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できると思うより、できないと思ってた方が楽しい

今日は自己啓発の類の話です。でも大事なことなので覚えておいて欲しいです。

仕事をしていると、自分が仕事ができないことに対して「どうして自分はこんなに仕事ができないんだろう。なんてダメな奴なんだろう」と落ち込む人に時々遭遇します。

私が見てきた人でいうと、特に派遣社員から社員登用をされたり、中途入社組に多いと感じています。

しかし、私は「自分のことを仕事ができない」と感じることは悪いことではないと思っています。

うぬぼれは成長に対して阻害要因

自分のことを「(仕事が)できる人間だ」と思っていると、うぬぼれてしまっているので自分のミスを見つめることができず成長の阻害要因になってしまいます。

しかし、自分が「できていない」と思っていると、ミスや間違いに目が向くので、何かを身に付ける発想に繋がり成長の可能性が見込めます。

しかし、ここで気を付けて貰いたいのは、自分が「できない奴」だとしても、イコールで「ダメな奴」ではないということをちゃんと認識することです。

世の中を見ても、殆どの人はできない人が占めています。それでも十分生きているし、家庭も持っていたりするのです。社会なんてそんなもんです。

上を見たら星の数ほど自分よりできる奴が無限に存在して、「どうしてこんなに自分はできなくて、なんてダメな奴なのか」と絶望し自暴自棄になりますが、視点を変えて下を見たら同じように無限にできない奴がいる訳です。

そもそも世の中には努力やチャレンジをしない人達が殆どの中で、貴方は何かにチャレンジしているからこそ、自分が仕事ができないことに気づいた訳です。

だから自分は「できない奴かもしれないけど、ダメな奴ではない」という自覚をまずは持って欲しいです。

できない奴は、できることがひたすら増えていく

では、「できる奴だ」と思っている人と、「できない奴だ」と思っている人との大きな違いはどこでしょうか。

「できる奴だ」と思ってる人はうぬぼれて成長への阻害になることは冒頭で触れました。自分を「できる奴だ」と思っていると、自分に対しての振り返りが甘くなり、「できないこと」に目が向かなくなるので改善すべきところに気づきにくくなります。

しかし、「できない奴だ」と思っていると、「自分はできない奴だ」という漠然としたイメージから「何ができないか」に視点を変えるだけで具体的な課題をすぐに見つけることができます。それって成長する可能性がそれだけ沢山あるってことなのです。

そんな簡単じゃねーよ!と思うかも知れませんが、そんな簡単なことなんです。本当に。

できない人は「自分はできないダメな奴」ではなく、「何ができないのか」を考えて具体的に「できないこと」を課題にして「できること」に変えていきましょう。

スケジュール管理が甘いなら、スケジュール管理をできるようにしていけば良いし、文章が苦手なら日報を書いて文章を書けるようにしていけば良い。新しいことにチャレンジするのは苦痛だけど、数カ月後にビフォーアフターをしてみたら、できなかった頃に比べてできるようになっているはずです。

以前の「できない奴」だった自分よりは、確実に「できる奴」に自分がなっているのです。これは確実な変化であり、進歩です。

そして「できること」が具体的に「スケジュール管理ができる」や「説明するための文章が書ける」といったスキルになっていきます。

これって漠然とした「できる奴」ではなく、「何ができる奴なのか」が明確になっていきます。

「できることを見える化すること」をスキルセットと言う

「できること」は言い換えると「スキル」になります。

そして、どんなスキルを持っているかを見える化することをスキルセットと言います。スキルセットはその人がチームの中でどういう役割を担うか決めるための非常に重要な情報で、スキルセットを説明できること自体が重要な能力になります。

そんなことが?と思ったかもしれません。勿論、スキルセットを説明できるのは当たり前で最低限求められる一般的な能力です。しかし、私の感覚ではこれができる人はあんまり居ないように感じています。

スキルセットを説明できた方が、できない人よりも具体的な成果を想像しやすいので仕事を任せやすいのは明白です。

もし自分が「できないこと」に目を向け「できること(スキルセット)」を増やしていく取り組みが出来ていれば、仕事が回ってくる好循環を生み出します。

「できない」と思った方が楽しい

ここまで読んで貰えたら、もう「できない奴」であったとしても、「ダメな奴」ではないということは分かってもらえたのではないかと思います。

そして、「できない奴」である方が成長する可能性が高いことも分かって貰えたかと思います。

もし、「自分はできる奴だ」と思っていたら、壁にぶち当たった時に「自分は何故うぬぼれていたんだろう」と後悔し、挫折から立ち直れないかも知れません。

でも、自分が「できない奴だ」と思っていたら、もし壁にぶち当たっても、今までやってきた通り、また「できること」を増やすチャレンジをしていけば良いだけですからね。もともと「できない」訳だから挫折することもありません。

図3

具体的に「何ができてないか」に目を向けてポジティブにいきましょう。きっと1年もすればできることがたくさん増えているはずです。

上を見ると、まだまだできないことはたくさん見えると思いますが、確実に1年前の自分よりはできる奴になっているはずです。

本当は重要なのって、漠然と「できる奴」とか「できない奴」ではなく、具体的に「自分がどのくらいできる奴でどのくらいできない奴なのか」ということをなるべく正確に把握することです。

しかし、これはとても難しいことなので、まずは「自分が何ができなくて何ができるのかを把握して、重要なのは自分が漠然とダメな奴だと思うことでない」ということを覚えておいて欲しいです。

自分のことをダメな奴なんて思ったら、人生がみじめでつまらなくなって勿体ないですからね。


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