。だから、サーナイトは不定形なのだ。形のない、実体のない、目に見えないけど広くて深い、海のような優しい「心」。胸に赤いハートのような突起が刺さっているのは、そういうテーマの抽象化なのだ。

そうした、サーナイトのテーマや、精神性を理解できた段階で、さっきちょろっと言ってた♂のサーナイトの話に戻る。
サーナイトには、♂のサーナイトもいる。♀みたいな見た目に見えるかも知れないけど、サーナイトには♂も♀もある。
俺は、♂のサーナイトになりたかった。ポケモン一カッコよくて美しい、高貴で清楚、しかし決して傲り高ぶらない、全てを受け入れる包容力をもつ、優しい心を持った強力なサイキッカー。
誰か、何か一つのために、命を懸けて全身全霊を込めて守りぬくことができる強さ。そしてそれを使命とする心の、なんと清らかで孤高なことか。
俺は、サーナイトに憧れていた。俺はサーナイトみたいな優しさと強さを持ちたかった。

サーナイトのそういったテーマ性は、原作のゲームの中にも登場する。サーナイトは、ミツルというポケモントレーナーのパートナーだ。
ミツルは、病弱で、気弱な心を持った少年としてゲームの冒頭に登場する。ポケモンを捕まえるためのチュートリアルとして、草むらでラルトスを捕まえるところから、主人公の冒険と並行してミツルの冒険がはじまる。
ミツルは、主人公の冒険のいく先々で、主人公と再会し、戦いを挑んでくる。いろんな苦難を乗り越え、強い心を手に入れた彼は、最終決戦、ポケモンリーグへ向かうチャンピオンロードの出口で、主人公に最後の戦いを挑む。
彼が繰り出すポケモンは、彼と共に成長し、旅を続けてきたポケモンたち。そしてミツルが切り札として最後に繰り出すのは、彼が初めて捕まえたポケモン、その最終進化形態、サーナイトなのである。このサーナイトがめちゃくちゃ強い。そのサーナイトは、♂であった。

ミツルの使うサーナイトは、サーナイトというポケモンのテーマを体現している。初めはひ弱だったミツルが、ポケモンとの冒険を通じて、共に成長し、強くなり、最終決戦の地で強靭な心と意志を持って主人公に立ちふさがるのだ。
そのミツルとサーナイトの間にある絆の深さは、およそ計り知れないものであろう。ミツルの使うサーナイトは必ず♂である。それは、旅によって成長したミツルの心の強さを、サーナイトを通じてプレイヤーに伝えているのではないかと思う。ここでサーナイトがもし♀だったら、また話が変わってきてしまうのだ。このミツルのサーナイトは、♂だからカッコいいのだ。
ちなみに、リメイク版のオメガルビー・アルファサファイアでは、ミツルの使うサーナイトはエルレイドになっている。エルレイドは、ポケモン第四世代、DP以降に登場したポケモンだ。エルレイドについての話もしたいが、また後にしよう(白目)

いきなり話が飛ぶが、俺がポケモンルビサファをやっていたその頃、俺は心を病んで不登校になっていた。中学生の時などは学校にほとんど行ってなくて、不登校児などが通うフリースクールに通っていた。
俺のサーナイトに対する思いが特別なものに変わっていったのはその頃だった。先程話していたサーナイトに対する憧れというのは、そういうところからもきていて、俺はその頃は貧弱で何もできないばかりか、周囲の人に迷惑をかけてばかりいたのだけど、そんな俺でも、誰かのために命をかけて何か護ることができるように、サーナイトみたいなそんな優しさを持った大人になりたいと思っていた。
俺が一番最初に開いた一次創作のサイトは、「弱者のいけにえ」というサイト名だったのだけど、それは「誰にも見向きもされないような、弱者の身代わり、いけにえになれるような創作」「こんなしょうもないサイトをみてくれる人は多分いないだほうけど、どんなに弱い人でも(俺みたいな、もっと弱いやつがいるのだから)ここで少しでも気晴らしをしてくれればいい」みたいな意味を込めてつけたサイト名だった。また話が少し脱線してしまったけど、こういう思いというのは、やっぱりサーナイトの精神性みたいなものにもつながる話なのだ(

俺は、サーナイトが好きだ。今でも好きだ。大好きだ。それは特別な感情だ。そこには憧れがあり、自己投影があり、サーナイトというポケモンへの果てしない親愛と尊敬と愛おしみがあった。
それはそうと、俺はその頃からサーナイトでオナニーしていた。いや……高校か中3の時くらいからだと思うからさっきの話よりもうちょっと後かな(白目)
♂のサーナイトが好きだって話をしてたけど、それは俺の生き方とか精神性みたいなものの指標として好きという話で、俺は♀のサーナイトがめちゃくちゃ好きである。本当に可愛い。好き。大好き。愛してる(白目)
その好きは紙一重というかやっぱり共存しているもので、好きであって憧れていて、愛しているから尊敬していて、何も間違ってない。とにかくサーナイトは好きである。

XY以降のそれまで単色エスパータイプだったのが、フェアリータイプ追加されたのとか、メガシンカについてとか、エルレイドについてとか、まだ書けるトピックはある気がするが、まあ疲れたのでもう終わりにする(白目)
サーナイト、好き。好き…………(白目)

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