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上流思考にブリッジするための中流思考?

現場の特に若手のプレイヤーに向けて書いています。特に伸び悩んでいたり将来に迷いを感じている方のヒントになれば幸いです。

上流思考になりたいけど、具体的に何したら良いの?

成功している人や様々な意識高い人の発言をSNSや書籍で見て「よし、俺も私も!」という気持ちになっても、いまの環境で具体的に何をしたら良いのか分からない!という人も多いと思います。

実際に自分がなるイメージって凄くしにくいんですよね。

世の中には上流を声高に叫ぶ人が多く、また下流は自分の周りに幾らでも事例があります。でも下流から上流に繋がる、その中間の情報が少ないと思うんですよね~

戦略設計に視点を置く上流思考

いま、巷では「上流思考」や「上流志向」が重要だという風潮があると感じていますが、このnoteでは「上流志向」ではなく「上流思考」に関わるお話をしていきます。

この「上流思考」を意識するかしないかで今後成長に大きな差が出てくると認識しています。

と、その前にそもそも「上流思考」って何でしょう?

私はマーケティングとは事業会社の売り上げを上げる仕組みや活動のことだと考えていて、大まかに目的設定(Why)、戦略設計(What)、具体的施策(How)に分けられると考えています。

この中で広告会社(マーコム領域)で働く私は目的設定(Why)から戦略設計(What)までを上流工程と考えています。
※SIerやITコンサルの方々が言う「上流工程」とは違うので混同しないように注意

若手は現場で具体的施策(How)をやることが多いと思います。仕事に真面目に向き合えば向き合うほど、目の前の仕事をどのように上手くこなすかを一生懸命考えると思いますが、自分の立場が何であれ本来は目の前の仕事ではなく、上流工程に視野を向け、上流工程が何をやろうとしているかを理解、想像しながら仕事をすることが成長には必要だと思っています。

私は、この上流工程に意識を置き、自身の職務に当たることを「上流思考」と考えています。

上流思考のメリット

上流思考を持つことで、短期的、長期的に様々なメリットが生まれます。ざっと思いつく感じでも以下のようなものがあるかと思います。

短期的なメリット
仕事の役割や目的が想像できるようになるため
・自身の仕事において判断がしやすくなる
・アウトプットの質・精度が上がる
・成果が上がるアイディアが浮かび、自身の専門性が発揮できる
・プロジェクトに関わる人と、レイヤーを超えて会話ができるようになる
・自身の仕事に執着せず仕事ができるようになるため、ストレスが軽減する
長期的なメリット
プロジェクト全体の体制やそれぞれの役割を見るようになるため
・プロジェクトの全体像が分かる
・プロデュースまたはディレクション能力が伸びる
・個人ではなくチームとして案件を見れるようになる
・提案がしやすくなる
・自然にマネージメントに思考がシフトしていく

下流思考(How思考)に陥ってしまう仕組み

現在の一般的になっている分業の仕事のやり方は、効率を考えれば悪いとは思いません。

しかし、部単位で縦割りのスコープ(仕事の担当範囲)が決められる分業化は、効率を追い求めることでプロジェクト全体を見ることが少なくなり、真面目に職務に当たれば当たるほど、自分の仕事に執着してしまう職人かベルトコンベアーのように仕事を回す人が結果的に量産される弊害が起こっているのでは?と思っています。

言葉は悪いかもしれませんが、プロジェクトの末端を下流工程と呼ぶとすると、従来の仕事のやり方は下流思考でありこれが良く言われる「How思考」に陥ってしまうからくりなのだと感じています。

本来は最初から上流工程を意識して、現場のアウトプットを作っていくという仕事のやり方ができてたら良かったんですけどね~

どのように上流思考になっていくか

冒頭にも書いたのですが、いきなり上流思考に切り替えるというのは難しいかと思います。

上流工程に目を向けろ!と言われても、下流工程だけをずっとやっていた人が中間をすっ飛ばしていきなり上流工程を意識して仕事をするなんてことはなかなか難しいんですよね。

ずっと現場作業をしてきましたが、私は難しかったです。

なので私のnoteでは、下流と上流の間をブリッジ(橋渡し)させる、いわば中流思考とも言える内容について、マインドシフトのアイディアから具体的な業務のテクニックまで、細かいことを紹介していきたいと思います。

まずは自分の仕事の考え方を変えていく訓練をして自分の仕事の範囲内での意識が変わっていったら嬉しいです。

ちょっと難しかったですかね。次回からはもっと具体的にやれることを書いていきたいと思います。


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