【自由研究】修正テープのしくみを知りたい【一時間で?】
「!」
使っている修正テープが無くなった。
職場の支給品棚からカートリッジをもらって取り換える。
ーーー裸の修正テープって…なんか格好いいな?
小さなボディに単純だけど正確な機構が詰まっている、はずだ。
ーーー分解してみたい…。
ド文系人間だが、趣味は割と理系寄りなわたしはわくわくしてきた。
ーーーQKの1時間自由研究、わたしにもできるだろうか?
わたしはQuizKnockの「1時間自由研究」シリーズが大好きなのである。
ちなみにこちらは不定期シリーズでしたが、2023年から過程も配信するようになったのでおそらく来年(2025年)もやるんじゃないですかね。というかやって下さい。めちゃくちゃ好きなんです!
よし、やってみるか!
noteを始めてからフットワークが軽くなったのを感じながら家に持ち帰った。
結論:一時間は無理でした。
あれは鍛えられた猛者たちの所業です。
素人は真似してはいけません。
考えながら分解している途中で終わります。
※明日から東京ドームシティでQuizKnockの謎解きイベント『トーキョーディスカバリーシティ2024』が始まりますので、QKにちなんだ記事となっております。
「修正テープのしくみを知りたい!」
分解対象はこちら。
パイロット社製の修正テープ「ホワイトライン スーパー 6mm」
品番:ECTRF-SP6
1.観察と予想
よく観察する前の自分の想像図がこちら。
こんな感じだろうか?
歯車でお互いに影響させ合いながら回転して修正テープの送り出しと巻取りをする。
輪ゴムはバランサーとかそういう感じだろうか?
まずは実物を観察する
大きな未使用修正テープを巻いてある部品と、小さな使用済みテープの巻取り部品がある。
この2つを繋ぐように黒い輪ゴム状の備品がある。
この三点を見るに自転車のしくみと近そうな気がする。
丸い部品同士は接していないから歯車ではなさそうだ。
2.分解と観察
さて、分解を始めましょう。
まずはこの中身を支えている部分を外します。
おしりの方はスムーズに外れましたが、先端の方は難しいです。
バキッという音と共に無事外すことができました。
輪ゴム部品×1
送り出しパーツ×1
巻取りパーツ×1
ペン先ならぬテープ先×1
それとカバーの上と下。
※わかりにくいので以後大きい方の円形パーツを「送り出し」小さい方を「巻取り」と呼ぶことにします。
一つずつ観察します。
■カバー(上)
色は透明ピンク。
土台部分に比べて細い。
中身が暴れなければOKということ?
最低限の材料でできている感じ。
3つの部品(テープ先、送り出し、巻取り)がセットできるように出っ張ったりへこんだりしている。
巻取り部品の軸にあたる部分に穴が開いているので、テープがたわんだ時はここから調整できる。
■送り出し部品
白い。
巻取りより大きい(φ2.5cm)
外周に溝がついていて、輪ゴムがはまっていた。
■巻取り部品
白い
送り出し部品より小さい(φ1.8cm)
軸付近に溝がついていて、輪ゴムがはまっていた。
裁縫のミシンで使うボビンを連想させる。
土台に設置する方にツメがついている!
■輪ゴム
黒い。
結構硬くてあまり伸びない。
つぶして測った最長部分の長さは4.8cm
力を入れて引き延ばしても8cm程度。
さらさらしている。
グリップ力は…微妙。
マウスの下に入れて力を入れたら動くかやってみたが動かしにくいが障害と呼べるほどのグリップ力はない。
巻取り部品と送り出し部品の溝に渡してセットされていた。
■テープ先
テープがずれないようにガイドがついている。
カバーとの設置部分はL字型。
ピンク色だけどここだけ素材が違う。さらっとした感じ。
■カバー下(土台部分)
色は透明ピンク。
3つの部品(テープ先、送り出し、巻取り)がセットできるように出っ張ったりへこんだりしている。
カバー上より凹凸が大きい。凹凸というかほとんど凸。
巻取り部品との接地面に放射線状の溝がある!
3.わかったこと
当初予想していた歯車はなかった。
歯車の代わりに輪ゴムとの摩擦で回転させている。
巻取り部品と土台には歯車に近い機構がついていて、かすかにカチカチ音がするのはここから発生している。
この機構によって逆回転ができないようになっている。
テープ先の触感がさらさら。
たぶん一番テープが鋭角に変形する部分なのでテープが滑るようになっているんだと思う。
感想
個人的に一番感動した点は、逆回転防止の機構です。
そういえば逆回転しないですもんね。
修正テープとの付き合いなんてめちゃくちゃ長いのに今回初めて存在を知りました。
ただ溝とツメがついているだけなのに凄い働きですね。
単純な構造で絶大な効果を発揮する機構ってアツイ!
あとは歯車ではなく輪ゴムとの摩擦だというのも驚きでした。
車輪状の部品と輪ゴムとの相性で使い心地が変わるのかと思うと
ゴムの材質を変えるとどうなるのか気になりますね。
または車輪の方に油を塗るなども。
最後に「これならわたしでも1時間でできるのでは?」と思った過去の自分にバカヤロウと告げたい。
頭がオーバーヒートを起こすまでが1時間だわ!!
信じられないかもしれませんが、この記事はオーバーヒート(頭痛)により三回は中断しています。
ド文系の実験レポート慣れしていない人間にはそうとうキツイ作業です。
具体的には
「あの写真撮ってない!」とか「これ文章でどう説明すればええんや…」とかそういう不慣れがたくさん出てきます。
まあ、QuizKnockファンは一回くらいやってみてもいいかもしれませんよ。
彼らの凄さを体感できるので。
参考文献
須貝駿貴(2019)『東大流!本気の自由研究で新発見 QuizKnock Lab』.株式会社KADOKAWA
参考文献として乗せるのが申し訳ないほどレポートの書き方ページを活かせていません。
まあ、分解しているだけで実験はしていないので当たり前かもしれません。自由研究を名乗るならこれを自作してみるとか、改造してみるなどの発展的なことくらいまでするべきでしょうが、大掛かりになり過ぎるので今回は控えます。
せっかく回転するんだからモーターを取り付ける、とかやってみたらどうなるんでしょうね。
明日から東京ドームシティでQuizKnockの謎解きイベント『トーキョーディスカバリーシティ2024』が始まりますね!
昨年も大変楽しませて頂いたので楽しみです!
トーキョーディスカバリーシティ!2024 不思議な扉と100の謎 | 東京ドームシティ (tokyo-dome.co.jp)